
| プレママ応援エッセイ集 〜もうすぐママになるあなたへ〜 | ホームへ |
| 母親になり、十数年が経ちました。子供達も学校に通い始め、ようやく一段落・・・と思ったのも束の間いろいろな悩みは後をたちません。 そんな日常の思いや悩みはありますが、妊娠、出産という大きな、素晴らしい出来事を決して忘れたくなくて、また、同じように母になろうと している皆さんに、自分の経験が、ほんの少しでもお役に立てたら、そんな思いを込めながら、エッセイにしてみました。 これから母になろうとしている方、そして、父になろうとしている方、そして、十代の皆さんにも、読んでいただければ、うれしく思います。 |
新婚生活も落ち着き、そろそろ赤ちゃんが欲しいな・・・と思うようになった途端、やたらと 妊婦さんや、赤ちゃんが目に付くようになる。可愛い赤ちゃんと一緒の生活を夢見ながら、 “早く授からないかな〜”と、待ちわびる毎日。ところが、現実は、なかなかうまくはいかない。 グッドタイミングで、すぐに赤ちゃんが授かる人もいる一方で、待てども待てども、妊娠しない まま・・・ということも多々ある。 私の場合も、どちらかと言えば、妊娠しにくい体質のようで、予定通りにはいかなかった。 特に、二人目が欲しいと思い始めてから、実際に授かるまで、かなりの期間を要した。 (もうあきらめよう。一人だけでも授かったのだから、それで充分・・・。)そう思った途端に妊娠した。 よくある話だが、あきらめた途端に妊娠することが多いというのは、本当だなあと、つくづく思わず にはいられなかった。 妊娠するとお世話になるのが、産婦人科である。初めて産婦人科の門をくぐる(!?)のは、 結構ドキドキするものだ。実は、私の場合、初めて産婦人科に通ったのは、恥ずかしながら、 膀胱炎(ぼうこうえん)にかかってしまったためだった。 待合室で待っている間、大きくなったお腹を抱えて、幸せそうにしている妊婦さんたちを、 なんだかまぶしく感じながら、じっとうつむいていた。ふと気が付くと、その産婦人科には 不妊外来というのもあり、そこに通っている方たちも、同じところで待っている。なんだか ちょっぴり残酷だな〜と思いつつ、診察が来るまで待っていた。 さて、妊娠して初めての産婦人科に話を戻すことにしよう。まず始めに、妊娠に関する いろいろなことを紙に書き、尿検査をするための準備をしてから、診察を待つのが普通だ。 やがて、名前を呼ばれて中に入ると、いきなり、カーテンのついた診察をする台に上がる ように言われる。だが、かなり高い位置にあるこの台に上がるのは、結構大変で、恥ずか しい。(女医さんでよかったと思う瞬間だ・・・!) この診察台というものには、いつまでも 慣れることがなく、苦手だった。 しかし、そのあとには、お楽しみの時間がやってくる。お腹の上に、ゼリー状の液体を 塗って、TVのような画面上で、(エコーによる)赤ちゃんの様子を見せてもらうのだ。そして、 赤ちゃんの心音を聞かせてもらい、元気にしていることを実感することができる。 母子共に健康・・・その、当たり前のようで、当たり前ではないことを、しみじみと感じられ るひととき! 順調に赤ちゃんが育っていることを確認できることは、何よりも心強い。ちょっ ぴり緊張する産婦人科だけれど、大きな安心感を与えてくれる大切な場所だ。 妊娠に気付いてからの約10ヶ月・・・。9ヶ月までの毎月一回、そして、臨月を迎えてから の毎週の検診を受け、ほとんどの女性は出産に臨む。一日一日、赤ちゃんは育ってゆき、 私自身も、母としての心構えを強くしてゆく。大変な面もあるけれど、不安になることもある けれど、生命を預かるという、かけがえのないときを過ごせたことは、何物にも代えがたい ほどの、素晴らしい経験だった。 赤ちゃんが授かった・・・という、うれしい気持ちと共にやってくるのが、つわりである。 つわりがほとんどない人もいるようだが、3分の2近くの人は、つわりをおこすそうである。 