アクスム




どんなところ?
エチオピア文化発祥の地であり、数々の王が栄え多くの遺跡が発見されており、 モーゼの十戒を納めたアーク「契約の箱」があるとされているところ。
グラハム ハンコックがアークの行方について記した『神の刻印』では ここがエチオピアの主な舞台になっている。
紀元前に南アラビア住民が紅海を渡りエチオピア北部の土着民と混血することにより、 ここで新たな文明が生まれた。 1世紀にアクスム王は海外遠征を繰り返しローマ帝国・ビザンチン帝国と並ぶ 紅海沿岸随一の貿易国として「アクスム文化」を築き上げた。 4世紀、キリスト教徒のシリア人に養育されたエザナ王はキリスト教を国教と定める。 次代のカレブ王の地下墳墓からは十字架が刻まれた石棺が発見され 墓の上には聖堂と思われる遺構も確認された。 10世紀に入るとイスラム勢力と異教徒によりアクスム王国は暗黒時代を迎える。 それでもエザナ王創建と伝えられるマリアム シオン大聖堂では幾度の破壊に耐えながら 歴代の皇帝や大司教の行事が行われ続けた。



アクスムへのアクセス
アジスアベバから飛行機でアクスム空港まで直行便で約1時間半。そこからタクシーで約10分。
空港にレムハイホテルとアフリカンホテルの送迎バスが来ている。
それらのホテルに宿泊した場合、送迎バス代は無料。宿泊しなかったら35ブル。
バスなら3日。


ホテル
送迎バス付のレムハイホテルは新しく、1階にあるレストランやバーも良い。部屋には 温水シャワー・衛星TVもあり1泊180ブル。
アフリカンホテルはシャワー付で1泊シングル200ブル、ツイン300ブル(2014年3月現在)。
街が一望できる豪華ホテルと言えばヤハホテル。1泊US36〜48ドル。
エチオピア正教断食期間中でも、肉や卵を使った料理が食べられる。
安宿も多数あり。





2002年4月現在
主なみどころ
1.アブナ ペンタロン教会
6世紀、ローマから来た聖人アブナ ペンタロンが教会にこもり、杖に寄りかかった状態で45年間一切何も口にせず 悟りを啓いたとされている。
門をくぐったところに修道士達の住処があり、そこで動物の皮でできた1500年前の聖書や 6世紀カレブ王とその息子ゲブレマスカルの王冠などが見られる。その中でも ひときわ目を引くのが4世紀からその修道院に伝わるマスカル(十字架)で、 そのデザインの繊細さにはエチオピア・キリスト教文化の豊かさが感じられる。 現在は銀だけになっているだが、当時は金で覆われていたらしい。
ここには2つの教会があり、崖の上にあるのは6世紀ゲブレマスカル王によって アブラ ペンタロンを称えて作られた。その下にも6世紀に建てられた教会があり、 6年前に再建されたとあるだけに今時の教会っぽい。中にはキリスト教に関する人物画が展示してある。
女人禁制
入場料:20ブル
アクセス:街からカレブ王の地下墳墓の方を通れば徒歩で約2時間半。地下墳墓から約3km。
     レムハイホテルの方からなら徒歩で約20分。

2.カレブ王の地下墳墓
石造りの階段を降りて行くと幾つかの部屋に分かれており、6世紀アクスムを治めたカレブ王の墓が存在する。 しかし現在では石棺があるのみ。ところが興味深いことに、石棺に刻まれた十字架とは異なる 十字架が壁に2つ彫られてある。これは謎の多いテンプル騎士団(十字軍時代の騎士修道会の1つ。)が 残していった足跡と証言されている。
地下墳墓の上には石造りの神殿があったはずだが、今では壊れはてトタン屋根で覆われている始末。 現地の人の話によれば当時500頭のゾウによって巨大な石を運び込んで作ったとか。
入場にはチケットが必要(マリアムシオン教会以外の遺跡群で使用する共通チケットでOK)だが、 ここでは購入できないため、注意。
アクセス:街から1.8km離れた小高い丘の中腹にあるので徒歩でも車横付けでも可。公共バス無し。

