ありがちなものですが、鉄道駅の周辺人口(国勢調査&経済センサス・地域メッシュ統計を使用)推移などをまとめたコンテンツなるものを作成してみました。

日本の鉄道駅を下記の2つに分類しました、ご覧になりたいページを選んでください(データは更にもう一つ下層のページにあります)

JR&国鉄及び第三セクター鉄道など
その他の大手私鉄など

2017/6/17S25.1.1以降の廃線区間・廃駅も含めて掲載対象を拡大したため駅数が大幅に増加しました。
(ただしS62.4鉄道事業法施行以降の期間限定営業区間は対象外)
各路線や駅の位置・履歴については国土数値情報 鉄道時系列データ(以下、鉄道時系列データと略す)を参考とさせていただいております。

※従来の国勢調査人口(H12・17・22)に加えて(H7)のデータおよび、
経済センサス(基礎調査)の従業人口(H21・26)の
データが今回の更新で加わりました
都市部の駅などで周辺(夜間)人口が少ない駅でも従業人口は大きく異なっているケースもあるため今回加わりました
(従業人口って何?という方はこちらも参考としてください、通学者数のデータもあれば尚よかったのですが残念ながら含まれておりません)
 
国勢調査・地域メッシュ統計とは?
詳しくはこちらをご参照ください(総務省統計局サイト内へリンクしています)


掲載データの意味などについては、以下の説明をご覧ください(読まなくてもある程度わかると思いますが、念のため一読されることをお勧めします)

【社名・線名・駅名の並び順について】
JR&国鉄及び第三セクター鉄道などについては基本的にJR&国鉄で公告された線路名称を参考としています。

※第三セクター鉄道を何故その他の私鉄などに分類しないかについてですが、国鉄として営業していた&開業を予定していた路線が、
第三セクター鉄道などで引き継がれ&新規開業に至ったもので、関連性が強いためこちらに分類してあります。
(詳しくは省きますので「鉄道建設公団」「特定地方交通線」などのキーワードで検索してみてください)

その他の大手私鉄などついては基本的に鉄道要覧や日本鉄道旅行地図帳※などの記載を参考としています。
※鉄道時系列データの路線・駅の履歴はおおむね同書記載のものに依拠して作られているようです(改廃履歴で類似点が多いので)
なお双方ともに共通して、地域別に分けたい・記載が煩雑になるなどの理由で、多少区間表記や社名・線名・駅名の並び順などを改変している箇所があります。


駅名を()で囲ったものは※同一事業者で複数の路線に所属しており、他の路線が正式な所属になっていると思われるものです、
ただし在来線と新幹線とか、私鉄では車両の種類が全く異なる路線も同じ駅に乗り入れていますので、それらのケースでは無理に()をつけずに、単に文字色を赤字としてあります。
※例外としてJR(6社)&国鉄に関しては同一事業者とみなしています、原則として年代が早く開業した方の路線が駅の正式な所属となるようですが、
(早く開業した方の路線が)廃線となっている場合などは残った路線の方のみを正式な所属としました。

また駅名を「〃」としている箇所は同一駅ですが、鉄道時系列データなどで移設前の位置情報が別途存在しているものです
(位置が異なれば周辺人口も変わってくることがあるので別々に分けて掲載しました、移設前の駅名は違うこともありますが「〃」と表記しています)

駅名左側の6列は当該路線における線種・種類と累積・駅間(補足)キロ=距離です、各々の分類・補足については下記となります

線種 → 空欄:鉄道・【軌】:軌道・【簡】:簡易軌道・【他】:※左記に分類されないもの(専用鉄道など)
※客扱の有無を判断する基準があいまいなので鉄道時系列データに存在しているもののみ(ごくわずか)としました
種類 → 懸:懸垂式・跨:跨座式・案:案内軌条式・無:無軌条電車・鋼:鋼索・浮:浮上式、左記は鉄道事業法施行規則(第四条)に準拠

累積キロ → 駅間キロの累積、濃灰色は廃線・薄緑色は客扱実態が無いが旅客キロが設定されている区間、なお現存・廃線区間が混在しているため
廃線区間が路線起点側に存在している場合は廃線後の新しい起点で累積キロをゼロとし、終点側に存在している場合は
廃線当時の起点からの累積キロにしてあります、したがって常に起点からの通算累積キロが順番に記載されているとは限りませんのでご注意下さい。
(文章だけの説明だと少しわかりにくいと思いますので、具体例は名鉄三河線などを参照のこと)