また、つわりの程度や期間も人によって様々で、ごはんを炊くにおいに弱くなり、食事を 作るのも困難になる人、(多くの人は、妊娠三ヶ月くらいには終わるのだが、)妊娠5ヶ月くらい までつわりが続く人、頭痛がする人、酸っぱいものが食べたくてたまらなくなる人など、 千差万別である。この酸っぱいものが美味しいというのは、私自身がまさにそうで、梅干し がこの上なく美味しかったことを、いまだに覚えている。 つわりで辛いときは、思い切って家事を手抜きしたり、休む時間を増やしたりして、決して無理 はしないほうがいい。食事においても、食べたい物を食べるだけで十分だ。赤ちゃんの分まで 食べなきゃなんて、決して無理をしてはいけない。赤ちゃんの栄養分は、つわりの時期が終わって からで、充分間に合う。 “つわりは一時的なもの”だと思って、気を楽に持つのも大切なことだ。時には、気分転換に 外に出かけてみたり、好きなことをしたりするのもいい。 身体の中に、もう一つの新しい命が宿ってからは、自分一人だけの身体だった時と、どこか が違う。お腹が大きくなっているわけでもない、赤ちゃんが動くのを感じるわけでもない。なのに、 言葉では表現できない何かが、今までと異なっている・・・。 つわりは、まだ母親の自覚を十分に持ってはいない自分に、お腹の中の赤ちゃんが、「あなた がお母さんよ!」と、ちっちゃなちっちゃな身体で、必死に伝えようとしている合図のような気が する。理屈ではない部分で、そう思えて仕方がない。 つわりという、辛く苦しい経験をしながら、一歩ずつ、女性は母親として育っていくのではないだ ろうか。そして、赤ちゃんを自らの体内で育てているという、自覚を深めていくのではないだろうか。 今この身体は、自分一人だけのものではないこと。赤ちゃんを約10ヶ月の間、預かる身である ということ。さらに、その後もずっと、我が子として愛していくという強い想いを、育んでいく第一歩、 それがつわりのような気がする。 そう考えていると、妊娠、出産というものは、なんて素晴らしくて、大事で、偉大な大事業(!?) なんだろうと思えてくる。子供がいくつになっても、その頃のこと、そしてその頃の自分を決して 忘れたくない。 妊娠は病気ではないが、いつもと全く同じ生活をしてもいいわけではない。特に、妊娠初期は 流産がおきやすいため、無理は禁物である。また、それ以外の時期でも、避けたほうがいい 行動、気をつけるべきことがある。 一般に言われているように、お腹が大きくなってくると、高いところの物を取ること、重い物を 持つことは、やはりなるべく控えた方がいい。ただ、二人目、三人目・・の子供を授かっている 場合は、上の子供をだっこせざるを得ないこともある。また、布団を畳んだり、重い荷物を 持たざるを得ないこともある。 そんなときは、なるべく両手、両足に均等に重みがかかるように、気をつけるといい。さらに、 下にある物を持つときは、中腰のままで取るのではなく、まず、ゆっくりとしゃがみこんでから、 物を持つようにするといい。そうすることで、腰への負担も軽くなる。 また、ずっと立ちっぱなしでいることは、疲れやすいため、時々は歩いたり、座ったりして 姿勢を変えるのがいい。台所仕事をする場合など、そばに椅子を置いておき、疲れたと思ったら ちょっと座るようにすると、身体の負担が軽くなると思う。 次に、栄養についてだが、お腹に赤ちゃんがいるからと言って、二人分の量を食べるというのは 間違いだ。量よりも質が大切で、中でも、タンパク質、ビタミン、カルシウム、鉄分を十分に摂る ように、心がけたい。 おすすめの食品は、ほうれん草、ひじき、にぼし、海藻、のり、レバー、納豆などである。また、 控えたいものとしては、アルコール、たばこ、大量の塩分&糖分&脂肪分などである。食べ過ぎ は禁物で、できれば出産時に体重の増加が8sくらいとなるのが、理想だ。太りすぎは 妊娠中毒症など、出産時のトラブルを引き起こしやすいため、何としても気をつけたい。 あれもダメ、これもダメばかり・・・と思うかもしれないが、いろいろな種類のものを、均等に摂る こと、そして、楽しく、美味しくいただくことが、一番だ。 ただ、妊娠中のお母さんの食事が、赤ちゃんに与える影響は100パーセントなので、健康に 育って欲しい気持ちを大切にしながら、献立を考えてほしい。