3.エザナ王碑
1980年代に近くの農民によって発見された。石碑にはエザナ王の時代とサウジアラビアを 征服したことを神に感謝する文章、そして「この石碑を持ち出す者は予期せぬ死にあう。」と 記した文章が3つの言葉(ギーズ語・ギリシャ語・サービニア語)でつづられている。
観覧料:無 (チップをあげるといいかも)

4.シバの女王の浴槽
女王だけのためにこんなに大きな浴槽を作るなんて、どう言う事!?
現在では大衆のためにセメントで練り固められ、男は裸で水浴びをし、女は洗濯をするための貯水池 となっている。古代は灌漑用水として使用されていたとか。

5.国立博物館
シバの女王の神殿から掘り出された方位盤や、この辺りで発掘された石の建物の一部や石の人形や… とにかく石だらけ。こう言う物にさほど興味のない人はものの5分で館内を見終われる。
ただ石柱・シバの女王の神殿に入る際にも、ここで購入したチケットを使用。
チケット代
人数(人) 大人(ブル) 学生(ブル)
1〜5 50 25
6〜10 45 20
11〜20 40 15
21〜 35 10

開館時間:8時〜12時、14時〜17時。

6.石柱
現在、最も高い石柱はエザナ王の物で高さ23m、やや斜めに立っている。王都には130本余りの 石柱が残されたが、エジプトのオベリスクをしのぐ世界最高の建築物だった33mの石柱は イタリアとの戦いの時に倒され現在は草の上に横たわっている。 またムッソリーニ時代のエチオピア占領中にロ−マに持ち去られ、今もローマ市内のポルタ・カベーナ広場に 展示されている。
石柱は王の権力の象徴であり、側面には窓や扉の彫刻が施され、四隅には角材が付き出ており、層と層の 間に等間隔に並ぶ丸太のモチーフはアクスム建築様式として後の宗教建築に継承されることになる。
当時はこの辺りにゾウやライオンが生息しており、レムハイホテルのレストランにはゾウや大衆によって 石柱を建てている絵が飾られている。
チケット:国立博物館で購入。

7.新しいマリアム シオン教会
元祖マリアム シオン教会は女禁の為、1960年代にハイレセラシェが男女かまわず入れる教会を建てた。
教会の形はラス ミカエル(17世紀)の王冠を真似てデザインされており、エチオピアに教会多しと言えども 類を見ないほど広いこの教会内では色鮮やかなステンドガラスが壁を覆い、中央には繊細な彫刻が施された 黄金の箱が存在する。まさに皇帝ハイレセラシェの権力の象徴。
修道士が開いて見せてくれる聖書は、1000年前に野菜・植物・卵などをインク代わりに使用しヤギの皮に 絵や文字を書き込んだ物。布で丁寧に覆われているため、1000年前とは思えないほど色も美しく 保存状態が良い。
入場料:200ブル(元祖マリアム シオン教会とマリアム シオン博物館館の観覧料も込み)

8.マリアム シオン博物館と契約のアークが納められている教会
マリアム シオン博物館とは名ばかりで、野外に1×2m程度の棚がありその中にアクスム歴代王の冠や マスカル(十字架)等が納められている。ただし柵の外からしか見られない。その横で修道士が椅子に 座ってコックリコックリしている様子が、威厳あるアクスム教会内での和みポイント。
その奥には誰も入ることの出来ないアークが納められている教会がある。『神の刻印』や『失われたアーク』 を読んだ人なら柵の外から教会を眺めるだけでも感慨深い…はずなのだが、どうしてもコックリしている 修道士が視界に入る。はぁぁぁ。

9.元祖 マリアム シオン教会
4世紀の王エザナか6世紀の王カレブによって建てられたが、 その後17世紀の王ファスィリデスによって立て直されて現在に至る教会。 ファスィリデスはゴンダールの城を建てた人で、ここの教会上部もそういわれるとどことなく ゴンダールの城に似ている。
教会内は薄暗く高い天井が印象的。宗教画もあるが、これと言って感動する物ではない。
女人禁制。2014年3月現在工事中。


