特色ある教育活動

日本の文化を体験する
外国にいるとなかなか日本の文化を体験することができません。グアテマラでも、やはり同じです。お正月もその一つです。本校では、毎年1月に在留邦人の方々、本校に関係のある方々をお招きして、餅つきを行っています。PTA行事として、児童生徒・保護者・教職員が力を合わせて、準備をし、皆様に日頃の感謝の気持ちをお伝えするのとともに、本校が在留邦人の方々のコミュニティーの場として、交流をしています。日本でも杵や臼を使って、餅つきをすることが大変少なくなりました。日本の伝統文化を改めて見直す上でも、本校では日本文化体験を積極的に行っております。
多くの方との交流の場を設ける
本校では、多くの方との触れ合いの場を増やすべく、可能な限り講師の方を招聘して、指導や講演をしていただいたり、体験入級の児童生徒を迎えたりしています。その都度、感想を書かせたり、お礼状を作ったり、お別れ会をしたりして、わずかな時間ですが、一期一会を大切にすることを重んじています。そのため、感謝する心も大きく育っています。様々な世界があることを知った児童生徒は、さらに目を輝かせています。
宿泊体験学習
本校では、宿泊体験学習を行っております。場所は、学校やその他の場所で行いますが、普段の学習では体験できない体験をする貴重な機会としています。参加も小学部1年から中学部3年までと幅広く、それぞれの学年に応じた役割を担い、協力し合って児童のきずなをさらに深いものへとなるよう工夫しています。また、保護者の方をはじめ、大使館やJICA、警察、運営委員会など様々な方々の支援により遂行できる点も、本校の特色であると思います。
児童は、この体験学習を通してさらに大きく成長しております。
学校交流
本校では、人と交わる力を高めるため、表現力を高めるため、そして現地理解教育の一環として、学校交流を行っております。グアテマラの現地校や近隣の私立学校を相互訪問して、日本を紹介したり、グアテマラやその他の国々を紹介してもらったりしています。時にはスポーツ交流をしたり、行事に参加させてもらったりもしました。近隣の私立学校のフェスティバルに招待され、舞台の上で日本の四季を紹介しようと、四季それぞれの歌を5曲と縄跳びの発表を行ったこともあります。
大運動会
本校では、年に一度大運動会を行っており、今年で40回目を迎えました。児童生徒はもちろんのこと、保護者やグアテマラ日本人会の方々をはじめ、大使館やJICA、海外青年協力隊の方々も一緒に参加しています。場所は、昨年は日本人学校の校庭で行いましたが、それ以外は近くのオーストリア校の校庭を借りています。オーストリア校は、トラックが345mもあり、思う存分身体を動かすことができます。
もちろん日本人学校の児童生徒による発表もあり、多くの方の前で発表するよい機会としています。運動会は本校の行事の中で、最も多くの人が集まる行事です。その行事を通して特に児童生徒の体・徳の部分を大きく伸ばしています。
個に応じた指導
小人数の本校だからこそできること。それは、何と言っても、教科学習の個別指導です。授業は、教師と児童生徒が1対1もしくは、1対2という中で行っています。わからないことは、何度でも繰り返し学習し、進度が早い単元は、発展学習を積極的に取り入れています。人数が多い方が学習の効果が上がる場合は、職員で話し合い、時間をとって全校または、多学年で授業を行うこともあります。
社会見学
本校では、現地理解を深めるため、社会見学を行っております。実際にその施設に赴き、現地の人と接することでグアテマラの社会やその文化理解を深めることにつながっています。また、児童生徒にできるだけ、実体験や本物を見せたいと思っています。そのために大使館やJICAをはじめ、在留邦人の方々に支えられている面が多分にあります。日本人学校という特性を生かし、日本とグアテマラの両側面を学習し、比較することができます。その中から、自分なりの考えや工夫を生かした、主体的な行動のとれる児童生徒の育成を目指しています。
道徳の授業公開と懇談会
道徳の授業参観及び懇談会を行いました。各学級のようすをふまえ、教材を選定し、授業を行い、保護者の方にも見て戴きました。その後の懇談会では、各学級担任と授業者からの話と保護者の方からの意見を戴き、活発な議論となりました。道徳の授業参観は初めての試みでしたが、今後も継続して行い、学校と家庭が協力して子どもたちを育てていきたいと願っています。また、保護者同士のコミュニケーションも深め、家庭間で子どもの更なる成長を見守っていけるように進めて参りたいと考えております。
