今月の特集はリクエストが多かったレオスキ所有アンプのご紹介です。

<特集No.10 スモールチューブAMP特集>

3月なのでアンプを雛段状に並べてみました。
我々レオスキのギター3人はライブにもスタジオにも自分のアンプを持ち込みます。 それは音への拘りではなく、『遠足に行く時には履きなれた靴を履いて行く事。』という教えに従っているだけなのです。 歳をとるとスタジオやライブハウスに置いてある色んな種類のアンプをセッティングするのがメンドウになるし、 我々はエフェクターの類は一切使用しません。(というか必要になるような曲を演奏しないだけですが・・・。) 実際エフェクターを足元に色々置くと邪魔になりますし、シールド1本でアンプ直だと持って行くものも少ないし忘れ物しなくて済みますからね。
自分のアンプを持ち込むとセットアップ時間も短くて済み、安心・確実という訳です。
3人分のアンプをステージに並べる事を考えると大きなアンプだと邪魔になりますし、持ち運びが大変です。 そこで我々の所有するアンプは必然的にスモールアンプばかりになっております。
『おやつは300円まで』=「体積は60リットル、出力は20wまで」という感じでしょうか?


レリックさん所有の1959年製 FENDER CHAMPです。59年製なのでCHAMPの中でBESTと言われる 5F1という回路が使用されています。 この回路は1964年(ツイードと同形でブラックトーレックスのモデル)まで使用されましたが ブラックフェイス(黒パネ)へモデルチェンジされるのと同時にAA764という回路に変更されます。 (トーン回路の追加がありますから当然ですね。) 1956年までのスピーカーは6インチですが、1956年以降は8インチに変更されています。

レリックさん所有の2000年製 KENDRICK118です。上のCHAMPと比較するために購入したそうです。 赤松のキャビにハンドメイドによるPOINT to POINT配線という非常に凝った作りですね。 真空管もUSAの高品質のモノが使用されています。

管理人所有の1977年製 FENDER VIBRO CHAMPです。専属カメラマン氏から譲り受けました。
EC氏も故ジョージ・ハリスン氏も愛用していたと言われる(VIBRO CHAMPかCHAMPかは判りませんが)銀パネチャンプですね。

管理人所有の1982年製 FENDER SUPER CHAMPです。
ポール・リヴェラ氏がフェンダー在籍時に設計した有名なアンプです。 発売当初のキャッチコピーには「ポケットサイズの発電所」と書いてありました。まさにそんな感じですね。
スペースを稼ぐ目的で12AX7 2本分を 1本の 6C10というチューブで代用するというアイデアは素晴らしいと思います。 寿庵氏も83年製のSuperChampを所有しており、 両方ともスピーカーをJBLに交換してメインアンプとして活躍中。

JBL装着レポートはこちらです。

寿庵氏所有の1982年製 FENDER PRINCETON REVERB兇任后スピーカーはJensen P-12Rに交換されています。 上のSuperChampと同じくポール・リヴェラ氏による設計です。
SuperChampもそうですが、回路図を見る限りでは 伝統的なフェンダーアンプにマスターVOL増設し、リバーヴドライバーの12AX7を利用してGAINアップさせた だけのような気がします。当時ポール・リヴェラ氏が良くやっていたフェンダーアンプの改造をメーカー純正に してしまったというところでしょうか?

管理人所有の1965年製 FENDER DELUXE REVERBです。リイシューに見えますが1965年製です。真空管以外は 完全にオリジナル状態を保っています。オリジナルのカバー付きで大切に保管されていたようです。

レリックさん所有の2001年製 FENDER BLUES Jrです。マッチレスの重さに耐えきれず、 メインアンプとして最近購入したばかりです。

管理人所有の198?年製 MESA BOOGIE STUDIO22です。私は学生時代に外観COPYモデルの ZOOM M60Eというアンプを使用していました。グライコが非常に懐かしいです。

寿庵氏所有の1996年製 SOLDANO ATOMIC16です。大きなSOLDANOのロゴが付いているので なんとなく気分が良いそうです。

レリックさん所有の1998年製 MATCHLESS Lightning15 210です。以前は同じマッチレスチーフテン212を 使用していましたが、30kg以上の重量に耐え切れず、Lightning15にダウンサイジング。 しかし、その重さにも耐え切れず、上のBLUES Jrを購入。

