※一部私人の氏名など個人情報は■にしてあります。 
 2013/5月水道局を所管する東京都に対し、汚染のリスクを認識して
取水をやめるよう求める陳情を世田谷区に出しました。

砧浄水場及び砧下浄水所での給水停止を都に要望する陳情

平成25年 月 日提出

 

世田谷区議会

議長 山口ひろひさ 殿

 

郵便番号

東京都

電話番号

氏名             印

 

■要旨

多摩川上流から流されている大量の放射性排水を、現在下流の砧浄水場及び砧下浄水所が取水し世田谷など三区に給水しているが、危険なため給水を停止して頂きたい。それについて東京都の公営企業委員会に陳情しているが、世田谷区としても唯一の取水・給水をしている区として給水停止の要望を提出して頂きたい。

 

■理由

 多摩川上流の日の出町にある東京多摩広域資源循環組合のエコセメント事業(東京都西多摩郡日の出町)では三多摩地区25市1町の清掃工場で焼かれた廃棄物の焼却灰を一手に引受け、埋設最終処分のかわりに減容化を目的としたセメント加工をしていますが、その工程で日々大量の放射性物質を放射能濃度規制のかかっていない下水道に廃棄し(※資料1・循環組合発表資料)、処理能力を超えた下水道局では汚染全体の1割も取りきれずにピーク時は1日当たり1億5千万ベクレルのセシウムが多摩川に放流されてきた事実は周辺住民の間では周知ですが、行政からは河川での希釈を前提に黙殺されています。セシウムは下流に向かって泥などとまじり河川に堆積しながら東京湾に向かっていると考えられていて、その量は現在までに250億ベクレル超と推計されます。(※資料2・一般誌にも掲載)
 現状、国土交通省の所管する一級河川である多摩川は原発事故の直接の影響は少ないとして、表流水や底泥の放射能濃度測定は一切されてきていません。その為現状の汚染状況すら把握できていない状態です。

 これらエコセメント排水のリスクについては春まで都環境審議委員会の委員であった東京大学大学院■■■■教授が東京都下水道局や廃棄物対策部と幾度も折衝し直訴しています。(詳細についての知見を持っており、議会での聴取等にも応じて下さると思います)
 都民からは関連要求が2012年の都の公営企業委員会にも提出されていますし、2012年6月に行われた討論会では都環境局廃棄物対策部長・■■■■氏が現状を理解した上で「やらなければならないが、今のところアイデアがない」と発言し、下水道廃棄と多摩川への汚染放流を苦渋の決断としています。(※資料3・議事録あり)又、東京高等裁判所では日の出町住民を原告としたエコセメント排水と排気に関する健康被害などが現在係争中です。(※資料4・裁判資料・汚染排水の仕組み詳細)
 汚染源となっている工場と同様の設備を備えていた市原エコセメント工場も、加工工程で公共用水域である東京湾にセシウムを大量排出していることが発覚し2011年に操業停止になり、2013年3月には再開見込みが立たず工場自体を休止に追い込まれましたが、日の出町の循環組合は放射能濃度規制されていない下水道へ投棄しているので問題なしとされています。

 そんな中、多摩川のエコセメント工場からの放流水を処理する八王子水再生センターより下流での取水は、世田谷区の砧浄水場及び砧下浄水所のみとなっています。給水地域は世田谷・目黒・品川の一部地域で、大蔵の給水ポンプ場を基点として一日8万トンの給水を行なっています。
 取水方法は直接ではなく伏流水で、河川脇に掘られた井戸からの河川水を取水しているので一定の浄化・ろ過が望める一方で、砧浄水場の上水測定の下限は現在0.8ベクレル/L程度で精密とは言えず、しかも一ヶ月に一度。原子力規制委員会では上水道の測定は3ヶ月かけて濃縮測定をし0.0004ベクレル/L程度まで測定していますが、多摩川の汚染状況を鑑みれば、規制委員会同等の精密測定は必須です。(※資料5・原子力規制委員会の上水道測定)

 現在日々堆積しているセシウムが川底に溜りあるいは染みこんでいき、いつ伏流水に混じり出すかは分かりません。一刻も早く砧・砧下浄水場からの水道水への給水を停止するために、東京都水道局に対し、唯一、もっとも被害を被る世田谷区から要望をして頂きたいと思います。




※資料1 循環組合公表資料。下水放流が「678ベクレル/kg」。これを日々300?下水道へ廃棄しています。(一日当たり2億ベクレル) http://goo.gl/vLvsQ

※資料2 岩波書店「世界3月号」「迷走する環境省(下)」(朝日新聞記者・杉本裕明氏)http://goo.gl/F9UgV にもエコセメント排水問題として掲載され、排水は八王子から世田谷を通して東京湾に注がれていることが書かれている。

※資料3 
東京都の関係職員自身が認める事実であること。都環境局廃棄物対策部長・■■■■氏の2012年のバネル討論会 http://www.timr.or.jp/publish/koukaikouza/test.html

 

※資料4 エコセメントを運営する循環組合は現在地元住民からも大気や排水で訴えられており、現在東京高等裁判所に提出されている裁判準備資料4にもエコセメント排水について詳しく書かれており、高等裁判所も注目している案件であること。http://www.geocities.jp/eco_cement/trial.html

 

※資料5・原子力規制委員会の3ヶ月測定
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/8000/7441/view.html