野菜を育て、食す
本校では、栽培園で様々な野菜を栽培しています。自分たちで種をまき、育て、収穫する。そして最後にはおいしくいただく。収穫したばかりの野菜は、みずみずしい。中には不揃いのものがあるのも、自然ならでは。児童生徒が自然の恵みを実感し、食物のありがたさを感じてもらえればと考えています。また、毎日のお弁当の素材ひとつひとつをおいしく食べ、元気な体を育んでほしいと願っています。
学習掲示板
教室や掲示板に、学年ごとに学習した作品を掲示しています。それぞれの学年がどんな学習をしているのかがわかるように定期的に新しくしています。作品を作る児童は、見る人のことを考えてわかりやすく、丁寧に作ること、見る児童は、作品を見ることで新しいことを知ったり、考えたり、その作品を通して児童同士で会話をしたりすることに役立っています。
掲示した児童は、友だちや先生に得意そうにたくさん説明してくれます。
「おはよう」と「さようなら」のハイタッチ
本校では、朝と帰りのあいさつはハイタッチでしています。ほんの一瞬、手と手をパチンと合わせます。ほんの一瞬ですが、その日の子ども達の様子がよく伝わってきます。その力が強かったり、元気がよかったりすると、「今日は元気だね、朝ごはん食べてきたかな、よく眠れたかな。」と感じます。逆にいつもより力が弱かったら、「何かあったのかな」とより注意深く子どもの様子を観察します。
子ども達と笑顔でハイタッチできる日を一日でも多く過ごせるようにしていきたいと思います。
フェリスバカシオネス
フェリスバカシオネスとは、休み前のお楽しみ会です。児童生徒が計画、準備、運営をし、主体的に活動できる力と協調性を養います。
毎回、レク大会(鬼ごっこ、宝探し、キックベースボール、ドッチボール)やお別れ会(思い出アルバムづくり)で大いに盛り上がります。2週間前から児童・生徒会で話し合い、準備をし、当日の司会や発表する言葉などをみんなで分担します。こうやって、長期休暇前には友達と友情と絆を深めるのです。
学習の発表
年に一度、保護者を始め、在留邦人の方々に学習の成果を発表する学習発表会を行っております。
また、日頃からそれぞれの学年、教科で学習したことを発表する機会を頻繁に設けています。国語で学習して上手になった音読、児童が考えた紙芝居や作文、音楽で学習した楽器の演奏など。学習した成果を全児童生徒で共有すると同時に、表現する力、発表する力を育み、児童生徒同士の頑張りやよさを再発見する機会としております。
このような機会を設けることで、児童生徒は自ら「発表したい」と意欲をもって学習に取り組み、またアイディアや工夫を凝らして作品をつくり上げる意欲にもつながっています。
開かれた学校づくり
グァテマラ日本人学校は、緊急時の避難場所としてだけでなく、在留邦人の方々のコミュニティーの場として図書室や多目的ホール、運動場を活用していただけるよう努めております。
また、それに加えて行事に参加していただく機会を増やすこと、教育活動の内容がわかるような玄関ホール掲示物の工夫、ホームページ等による情報の発信など、開かれた学校づくりを目指しています。多くの方々に見守られた本校で、児童生徒も益々成長していくことと確信しております。
安全教育
本校では、児童生徒の安全を守るため、児童生徒が自分で自分の身を守れるようになるため安全教育に力を入れています。毎月のように避難訓練を行います。地震や火災、不審者侵入の際の対応を事細かに指導しています。また、スクールバスでの訓練も欠かさず行っています。
緊急時には、教師と児童生徒だけでなく、警備員や運転手との連携、大使館や運営委員会等の連絡を密にし、安全を第一にした教育に力を入れております。
栽培園
本校には、5m×9mの栽培園があります。そこでグアテマラの気候をいかして、たくさんの植物を育てています。教科学習のために、その一部を生活科園、理科社会科園として、役立てています。その他に、野菜園として、自分の好きな植物を育てることもしています。児童一人一人が種を選んで「大根、レタス、京菜、里芋、ちびっこひまわり、風船かずら、まぼろしのまめ、山芋、ひょうたん、へちま、メロン、とうもろこし、ゴーヤー、さつまいも・・・」を植え、たくさんの芽が出ています。毎日子ども達は、自分の植えたものを見て、「芽が出てきたよ!」「こんなに大きく伸びている」など、嬉しそうに報告にきてくれます。
伝統行事