また、妊娠中のお母さんの食事は、 お腹の中にいるときだけではなく、生まれてからの赤ちゃんの健康にも大きな影響を与えると いうことも、忘れないでいてほしい。さらに、赤ちゃんの健康は、お母さんにとっても、安全な お産に繋がるということを、忘れないでいてほしいと思う。 妊娠中の赤ちゃんにとっては、お母さんのお腹が全ての環境そのものだ。大変だけれど、 それ以上に、素晴らしい役割を与えられていることを、誇りに思いたいし、喜びとしてほしい。 長いようで、振り返るとあっという間の妊娠期間。親子が一体となっているこの時を、楽しみ ながら送ることができれば、こんなに素敵なことはない。出産を心待ちにしながら、今という時を 大切に、Happyな気持ちで、過ごしてほしいと心から願うばかりだ。 「妊娠中は、よく懸賞に当たる」というのを、聞いたことがあるだろうか。「全然そんなこと なかったわ〜!」という方もいらっしゃるかもしれないが、私の場合はそうだった。勤めを続け ながら、大きなおなかを抱えている方は、「そんな暇はない」とおっしゃるかもしれないし、無理を してまで、応募することもないと思う。けれども、そうでなくて、何となく不安な気持ちを抱えていた り、いつもよりも少し制限されてしまう行動に物足りなさを感じている方には、おすすめしたい。 懸賞なんて、ギャンブルみたいなもの・・・と思う方には、公募に挑戦してみることもおすすめだ。 妊娠中ならではの、心の揺れや思いを率直に書いて、雑誌や新聞に投稿してみるのもいい。 ひょっとして掲載されて、謝礼とかをもらえたら、励みになるし楽しいこと請け合いだ。そして、 それ以上に、書くという行為そのものが、気持ちの整理に役立ったり、開放感を与えてくれることも 多い。 妊娠中だからこそできることを見つけて、楽しいマタニティライフを送ろう!「おなかが大きくて、 不便だわ・・」と思うのは止めて、今しかできないことを見つけだそう!せっかく、女性にしかできない 体験をさせてもらっているのだから・・・。 赤ちゃんが生まれると、自分自身の時間は本当に少なくなる。我が家の次女は、今小学2年生 だが、未だにまだまだ甘えん坊だなあと思うことも多く、彼女のことで何かと時間をとられることも 多い。母親だから、子供は可愛いのだけれど、母親である前に一人の人間として、自分自身の 時間、心がほっとするひとときは必要だ。 妊娠中は、ゆったりとした時間を持つことのできる、貴重なひとときだ。赤ちゃんが生まれて 大忙しになるに前に、夫婦二人でまだ見ぬ赤ちゃんを思い、幸せな気持ちにひたったり、お気に入りの 音楽や本に触れたり、友達との会話を楽しんだりして、赤ちゃんとの出逢いの瞬間を待っていよう。 皆様のマタニティ・ライフが、あったかい気持ちで満たされたものとなりますように、私も遠くから、 応援しています。おなかの中で赤ちゃんが動き出したら、楽しさも倍増だしね! 次女を妊娠していたとき、定期検診で「逆子です」と言われてしまった。長女の時は、一度も逆子には ならなかったので、少なからずショック! とりあえず、逆子を直す体操を教わり、毎日欠かさず続けた。 そして、次の検診の日・・・あんなに頑張ったのに、まだ逆子のままだった。 聞くところによると、2度目からの妊娠だと、初めてのときに一度子宮が大きくなっているから、逆子に なりやすいのだとか。また、赤ちゃんが大きくなるにつれて、逆子を直すのも難しくなってくる・・・。 (もしもこのままだったら、ふつうの分娩はできるのだろうか・・・)そんな思いが頭の中を駆けめぐる。 そんなとき、何かの雑誌を見ていると、“お灸で逆子を直す方法”なるものが載っていた。 その方法とは、 両足首の内側、くるぶしの上、約5センチメートルのところ(両方2カ所)にお灸をする のである。 わらにもすがる気持ちで、その方法を試すことにした。しかし、自分にはお灸を据えた経験がない。 そこで、母にお願いして無事にお灸を据えてもらうことができた。(親は本当にありがたい・・・) (こんなことで直るのかなあ・・・)と思いつつ、一ヶ月が過ぎて検診の日がやってきた。 