若倭神社[春日神社別殿]
わかやまとじんじゃ 所在地 社名















   【延喜式神名帳】若倭神社 遠江国 麁玉郡鎮座

   【現社名】若倭神社
   【住所】 静岡県浜松市東区笠井町1348-1
       北緯34度46分0秒,東経137度47分37秒
   【祭神】建甕之男神 経津主神 天児屋根命 比売大神
   【例祭】8月16日 例大祭
   【社格】
   【由緒】文明14年室町将軍足利義尚創立(春日神社)
       天文10年今川義元社殿を造営
       明治6年村社
       昭和13年7月23日郷社

   【関係氏族】
   【鎮座地】移転等不詳

   【祭祀対象】
   【祭祀】江戸時代は「春日神社」と称していた
   【社殿】
       

   【境内社】

本社殿内に別殿として若倭神社と八柱神社を祀るとされている。
「式内の若倭神社の旧跡を仏堂と爲して庚申を祭るか六所明神は其遺跡なるべし」ともあり、浜松市宮口の六所神社を旧地とする説もある。
白山芳太郎は『式内社調査報告』で「笠井町の春日神社の所在地は、古鹿玉郡界の外と考へられる」としている。


由緒

春日神社は文明14年室町将軍足利義尚創立と伝えられ、天文10年今川義元社殿を造営し社領を寄付ありと言う。慶安元年徳川家康社領五石の朱印を寄進ありて社殿の造営等を行いて明治に至った。
若倭神社は創立年月詳かならざるも後一条天皇萬壽2年再建の棟札を有し、延喜式神名帳所載、遠江国麁玉郡若倭神社これなりという。明治6年村社に列し、昭和13年7月23日郷社に昇格した。昭和28年6月15日宗教法人春日神社が設立され今日に至る。尚現在の社殿は昭和58年12月に再建された。

全国神社祭祀祭礼総合調査 神社本庁 平成7年

若倭神社

笠井町には、若倭神社(1025年創建・延喜式記載あり)と、春日神社(1482年創建)とその他多数神社があります。現在執り行われている春日神社禮大祭は明治時代より昭和初期の間、若倭神社禮大祭として大祭を執り行われていました。ただ、当時の氏子・氏子総代は若倭神社と春日神社は同じだと思っていましたので役場や警察に届け出をする時はあくまでも、「春日神社」とし、町内の中では「若倭神社」としていました。ですので、登記上、春日神社として明治12年に村社に加列し、昭和13年郷社に加列をしています。また、大正4年にできた精華團や昭和元年にできた神勢團の團規約簿には「若倭神社禮大祭に関与する」と書かれています。昭和13年郷社になる前くらいから若倭神社と呼ぶのをやめ春日神社に揃えていきました。
若倭神社とは、以前神主であった神谷氏の祖先神で神谷氏の自宅敷地内に祀られていました。神谷氏邸の隣敷地に春日神社があり、神谷氏は春日神社の神主をしていました。若倭神社は豊臣時代の太閤検地で没収されました。ただ本当に没収(廃殿)になったのではなく、春日神社(1482年創建)に相殿されました。単純に石高を減らされたのです。これにより、「若倭神社と春日神社は同じ」となったのです。春日神社は藤原氏の氏神で、笠井町は創建当時、藤原氏の荘園だったのでしょう。しかしこれも太閤検地により変わりましたが神社は残りました。
明治維新で時代が逆転し氏子総代は、神社大祭を毎年執り行っていく中で、春日神社禮大祭から若倭神社禮大祭にかえました。帝国主義になり天皇を神と強く崇める方が町にとって有益に思えたのではないでしょうか?若倭神社の祭神は天皇家に続く天香語山命で、春日神社の祭神(藤原氏)より帝国主義にはあっていました。
明治27年28年で日清戦争があり、神軍の活躍に大いに町内は沸いたことでしょう。また、戦争により繊維の需要は増え笠井町は好景気になりました。よって、笠井町にとっては春日神社より若倭神社万歳なのでした。現に、神社の建物が整備されていく中では若倭神社として名前を残していきました。明治32年本殿建造、明治40年鳥居建造、明治45年石垣建造。これらはすべて、若倭神社として建造されました。当時の総代は、すべてを若倭神社にしようとしてました。しかし、昭和に入り笠井町にも「郷社」が欲しいということになりました。笠井町の両隣(豊町の「服織神社」、大島町の「邑勢神社」)に郷社があって、笠井の氏神春日神社は、村社と郷社より格下だったのです。笠井町の氏神も郷社にしようと機運が高まりましたが、役場や警察への届け出がすべて春日神社としていたため、昭和13年春日神社が郷社に列格されました。明治時代の総代なら、春日神社が郷社になったのには納得がいかなかったと思いますが、その後、昭和20年敗戦し帝国主義も終わったので、結果、春日神社でよかったのです。没収されそして復活し、またひっそりと佇んでいる延喜式にも載っている若倭神社が、いつかまた表舞台にでる日はくるのでしょうか。2025年は1000年祭ですが、とても楽しみです。

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