| ぺアーレ今治の閉館について | ||
| まずは、今治クラスのみなさんに、このショッキングなニュースをお伝えしなければならないのが非常に残念なのですが、今春3/28をもってペアーレ今治が閉館することとなりました。この決定は、国の財政政策の一環としてなされたようであり、現在、職員のみなさんもかなり困惑されているようであります。 ご存知のように「ペアーレ今治」は、みなさんのいわゆる「年金」でもって運営されている施設でありますので、それが経費の大幅な無駄遣いであれば、真っ先に「そんな余計なものぶっつぶしてしまえ!」と声を大にして叫ぶタイプの私であるのですが、今回の場合はなぜかそういう感じになりません。 で、年始からいろいろ考えていたものの、それは、ただ単に自分のフランス語クラスが被害にあうというからという理由ではどうやらないようで、まず第一にこの施設が私のフランス語活動の「最初の一歩」を提供してくれた思い入れの場所であるということとに大きく関係していると思われます。 6年前にはじめて講座をもったときの緊張感とうれしさ、そして生徒のみなさんの顔は、素晴らしい思い出として心に刻まれております。(勝手に思い出にして、すみません。もちろん現在進行形です。) 以前私はjazzライブが大好きで神戸在住の頃、チキンジョージという超有名ライブハウスに足しげく通っていたのですが、そこが阪神大震災で崩壊したときのショックとまったく同じ感じがしております。お恥ずかしながら、当時の私は、涙にくれながら、崩壊したチキンジョージの壁をいただいて帰りました。(ごめんなさい!これって時効ですよね。)もちろん、今ではすっかり復興している神戸の街でありますが、しかし私の中では「失われたとき」は失われたままとなっております。 人間というのは不思議なもので、人間ではなく、思い入れのある地がなんらかの形で、変わってしまうということにも大きなショックをうけるんですよね。 とまあ、ペアーレはぶっ壊れてしまったわけでもないし、来年あたりには地方自治体に売却され、そのうち再開ということになるのでしょうが、阪神大震災10年目にして、同じような時期に同じような気持ちにあわされるというのは不思議な因果を感じます。ほんと、時は円環をなしてめぐるのですねー。 で、第二の理由。これは、しんみりした気分を通り越して、半分怒りまで達しているのですが、ペアーレ閉鎖の理由はまったく納得がいかないということであります。新聞報道によれば、建設費10億円、累積赤字2700万、今年度は初の黒字600万ということです。講座数は100以上。国によると閉鎖の理由は「これ以上の収益は望めない」ということらしい。「何言ってやがるんだー!ほんと。」という感じです。おそらく、ペアーレに通ってらっしゃる方ならお分かりだと思いますが、本当にあそこは「これから」の施設であります。 そして、大げさに言うならば、なぜ日本という国は「文化」施設から叩き潰そうとするのか?しかも、あえて名前はあげませんが、ほとんど誰も興味を示さないようなみせかけ「文化」に関しては、巨額のお金をかけて箱物をつくり、一方通行で「知識」を押し付けようとする。「文化」というのは相互交流の中で生まれて、はじめて意味をもつのです。「文化」だって発展せねばならない。公民館という施設もありますが、あれはその地区の住民のためのものらしく、基本的に地域外のものとの交流の場所ではないのです。鎖国じゃねーんだから。その意味でも、「ペアーレ」は今治はじめ、周辺地域のみなさんが「文化」を仲介として交流を深める唯一の場所でありました。だから、みなさん、怒っていいのよー。 「文化」というのは、確かに生きるための最低必需品ではない、ぜいたく品であるのかもしれません。しかし、他の動物が自らの経験を元に学習を深めるという性質をもっているのに対して、ヒトというのは、それにプラスアルファの要素として、言語を介して他者の経験を自分のものとすることができる唯一(?)の高等生物なのであります。つまり、『「文化」無くして「ヒト」と言うなかれ』と私は言いたい。ということで、あえて言わせていただきましょう。 「日本政府よ。フランスを見習えー!!!!」 PS.今後の教室の情報に関しましては詳細が決まり次第ご報告させていただきます。クラスはぶっ潰さないので、安心してくださいね!! |
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