駅間キロ → 灰色としている箇所は軌道区間や営業キロ未設定(実キロ)などで距離が不明なものや不確定要素を含むものです、
実は軌道区間では駅間距離の総和が鉄道要覧などに記載の路線別累積距離と相違があるケースが現存路線でも少々あります。
(主に均一料金運賃※の路面電車などは個々の駅間距離はそれほど重要でない影響か事業者サイトなどにもあまりはっきりと明示されていないことが多い)

※近年の新交通システムでは駅間距離に応じた運賃形態でも(名目上)軌道となっている区間がありますが、
鉄道事業法と軌道法で根拠法令が異なっているため、軌道区間は全て一律に同じ措置としました。

補足の駅間キロ3列は前述の駅間キロ1列では表現しきれなかったもの(中間廃駅など)で、右側ほど年代の古いものになります。
(わかりにくい点も多いかもしれませんが、時系列的な駅間距離変化を簡単に示したものとお考えください)

また、背景を灰色としている箇所については列ごと下記のような意味となります(列名との関連性が無い場合もあるのでご注意ください)

事業者名など → 国土数値情報に存在しないため当方で追加したもの※1
(当該路線に無く別路線にだけあるものも含む、例:東海道本線の浜川崎は存在しないが、南武・鶴見線には存在する)
線名など → S25.1.1より前に旅客営業を終了・移設した駅(不確実だが可能性のあるものも含む)※2
(通常は鉄道時系列データにおいて整備対象期間の範囲外ですが、休止状態でS25.1.1以降に廃止されものは整備対象なので掲載しています)

線種・種類 → 移設されているはずだが(移設前後で)同じ位置とされている駅
(移設前の位置などが不明だったり、移設の事実がはっきり確認できなかったので鉄道時系列データで未反映になったものと推定)
駅名 → 旅客営業を行わない(もしくは過去に行っていた)駅で、位置や駅間距離の表記上必要なため記載したものなど
(上記は※1・2の条件も満たしていることがありますが、その場合は「事業者名など」・「線名など」を灰色にしていません)


 
駅名右側14列の人口データは各駅における周辺人口総数を年代・距離圏内・調査種別ごとに12種類(4×2 + 2×2)掲載しています。
(平成27年国勢調査のデータは現状公開待ちのため空欄)
 
従来は1平方キロメートルあたりの人口(平均人口密度)を掲載していましたが、人口データ取得方法が変更された関係で
人口総数をそのまま掲載する形に変更となりました、変更前後の相違点などは少し長くなるのであとがきなどにまとめておきましたので興味がある方のみご覧ください。
 
1.年代ごとのデータ
国勢調査は平成7→12→17→22年の4つ(タイトル行が)、経済センサスは平成21→26の2つ(タイトル行がオレンジ水色)、
合計6つ
の年代順人口データです、経年変化における推移がわかります。

2.距離圏内ごとのデータ
500m(0.5km)→500m(0.5km)〜1km※の距離圏内人口となります。
※例によって1km圏内から500m(0.5km)圏内の重複人口は差引いてありますのでご注意ください。(1km圏内の総数は両者を合計してください)

当然ながら500m〜1km距離圏内よりも遠いエリアにも人口はいますが際限が無くなるのでデータは調べていません
(今後載せるかもしれませんが横幅が広くなりすぎるので要検討)
また、駅間距離が短い所などは500m〜1km距離圏内の掲載は(隣駅と重なるので)必要無かったかもしれませんが、
どの程度の駅間距離から間引くかを判断できなかったので全て一律としましたので、ご了承ください。 


市区町村は当該駅が所属する市区町村ですが、複数の市区町村にまたがっているもの・事業者や路線によって所在地が微妙に異なるものもあるので
若干あいまいな箇所もあるとお考えください。
なお背景を灰色としている箇所は鉄道時系列データで「駅位置推定」になっている部分ですが、記載漏れと思われるものもあるようなので目安程度に考えておけば良いと思われます。

同じ名前で複数の事業者・路線に所属している駅は鉄道時系列データでの位置の扱いが様々です
同一地点にまとめてあるものもあれば、路線や事業者ごとに微妙に位置が違うものなど、実態と異なることもあり得るのでご注意ください。
(当サイトでは鉄道時系列データの位置通りとした都合上、同一駅で周辺人口が異なっているものが少なくないので予めご了承ください)