遠く離れた異国の地だからこそ、日本の文化を見直し、日本の文化のよさ再発見できる。数ある伝統行事の中で、こいのぼり、七夕、もちつき、節分、ひな祭りを行事として取り組んでいます。日本の文化を体験し、知ることはもちろんですが、併せて行事に取り組むことで、協調性や表現力、コミュニケーション力を高めることもねらいとしております。今年度は児童数が少ないこともあり、在留邦人の方にもお声をかけて、多くの方と触れ合う貴重な機会となっております。
全校体育となわとび
本校では、体育を全校で行っております。児童生徒と教師みんなで一緒に学習しています。今年度は一年間、継続的になわとびを練習していきます。短縄跳びでは、目標カードを利用し、児童がめあてをもって取り組んでおり、その成果が目に見えてわかります。長縄跳びでは、跳ぶ技術を学ぶと同時に、息を合わせて取り組むことや協力することの大切さも学習しています。
一年中天気が良いので、緑の芝生の上でみんなで汗をかくのは、本当に気持よく、授業終了後はみんなとてもいい顔をしています。
読書指導と図書室
本校は、児童生徒の日本語力定着を図るため、読書指導に力を入れております。授業の中にも読書の時間を確保し、一ヶ月は読書月間としての取り組みも行っております。加えて、ボランティアの方の読み聞かせなどを通じて、読書への関心、意欲を高めさせています。
また、本校の図書館は長年にわたり、多くの日本人の方々から寄贈していただいた本を中心に、6000冊近い本があり、子どもから大人まで楽しめる本が充実しております。グアテマラに在住の日本人のコミュニティの場としても活用していただいております。
全校音楽
行事前になると、全校音楽を行います。全児童・生徒が一緒になって、授業をする時間です。1人、2人ではできない合唱や合奏を中心に行っております。また、各学年で練習した楽器を発表する場、音楽をみんなで楽しむ場として、児童も職員も楽しみにしています。2月の学習発表会で、全校音楽で学習したものが発表できるように、計画的に取り組みを進めています。
テント昼食
グアテマラは一年中気候がよいので、毎日外のテントの下でお弁当を食べています。雨が降って、図書室で食べるのは、年に数回だけと、天気のいい日が続くのもグァテマラのすばらしいところです。いすを出したり、机をふいたりするのは、子どもたちの仕事で、みな進んでやっています。「手を合わせてください。いただきます。」のあいさつで一斉に食べ始めます。外で食べると気持ちがよく、食欲も出て、話もはずみ、楽しく食事ができます。
業間マラソン
毎週火・木の業間休みに5分間のマラソンを行っております。校庭(約70m)を児童生徒・先生も走ります。「今日初めて14周走れたよ」などと、こども達も意欲と達成感を持って取り組んでいます。一日に走っても十数週ですが、1年間走ると100キロ近く走る子もいます。マラソンカードを活用し、グァテマラシティをスタートして、アンティグア賞40キロ、チマルテナンゴ賞60キロ、・・・・最後はティカル賞480キロと、実際の走った距離でどこまで行けるのか、達成感が得られるような工夫をしています。
英会話学習
国際理解教育の一つとして、週に1時間、英語の授業を全学年で行っております。会話中心の学習で、教室からはいつも子どもたちの英語を使った会話が聞こえてきます。
こちらも少人数の授業によって、個々の実態に合った学習を行っております。
スペイン語学習
グアテマラでは、スペイン語が公用語として使われています。そこで本校では、週に1時間、スペイン語を教育課程に取り入れております。児童生徒に現地理解を深めさせるのがねらいです。
会話を中心に行っており、あわせて読み書きも身につけられる授業を進めております。少人数での授業によって個々の児童の実態に合った学習を行っております。
藍染め体験学習
グアテマラの染織の第一人者、児嶋英雄先生にお世話になり、開校以来継続的に藍染め体験学習を行っております。
「板締め」「絞り染め」「ろうけつ染め」など、発達段階にあわせ様々な藍染めの作品を作成しております。
準備や実際に染める作業も手間がかかりますが、児童生徒が仕上げた作品は、どれも個性に富んだもので、作った児童生徒本人も皆気に入って、「宝物」だといって大切にしています。
読み聞かせ
父母やグアテマラ在住の日本人の方々にボランティアをお願いしております。
読み聞かせを通して、児童が本に興味を持ち、進んで読書をする意欲を高めることを主目的としています。また、児童が多くの方々と触れ合う機会、学校図書館の利用の促進、日本人コミュニティの中核となるような学校を目指しています。
   読み聞かせの効用

・聞く力を育てる

・言葉からイメージする力を育てる

・本に対する興味を育てる

・読み手と聞き手の交流