その日はいつもとは違う先生が診てくれることとなり、どきどきしながら先生のお話を聞いていた。 が、逆子の話が全く出てこない。気になってこちらから話を切りだしたところ、「逆子だったの? ちゃんと 普通の状態で何の問題もないですよ。」とのお言葉。 (やった〜!)ほっとしたと同時に、本当にうれしくて たまらなかった。 一ヶ月の逆子直し体操よりも、たった一度のお灸で逆子が直った。(お灸をしてからは逆子直し体操は 全然していなかった。) 昔から伝わるお灸、その不思議な力を、身をもって体験し、なんだか感激して しまった。 皆さんの中に、もしも逆子で悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひ、お灸療法を試してみることを、強く おすすめします。(お役に立てたら光栄です。) 胎教と言えば、クラシック音楽、特にモーツアルトの音楽がいいと、一般によく言われている。しかし 中には、“クラシックなんて好きじゃない”っていう方もいらっしゃると思う。そんな方にとっては、クラシック を聴くことは、楽しくもなく、ただ苦痛かもしれないから、無理して聴く必要はない。もちろん“クラシック 音楽大好き”という方にとっては、大いに聴くといいだろう。 なんと言っても、大切なことは、お母さんにとって楽しいと思えること、幸せな気持ちになれることを することだと思う。だから極端な話、ギンギンのロックが好きな方は、ロックでもいいって思う。それによって お母さんの精神状態がリラックスできて、心地いいということが、胎教の第一歩だと・・・。だから、小難しく 考えることは何もないのだ。 それよりもむしろ大事なことは、妊娠中の精神状態である。 ずっと前に何かの本で読んだのだが、妊娠中に夫婦の間がぎくしゃくして、妻が夫に対して、憎しみとか 嫌悪の想いを強く抱く状態が続くと、胎児にとても悪い影響を与えてしまうらしい。確か、そういう状態が 長く続くと、男の子の場合に限ってだが、女性化が進み、身体は男性のものなのに、心は女性という人間 になることがあると書かれていた。 もっとも、いつも元気いっぱい、何の悩みも心配もない状態でいる、というのはとても難しい。生きて いれば、様々な出来事に遭遇するし、ましてや妊娠中となれば、時に不安になることもあるだろう。 だから、一時的に精神状態が落ち込むことがあっても、決して気にすることはないし、仕方がない と思っていていい。そんな時は、解決する方向に向かって努力しながら、“赤ちゃんのため”という ことばかり考えるのでなく、自分自身 のために、元気を取り戻せるようにしてほしい。 10ヶ月ほどのマタニティライフが、より楽しく、素敵な期間になるように・・・それができたら、何よりも 赤ちゃんにとっての、そして、自分自身にとっても、素晴らしい胎教になるように思う。 Take it easy! 気楽に行こう! 妊娠6ヶ月頃になると、胎動が感じられるようになる。お腹の中で赤ちゃんが動く、というのは、たまらなく うれしいものだ。ちゃんと赤ちゃんが生きているという実感が得られ、赤ちゃんを大切に思う気持ちも、自然に 強くなる。また、この頃になると、つわりもおさまり、安定期に入るため、精神的にも随分と落ち着くと思う。 赤ちゃんが動いたときに、夫や上の子供にもお腹を触らせてあげたい、と思う方も多いのではないだろう か。身をもって赤ちゃんの存在を感じている母親とは異なり、他の家族はなかなか実感が湧かないものだ から、お腹が動くのを触らせてあげるのは、お互いに、とても楽しいことだ。しかし、これが結構難しく、ちょう ど動いている瞬間に出逢えないことも多い。けれども、そんな風にして、家族の会話がはずみ、笑い声と 共に赤ちゃんを見守る時間を持つことは、本当に楽しい。みんなで大いにお腹に触って、赤ちゃんに語り かけてあげよう。 我が家の子供たちは、お腹の中でよく動き回り、(たぶん足で蹴ったのだと思うが)お腹が痛く感じることも 度々あった。そんなときは、足らしいものがボコッとちょっとだけ突き出ており、痛いながらもうれしい瞬間 だったが・・・。