備考欄にはH7(1995)年度以降、開業した路線や駅・駅間距離の変更・廃線の履歴などを記載してあります。(当該路線や駅が開業前・廃止後の人口データも掲載しています)
※移設に関しては営業キロ反映が移設前後になることもある関係で、少々実施日の相違などがあり得ます。
また、廃止・休止などの実施日付や区間駅名・距離については資料によって複数説があり定まらないことがあるので、そうした場合 { } で囲んで※別の説も併記した箇所があります。
※駅名などで厳密には異なるが似通った表記になっているだけと判断した場合は記載を省略
「↑」は資料などに記載されている開業・廃止区間の表記が駅名の並び順と反対になっているものです。(上の行という意味ではありませんのでご注意ください)

路線・駅名・所在地・距離など少しチェックが甘い箇所もあり、鉄道時系列データに存在していないため位置が反映できなかったものや誤りなどがあると思いますが、
(ご連絡いただければ)随時追加対応してゆきます。

なお、人口総数の実データ(エクセルファイル)については一応こちら(spopulation.zip)に置いておきますので興味がある方は自由にご利用ください。
(例によって下書きレベルで作りが雑なため、備考の説明がマニアックすぎてわかりにくい長文になっていたり過剰に項目数があるなど、
少々見づらい点もありますがデータを比較・抽出したりする程度であれば特に支障は無いと思われます、予めご了承ください)


あとがきなど
【人口データ取得方法の変更について】
地理情報分析支援システム(MANDARA)の分析機能を利用(従来使用していたもの:地図で見る統計(統計GIS)のページ
両者で500m(0.5km)圏内人口の意味に相違がありますのでご了承ください(下図参照)

画像をご覧いただくとわかると思いますが、地域メッシュ統計の仕様上地域メッシュの中心を駅の中心位置に合わせることはできないため、
同一半径圏内でも各駅ごと該当する地域メッシュ数には少しばらつきがありますのでご了承ください

 

左図:MANDARAの分析機能(バッファ距離半径0.5km)による周辺人口:○のついた部分(666+1,188+750=2,604人)
3個の2分の1地域メッシュが該当範囲(=バッファ距離半径内にメッシュの中心点が含まれているもの)
右図:統計GISの境界選択(半径500m)による周辺人口(1,958+147+1,597+897+1,301+1,543+2,604=10,047人)
9個の2分の1地域メッシュが該当範囲(=距離半径内にメッシュが少しでも含まれているもの)

以上より、MANDARAの分析機能による周辺人口は(同一半径であれば)統計GISの境界選択による周辺人口よりも少ない値となり、
半径距離が大きくなった場合の該当メッシュ数増分も小さくなります、下記例で示します。

 

左図:MANDARAの分析機能(バッファ距離半径1.0km)による周辺人口:○のついた部分(2,604+10,905=13,509人)13個の2分の1地域メッシュが該当範囲
右図:統計GISの境界選択(半径1,000m)による周辺人口(10,047+16,580=26,627人)23個の2分の1地域メッシュが該当範囲

各々の500m(0.5km)圏内人口との差分はMANDARAが13,509-2,604=10,905人(13-3=10個の2分の1地域メッシュ)、
統計GISが26,627-10,047=16,580人(23-9=14個の2分の1地域メッシュ)となります、MANDARAでは統計GISに比べ0.5km圏内人口がかなり狭い範囲のものになるため
多少半径距離を長くしても良かったかもしれませんが、従業人口が十万人以上の駅もあるので今回は従来通り0.5kmおよび0.5km〜1km圏内の人口のままとしました。
(メッシュ半分以下の面積しか含まれていない人口の全てを半径内の人口として計上している統計GISでは、実態よりも多く計上されているということにもなります)

【取得方法変更の理由について】
将来的にメッシュ統計の人口データ(例:H27国勢調査)が追加公開された際に駅の周辺人口データをより迅速に作成し当サイトに反映したいという点が主な理由となります。
実は統計GIS側のデータ更新に伴い鉄道施設の位置情報や内容が変更されてしまうと、廃線・廃駅が(当然ながら)消えてしまうので、
過去に取得した人口データとの一貫性が保てないなど、他にも色々理由はあるのですが細かい説明はおまけにでも少し書いておくとしてここでは省略(^^ゞ


おまけ:地域メッシュ統計に関する素朴な疑問について少し取り上げてみました

Q:2分の1地域メッシュ1つあたりの縦の長さが500mではないように見える(やや横長の長方形に見える)のは何故?
A:地域メッシュ1つの面積は南北の緯度によりやや異なります、詳しくはこちらをご参照ください。
(地球は丸いため北ほど面積は狭く南は広くなる)南北間の差が大きいのは横の長さですが、縦の長さも平均462m程度になるため500mぴったりではありません。

