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平成13年(ワ)第1679号 慰謝料請求事件

原告  吉川真二こと文 京 大    

被告  永 和 信 用 金 庫 

          

              準 備 書 面  (1)            

                             平成13年6月29日

大阪地方裁判所第18民亊部3係 御中 

原告訴訟代理人弁護士  柳 川 博 昭

1、被告「準備書面」(平成13年5月22日付け)」請求の原因に対する答弁の補充主張に対し、原告は次の通り反論する。
 (1)上記書面「一、2」中、「(1)ないし(10)は何れも原告の意思に基づいて処理されたものである事は、既に別訴において確定済みの事実である。」との主張は、争う。
 原告の意思にもとづかずに印鑑が勝手に使用されているし、払戻請求書には原告が自署した事も無ければ被告職員に代筆を頼んだ事も無い。これらは、何れも判決確定後、原告の調査によって
 @   被告職員勝原史郎が偽証していた事実
 A   印鑑鑑定書(古い期日の印影に欠落部分があり、新しい期日のものにはそれがない。)
 B   普通口座元帳(改印届の日よりその印が押捺されている)

等の不合理な事実が判明し、確定判決が誤った事実を前提に下された、誤った判決であることが確証された。
 (2)上記書面「一、3」中、「被告は原告の資料提出要求に対して誠実に対応した。」との主張は、争う。
被告は、保管してあるはずの「元帳」のコピーを提出すれば足りるのに、それをせず、手書で一覧表を作成し、しかも「手直しをして手書をした」と明言していたのであり(五十棲、森田)、このような手直し済み(「改ざん」)の手書の資料を提出すること自体違法であって、全く「誠実に応対した」とは言えない。
 コピーを提出できなかったということは、「元帳」自体に違法(違法・不正な事務処理の証跡)があったことを強く推測させる。
 (3)上記「一,4」中、「被告担当職員と杉山常好とが結託して一連の金員着服の不法行為を行った事実はない。」との事実は,争う。
原告に支払われるべき金員が、原告の意思に基づかずに払い戻され、原告が財産的損害を蒙ったことは事実であり、そのようなことが可能なのは被告担当職員と杉山常好が結託して行う方法しか考えられない。ただ、せっかくの刑事告訴が、谷口弁護士の不手際により不起訴になってしまい、証拠を残せなかったことがそのあと原告の民亊訴訟にも響いて敗訴判決になったものである。 
 (4)上記書面「一、7」については、「被告が原告からの融資申込みを拒絶した」(平成5年12月ころの出来事)ことは認めておられるので争いはないが,なぜ被告が、当時まだ被告の組合員であった原告(被告の株1株を保有していた)からの融資申込みを拒絶したのか(わざわざ新たに定期預金を積んでいるのに)、その拒絶理由につき合理的な説明を求める。(求釈明)。
 
(5)上記書面「一、9」中、「金澤繁彦が事務処理のミスを認めた事はない。金澤は、原告がする一方的な説明を聞いていたに過ぎない。」との主張は、争う。
 金澤は、原告が平成11年1月27日以後、被告本店を訪れて面談している際も事務処理のミスを認めているし、刑事事件の証人尋問においても(甲5「金澤繁彦証人尋問調書」)、
  ○民亊訴訟の判決でも金庫のミスはあったと書いてある旨の証言(P.75)
  ○当時、しかし、現物、特に吉川さんの説明によれば、かなり杜撰であったことも,私は認めざるを得ないと思います。当時の事務処理は。」(P.81)

  ○「違法と言うのは、言葉、はっきり言いまして、ル−ル違反ですねそれを違法とおっしゃるならば、今から言うたらル−ル違反ですね完全に。それは、現実に認めざるを得んし。」(P.83)等の証言があり,単に原告に話を聞いていただけではなく、書類上に表れた限りの「事務処理のミス」は明白に認めているのである。
 (6)上記書面「二,2」中、「被告理事清水一男の挑発的な言動に」との点を否認しているが、この点は強く争う。
 清水は、この傷害事件の日(平成12年3月17日)の数日前に原告が被告本店を訪れた際に初めて会っているが、そのときもいきなり頭ごなしに怒鳴りながら「何しに来たのか、話する事はない、すぐに帰れ、帰れ」と言われて、大声での口論になり、警察官が来たあともさらに清水が「帰れ,帰れ」というので原告が清水の襟首をつかんだため、魚津刑事が割って入って止めさせた経緯がある。
 このようなことの数日後に、また清水が原告に「帰れ、帰れ、何しに来たのか。阿呆と話し合いすることはない、帰れ、帰れ」(甲4の初稿ではこの「阿呆と」いう重要な侮辱の言葉が脱落していたので、そのページ=P、25だけ差しかえる)と怒鳴ったため、原告が清水を殴ったのであり、このような言動(内容も声の大きさも)からみて、「挑発に乗った」と魚津刑事が判断されたのも当然である。