(人間の中にもう一人人間がいる)という思いは、なんとも神秘的で、厳粛な気持ちにさせられ ずにはいられない。 この頃から、お腹も少しずつ膨らみはじめ、赤ちゃんもすくすくと育っていく。きびきびと動くことも難しく なってくるため、無理をせず、マイペースで、毎日を過ごしてほしい。ただ、歩いたり、気分転換をしたり して、太りすぎを防ぐことと、ストレスをためないように心がけることは大切だ。母になる幸せをかみしめ ながら、赤ちゃんや家族と共に、楽しいマタニティライフを送ろう。 8.いよいよ臨月! の巻第10ヶ月に入ると、出産も間近という気持ちが高まってくる。病院での定期検診も毎週一回になるし、 お腹もかなり大きく目立ってくる。私の場合は、前から見るとさほど大きくはなかったのだが、横から見ると 随分と前に突き出していた。まるでスイカが丸ごと一個入っているようだと実感しつつ、他の人から言われる と、少しショックもあった。(人間とは不思議なものだ・・・。) 足下はますます見えにくくなるので、靴や靴下をはく時は、必ず座って腰を下ろしてからを心がけたいし、 外出時や階段の上り下りなどは、くれぐれも焦らず、一歩一歩踏みしめて行いたい。我が子とこうして丸ごと 一緒にいられるのもあとわずか。最後のマタニティライフを、心落ち着けてゆったりとして送ってほしい。 母親学級などで、ラマーズ法などを教わった方は、ぜひ、出産に向けて、何度も練習をしよう。陣痛の痛み を、ただじっと耐えるよりも、ラマーズ法をすることにより、痛みを少しでも和らげる効果はある。決められた リズムで声を出すことによって、気持ちをちょっとでも痛みからそらすことができるので、随分と救われた気が する。 お産は確かに痛みを伴うものだが、“全然痛くなかった”と言う人もいるし、それ以上の喜びを与えてくれる。 人間の身体から人間が生まれてくる、この当たり前のようで、実に神秘的なドラマの瞬間に立ち会えるという ことは、言葉で言い表せないほど素晴らしいことに思える。 また、苦しい中がんばっているのは、自分だけじゃない。お腹の中の赤ちゃんも、必死になって、痛みに 声を上げることもなく、お母さんと一緒に、誕生の時に向かってがんばっているのだ。どうか、そのことを 何よりの励みとして、喜びの瞬間を思い描いていてほしい。 里帰り出産をする人は、この頃までには実家に帰っていることと思う。双方の距離などを考慮して、ご主人 やご両親ときちんと話し合い、心配事のないようにしよう。 いつでも入院できるように、荷物の準備をし、入院中の家族のこと、退院後のことなど、心身共に万全の 準備を整えてほしい。 出産のときは、もうすぐ! いよいよ我が子に会える日は近い・・・。 予定日が近づくにつれ、ドキドキわくわく、緊張感も高まってくる。でも、“何とかなるさ”の心意気で 気持ちを落ち着けてほしい。入院して産む場合は、入院に必要な物を再確認し、安心のもとにしよう。 と同時に、退院後の赤ちゃんの衣類などの準備もお忘れなく・・・。 お産はいつ始まるかわからないのだが、軽い陣痛がきたり、破水があったり、おしるし(血の混じった おりもの)があったりと、何らかの兆候がある。入院するタイミングが自分自身よくわからないときは、 病院等に電話をして、判断を求めることをすすめたい。陣痛から始まった場合、特に初産の場合などは、 本格的な陣痛になるまで、かなり時間のかかることもある。しかし、破水の量が多い時は、緊急を 要する場合もあるので、急いで病院に連絡をしよう。 病院までの距離、時間帯、家族に付き添ってもらえるかなど、様々の事情を考えて、入院の段取りを 決めよう。赤ちゃんに会えるのも、あとわずか、最後の一踏ん張りだ・・・。 私の場合、下の子が生まれるときは、軽いお腹の痛みが始まったのが、午後1時頃で、予定日より まだ一週間ほど前だった。本格的な陣痛になるのかどうか、様子を見ながら過ごすこと2時間ほど・・。 上の子の友達が来ていたこともあり、その子たちのお母さんが迎えに来る5時まで、とりあえず待った。 5時にようやく病院に電話して、すぐに入院。