寿庵氏所有の1971年製 MARSHALL 1987+1922です。マスターVOLと冷却ファンが増設されています。 これのどこがスモールアンプだ?という異論もあろうかと思いますが、一応マーシャルの中ではスモールヘッドと スモールキャビの組み合わせですね。 さすがに違いの判る寿庵氏はPOINT to POINT配線のマーシャルをお使い・・・と思いきや、 単にDuaneが使っていたものと同じ頃のモノをという事と、 1922と横幅を合わせるためにスモールヘッドを選択したら71年製になっただけだそうです。 1972年以降のラージヘッドを1922に乗せるとハミ出しますからね。(笑)

レリックさん所有の199?年製 MARSHALL JTM-45 Reissue+1922です。なんとなく購入してみたものの、 自宅に置くスペースがなく、購入後から寿庵スタジオに置きっぱなしというモノです。


参考データ
名称
サイズ(cm)
高さ×幅×奥行
体積(注1)
(リットル)
重量(kg)
実測値
重量(kg)
カタログ値
定格出力
(W)
出力管
1959年製 FENDER CHAMP
30.5×34.5×19.0
20.0
6.0
-
6
6V6
2000年製 KENDRICK 118
31.5×34.5×19.0
20.6
6.8
-
6
6V6
1977年製 FENDER VIBRO CHAMP
36.0×43.0×19.0
29.4
10.3
9.1
6
6V6
1982年製 FENDER SUPER CHAMP
36.0×43.0×21.0
32.5
14.0(注2)
13.1
18
6V6×2
1982年製 FENDER PRINCETON REVERB
44.0×52.5×28.0
64.7
15.1
14.4
20
6V6×2
1965年製 FENDER DELUXE REVERB
43.5×62.0×24.0
64.7
16.5
-
22
6V6×2
2001年製 FENDER BLUES Jr
41.0×45.5×24.5
45.7
14.4
14.1
15
EL84×2
1996年製 SOLDANO ATOMIC16
45.0×44.5×26.0
52.0
16.0
18.0
16
EL84×2
198?年製 MESA BOOGIE STUDIO22
45.0×47.5×27.5
58.8
15.7
-
22
EL84×2
1998年製 MATCHLESS LIGHTNING15
46.5×64.0×24.0
71.4
21.3
23.0
15
EL84×2
1971年製 MARSHALL 1987
26.0×66.0×20.5
35.2
17.0
-
50
EL34×2
199?年製 MARSHALL JTM-45
26.0×66.0×20.5
35.2
14.3
14.5
45
5881×2
199?年製 MARSHALL 1922
52.0×67.0×25.0
87.1
19.6
19.0
-
-
(注1)体積は正確な数値ではありません。あくまでも大きさを表わす為の参考値としてお考えください。
(注2)SuperChampの重量はJBL装着後の実測値です。純正スピーカーの場合は13.0kg以下でした。
カタログ値と実測値に結構差があることが判ります。やはりアンプは実際に持ってみてから選びたいものですね。
我々がライブやスタジオに持ち運ぶのに最適なアンプの理想像は下記のようになります。
キャパ50名程度のライブハウスであればアンプの出力は15wもあれば十分。 それ以上のキャパだとPAを通すのでやはり15wもあれば十分でしょう。アンプ自体で歪ませる為にマスターvolは必要。 ワゴンではなくセダンでの運搬を考えると体積は60リットル以下のコンボタイプが望ましい。
機材搬入・撤収を楽にするためには『左手にアンプ右手にギターケース』(左利きの場合は逆かな?)という運搬方法が最も望ましく、 (駐車場のクルマとお店をピストン輸送せずに済みますから。) かつ、それでいて運搬作業による疲労が演奏に支障をきたさない重量は16kg程度が限界という感じでしょうか?

ええ??そんな事言うならトランジスタアンプにすれば良いって?
おっしゃる通りです。しかし真空管アンプのほうが使っていてなんとなく気分が良いので・・・。