10.シバの女王の神殿
街の外れに石で造られた壊れた何かがある。それがエチオピアの民を生み出したシバの女王の神殿。
約50年前にフランス人によって発掘された。当時は2階建て以上だったと推測されており、現在でも 台所・浴室・会議室・水を流したであろう穴などが確認できる。台所にあるパンを焼く石には模様が 刻まれており、当時の文化がしのばれる。
神殿前の空き地にも、中小のオベリスク群が広がる。
チケット:国立博物館で購入。
アクセス:馬車(20ブル)で20分。

11.マーケット
水曜日と土曜日に開催。目新しい物としては、荷物を運ぶラクダがそこら中に座っているので 1ブル程度のチップを払えば乗せてもらえる。写真撮影も可。

12.街が一望できるちょっとした丘
街から徒歩で20分。丘の上からアクスムの街を見下ろすと気分はシバの女王♪

13.Tシャツ屋さん
アクスムからアドワに行く途中25kmのところに工場がある。 ティグレ州は前政権マングスト ハイレマリアムを倒した英雄ハイイェロンが生まれていることから 彼をデザインした物やアクスムのシンボルなどのTシャツが売られている。 アジスアベバはショワ州で、政権を独り占めしているティグレ人をよく思っていないことから、 ここで売られている英雄Tシャツはまずアジスアベバでは店頭に並んでいない。 アクスムの街では電話局近くのコンテナ造りのTシャツ屋がオススメ。
しかしながら、キューバのゲバラを彷彿させるこのデザインはかなりかっこいい。



その他1 タッジ
ラリベラ・ゴンダールとならび、ここのタッジ(蜂蜜のワイン)も有名。 アルコール度数が3段階に分かれており、度数が低いほど若く甘みが増す。 この辺りにあるタッジ屋では1瓶(約1リットル)で4ブルが相場。 蜂蜜も2種類あり、1kgで白蜜20ブル、赤蜜15ブル。



その他2 ティグレ州ならではのコーヒーポット

注ぎ口と水・コーヒーを入れる口が1つになっている。注ぐ時には口に馬のシッポを 丸めて詰め込みコーヒーの粉が出てこないようにフィルター代わりにする。 馬のシッポが手に入りにくいので、ナイロンヒモや草を代用する傾向あり。 このコーヒーポットはフィルター使用のため、コーヒーの粉がコーヒーと一緒に 注がれる心配がないので、コーヒーを注ぐ時ドボドボと勢いがいい。 エチオピアならではの優雅なコーヒーセレモニーは何処へ?






その他3 アドワ・コーヒー
エチオピア国内でもコーヒーは原産地によって味が違う。 エチオピアにおこしの際には、自分のお気に入りコーヒーを探してみては。22ブル/kg。



その他4 コイン
シバの女王の神殿近くで農民が見つけた物。15ブルで購入。本来あるはずの王の顔は分からないが、 裏の十字架と一点の金が確認できる。昔は全部金メッキしてあったはず。
国立博物館内でも見ることは出来るが、この街を歩いていると「ねーねーそこの旅人。俺、昔の コイン発掘しちゃって持ってるんだよね。」とよく声をかけら売りつけてくる。



その他5 ラクダも働くごま油
ひたすら石臼を回すラクダ。週5日、日に11時間ノンストップで歩き続ける。
エチオピアでは珍しいごま油。鶏などの特別料理に使うとか。
市内いくつかの場所で作られており、”ィエ サリトゥ ゼイトゥ ファブリカ”(ゴマ油精製所) と現地語で聞くと教えてくれるかも。テイスティングや購入も可能。1Lあたり15~30ブル。空港でも購入可能だが、高い。



その他6 紫水晶
街のいたるところで、紫水晶を売ってくるエチオピア人がいる。
外観は卵のような丸い形をした石だが、中を開くと水晶となっている。










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