 7)上記書面「二、4」中、「清水理事が原告を怒らせるべく挑発したとの事実は否認し」とある点は、上記(6)同様争う。
なお言えば、原告にとっては被告側中村弁護士の内容証明そのものも「挑発」(原告を怒らせて犯罪を誘発すべく)と感じられたものである。
 
(8)上記書面「二、5」中、「原告に対し執行猶予付きの懲役前科が付されたのは、原告が法を犯したからであって、被告の上記行為(原告との話合いを回避したり、原告を告訴したこと)と損害との間に因果関係もない。」との主張は,強く争う。
原告が法を犯さざるをえなかったのは、被告が話し合いを回避し、告訴するという手段に出たため、そうするよりほかに仕方がなく万策尽きたからである。過去に外国人登録法の罰金前科しかなく、明らかに犯罪性向のなかった原告を,犯罪(ただ建造物侵入の点に付いては上告して争っているが)にまで追い込んだのは、被告の責任であり、因果関係が存在するのは明白である。
2 原告の主張の補充
 (1)原告は,民亊訴訟の判決確定後に、次の新たな事実が判明したため
 
 @勝原の偽証
  A印鑑の鑑定書(印鑑の不正使用)

  B谷口弁護士、村上との和解(各金300万円)

 特にBの和解成立を受けて、被告に対し、その社会的道義的責任を問うべく平成11年1月27日から、被告本店を訪れるようになった。
その詳細な話合いの経緯は,原告作成の「甲4」 (永和信用金庫(本店)に行った顛末)のとおりで,告訴受理に至るまで実に約40回の訪問と話合いがなされている。
 (2)平成11年1月27日以降の話合いのうち,第1回目は五十棲義明(当時の審査課長)と面談したが、第2回目以後はほとんど金澤繁彦(業務部副部長)が対応した。金澤は,原告の説明や、指示する書類の不整合、矛盾、不備等を一つ一つ丁寧に聞いてくれたうえ、
○「吉川さん(原告)の話を聞いたら吉川さんの見方になる気持ちである」

○「道義的責任の問題やなぁ」 
○「谷店長と杉山を何故追い込まなかったのか」
○(第4,第5事件の被告が手形を紛失した件で除権判決を求めず放置されたことを原告が説明すると)、「これだけでも金庫は敗訴する」 等と発言している。
もとより、金澤は、原告の示す資料と説明をもとに発言しているだけであると主張しているが,そのような発言としてみても、如何に被告の事務処理が杜撰であったのかが分かる。
 (3)又、告訴に至るまでと、告訴が受理されるまでの間に相当日数が経過しているが、これも原告の被告本店の訪問行為の犯罪性、少なくても「可罰的違法性」につき、被告自身および告訴受理機関たる警察が疑問を抱いていたことを示している。
即ち、平成11年7月9日以後、金澤は被告代理人中村弁護士から書面を送付すると言っていたが、実際に同弁護士から内容証明が原告に送付されたのは平成11年8月s6日であった。
しかし、この内容証明(被告を訪問したら住居侵入で告訴する旨)が送付された後の同年8月9日、続いて翌10日にも原告は被告本店を訪れ、浪速警察に同行されたが、北村刑事は「吉川は何も悪い事はしていないので帰ってもよい」と言われて帰されている(この8月10日の件が起訴された)。
ところが、この後何回も原告は被告本店を訪れ、平成11年9月1日には被告代理人中村弁護士に電話して面会を求めているが,「日本は法治国家で、勝訴しているから会う必要はない」と断わられたりしたものの、その後も訪問して金澤と面談しており、警察も告訴を受理しないと被告に言っていたようである。
そうして、やっと平成11年10月19日に告訴が受理され、原告が在宅で取調べを受け、平成11年12月28日,起訴されるに至った。
このような刑事事件として立件されるまでの経緯をみると、逆に警察も何とかこれを民亊の話合いで解決させたかった様子が伺われるのであり、そのような話合いを不当に拒否して、原告の交渉手段を奪った被告の対応の違法性、不当性が如実に現れている。

                                     以上。