なお、MANDARAではメッシュ一つずつの面積も出すことが可能ですので、(出そうと思えば)正確な人口密度も求めることができますが、
人口のいないメッシュを含めて分析すると少々時間がかかるようなので今回は分析対象から除外しています(人口密度的な数値を出していない理由となります)、
この点は今後の検討課題とさせていただきますが、実は日本国内に存在する地域メッシュがどのように定義されているかが年代によって
若干異なっている可能性もあるため容易に実現できるかはわかりません、下記に例をいくつか示します。(データ取得方法には統計GISの境界選択をあえて使用しています)

例1)左下図は国勢調査H7、右下図は同H12による同一駅周辺の500m圏内に該当する2分の1地域メッシュ(メッシュ内中央はメッシュコード)を示したもの
両者の相違点は一目瞭然ですが左下図の海上部分に余分な?メッシュがある点です、このため左右の図で該当メッシュ数に差が生じます、
人口総数などを求める場合には特に問題はありませんが、メッシュ数で割った(1メッシュあたり)平均値を年代別で比較するといった場合には注意が必要でしょう。

 

例2)左下図は国勢調査H7、右下図は同H12による同一駅周辺の500m圏内人口(メッシュ内の中央に表示)を示したもの
これも両者の相違点は一目瞭然ですがH7とH12で該当範囲のメッシュ数に差が生じています、H7の方で半径距離をわずかに拡大(501m)するとH12と同等の該当範囲になるため
双方で駅の位置情報がわずかに異なっているのか、相違が出てしまう理由はよくわかりませんでした。(詳しい方がいらっしゃいましたらご教授くださいm(__)m)

 

例3)左下図は国勢調査H12、右下図は同H17による同一駅周辺の500m圏内人口(メッシュ内の中央に表示)を示したもの
H12では駅周辺に人口の存在するメッシュが1つも無く、少し離れたメッシュに人口が集中しているのに対し、
H17では駅周辺も含めてより多くのメッシュに人口が分散していることがお分かりいただけるかと思います。

 

地図を見る限りではH12〜17の5年間で集中していた人口が分散したとは考えにくいので、実態としては※メッシュごとの人口の割り当て方が変化したと考えるのが妥当でしょう。
詳細は地域メッシュ統計の概要(地域メッシュ統計の作成:PDF1.77MB)に細かな説明があるので興味がある方はご覧ください
※資料などでは「同定」という表現がしばしば用いられています、関連する箇所だけでも目を通してみると大変参考になるでしょう。
(平成22年国勢調査地域メッシュ統計についてによると、H17国勢調査地域メッシュ統計から同定方法を人手から変更したという記述がみられるのでこれが影響?)

既出の例1・2は統計GISの境界選択における固有現象(仕様?)の可能性もあるためMANDARAなど他のGISソフトを用いることで解決することが可能かもしれませんが
例3は根本的にメッシュごとの人口データ自体に違いが生じているので、GISソフトを変更しても解決には至らないということになります。

地域メッシュ統計の作成(参考資料として前掲)によると、基本単位区という区画(詳細はこちら参照)が一つの地域メッシュ内に全て含まれている場合は当然ながらそのまま同定されるので、
(同定方法の)年代別差異は発生しにくいと思われるため、一貫性はほぼ保たれると言っても良いでしょう。ただし、それ以外の場合は推計による同定が必要となるので、
メッシュ1つの大きさが小さくなればなるほど(複数メッシュにまたがる基本単位区が増えるので)、実態と異なる推計が行われる可能性も増すということになると思われます。

したがって、(人口密度が希薄な地域などで)年代ごとの人口データが明らかに異なり実態と相違があると思われる場合は、
メッシュの大きさがより大きなものとか小地域の人口もあわせて示す(具体例は下図参照、H12国勢調査での半径500m圏内人口・1kmメッシュ及び小地域)
必要があるかもしれませんが、その点についても今後の課題ということでご容赦いただきたいと思います(^^ゞ
(500mメッシュと異なり、1kmメッシュではそれらしい人口配置になっているように見えます、なお小地域だと少々該当エリアが広くなりすぎてしまうのがネック)

 

と、課題も色々ありますが上記を踏まえますと・・・
Q:国勢調査・地域メッシュ統計でメッシュごとの人口は各年代を通して一貫性がある(年代別に比較しても差し支えない)ものになっているのか?
A:原則として一貫性は保たれているようですが、条件次第ではこの限りではない

ということになりそうです、特にH12以前とH17以降では時系列での人口数比較に適さないケースも稀にありうるということをご理解いただければと思います。
以上、今回も長々とご覧いただきありがとうございましたm(__)m


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