結局、下の子が産まれたのは、それから2時間ちょっとあと の午後7時過ぎだった。(ちょっと入院が遅かったかもしれない・・・) かなりのスピード出産だったが、それでもやはり陣痛はつらく、助産婦さんから、「しっかりしなきゃ、ダメ じゃない!赤ちゃんだってがんばっているのよ。」と言われつつ(でも痛いものは痛い!)、ふと、その 助産婦さんが母親学級のときに「私もこういう仕事をしていますが、自分自身子供を産んだときは、やはり 痛くて、とても冷静ではいられなくって・・・。」と話しておられたのを思い出したりしていた。 出産で大変なのは、子宮口が開くまでの、まだ息んではいけない、耐える時間だと思う。なるべく 痛みにばかり気持ちがいかないためにも、今まで練習してきたラマーズ法をぜひ実践しよう。一回の 陣痛の長さはあまり長くはない。陣痛と陣痛の間には、貴重な休みの時間がある。そして、陣痛の間隔 が短くなってくるにつれて、赤ちゃんと対面できるときも確実に近づいているのだ! やがて、赤ちゃんの頭がでられるほど子宮口が開いたら、力を入れて、思いっきり息もう! 生命誕生 の時は、もう目の前だ。 がんばれ、お母さん!!家族のみんなも応援しているよ! 最後のひとふんばりの後は、いよいよ赤ちゃんの誕生だ!元気な産声を耳にすると、心底ほっとして 喜びがこみ上げてくる。今までの苦しかった時間が報われるひとときである。 生まれたばかりの赤ちゃんは、青白いような、薄紫のような色をしていたような気がする。・・・というのも、 私の場合は、会陰切開のあとを縫ったり、産後の処置などのため、医師からの処置があり、じっくりと 我が子を見る時間は、ほとんどなかったからだ。(今はどうなのだろう・・・。赤ちゃんを胸に抱いて、しばし の間、母子の時間をとってもらえたら、それが一番素敵なことだと思う。) その後しばらくの間は、疲れた身体をゆっくりと休める時間だ。入院期間は、特にトラブルのなかった場合、 5〜7日くらいだろう。また、母子同室か、別室かで、入院中の環境も全く変わってくる。私の入院した病院 は、母子別室だったため、とりあえず入院中は、充分に身体を休めることができたように思う。ただ、我が子 をいつもそばで見つめることはできなかったが、退院後の育児のことを思うと、出産で疲れた身体を数日の 間、充分に癒すことができたのは、よかったような気がする。 退院後の赤ちゃんとの暮らしは、2〜3時間ごとの授乳、おむつ交換、沐浴(もくよく)、その他、始めは 慣れないことばかりで、本当に大変だったように思う。また、自分自身、産後はまだ身体が本当に元通り にはなっていないため、無理もできない状態だから、周りの人の助けがどうしても必要だ。通り過ぎて しまえば、(あんなこともあったなあ・・・)と懐かしさもこみ上げてくるが、その時は無我夢中だった。 そして、ちっちゃなわが子が愛しくて、ちいさな身体で、懸命におっぱいを吸っている姿が可愛くて、 そんな喜びの思いだけで、頑張ってこれたような気もする。初心者の親でも、それなりに、何とかやって いけるものだと、今、改めて思う。 出産、誕生は、ゴールではなく、出発点だ。母として、父として、子として、新しい生活は、それからが 本番だ。子供は一日一日と成長していき、寝返りができ、お座りができ、立つことができ、歩き始め・・・と いう風に、どんどんできることも増えていく。そしてやがては、立つことも、歩くことも、走ることさえ、当たり 前に思えてくる。また、自分自身、母という立場を、当たり前のものと思うようになり、子供がそこにいること も、当たり前、何でもできて当たり前・・・なんていう風に、思い込んでしまうことさえある。 けれども、妊娠中のこと、命がけで誕生した生命のこと、その時の感動、さらには、始めは何もでき なかった赤ちゃんが、時間をかけて少しずつ様々なことができるようになったこと・・・そんな一つ一つの 出来事を、決して忘れることなく、これからも、母として、親として、一人の人間として、謙虚に受け止め、 生きていきたいと思う。 ・・・プレママ応援エッセイ集おわり・・・ |