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伊藤雅俊氏について
 本人紹介
 
伊藤雅俊氏は、イトーヨーカ堂、セブン−イレブン、デニーズなどイトーヨーカ堂グループの創業者であり、現在はセブン&アイ・ホールディングスの名誉会長をなされています。 1974 年、東京都江東区豊洲でのセブン−イレブン第一号店のオープンは、日本のコンビニエンスストア時代の幕開けであり、その後の日本の小売業の方向性を決定付けた出来事です。

伊藤氏は、米国でチェーンストアの素晴らしさに感嘆し「これからの日本人も時間に価値を置くようになる」と直観したそうです。その後、いち早く POS を導入し画期的なマーケティングを展開、成功しました。お客様を第一と考える彼のこの商売人哲学は、イトーヨーカ堂グループにおいて、合言葉「同業他社より顧客に視線を向けろ」としてしっかり貫かれています。

 


伊藤氏は幼い頃から、イトーヨーカ堂の前身「羊華堂洋服店」を開業されたお母様とその経営を手伝った年の離れたお兄様の後ろ姿を見て、商売の厳しさを感じ育ったそうです。お母様の教えで、彼が経営の基本に据えた考え方があります。それは「『お客様は来てくださらないもの』『お取引先は売ってくださらないもの』『銀行は貸してくださらないもの』と考えなさい」という教えです。「だからこそ、信用を大事にしなければならないのです。信用の担保はお金やモノではありません。人間としての誠実さ、真面目さ、真摯さがあって初めて、信用していただけるのです」という彼の言葉には重みがあります。また次の言葉からは、彼のその誠実さ、真面目さ、真摯さが伝わってきます。「イトーヨーカ堂を支えてくださったのは、まず誰よりお客様です。それに取引先の方々、従業員の皆さんの力でここまで来られたのです。私は自分が人より優れていると思ったことは一度もありません。ただ小売業が好きで、母と兄に教えられた『お客様の方を向いた商売』をコツコツと続けてきただけです。」

伊藤氏とピーター・ F ・ドラッカーは互いに尊敬しあう 30 年来の親友でした。ドラッカーとの家族ぐるみの親交は、彼らの出会いの後すぐに始まったそうです。ウィーンで生まれ、第二次大戦を挟む波乱に富んだ人生のドラッカーと、激動の昭和史を生き抜いた伊藤氏には、共有される人生観があったのでしょう。二人とも激動の時代に翻弄されながらも、人間中心の真摯な視点だけは決して失いませんでした。「ヨーカ堂グループが、セブンイレブンというフランチャイズビジネスを通じ、小売業の主流から落ちこぼれるはずだった個人商店に商売の主流に乗る方法を提示したのは、偉大な社会革命である」とは、ドラッカーの言葉です。ドラッカーが日本を訪れたとき、逆に伊藤氏が米国を訪れたときは必ず一日共に過ごし、世界経済や日本経済、伊藤氏が実際に直面している課題などについて議論を交わしたそうです。

伊藤氏は 300 万ドルの現校舎建築支援及び、 2003 年には 2000 万ドルの寄付を行いました。それに伴いドラッカーの要望もあって、スクールの名称もドラッカー単独のものから「 The Peter F. Drucker and Masatoshi Ito Graduate School of Management 」と両者の名前が刻まれ、今日に至っています。

ドラッカーは残念ながら 2005 年 11 月に亡くなってしまいましたが、校舎には 2 人の功績が並べ称されています。教授陣やスタッフ、そして我々学生は、彼らの人間を中心に据えた思想を長く受け継ぎ、そして社会に貢献する為、日々研鑽に励んでいます。

 参考文献