エサとなるミミズの飼いかた

 

最初、釣具屋さんで買ってきたミミズが余ってしまったとき、

釣具屋さんのように冷蔵庫で「冬眠」させるのもいいのですが、

次回に行く日までの間にどうやって保存しようかという発想から、

飼育方法をいろいろと研究し始めました。

いまでは、「保管」という消極的な理由からだけではなく、

「飼育」する事により生じるさまざまなメリットのために、

「保管よりメリットがあるから飼っている」という状況です。

あっけに取られるほど簡単なこの飼育方法にたどり着くまでに、

実は、本当にさまざまな試行錯誤がありました。

今では渓流釣り目的の飼育法としてはベストな方法だと考えています。

 

 

まず、工具箱を用意します。

箱は半透明なものは避けて、ふたをすると光を遮断するものにします。

ヒンジは単にふたと本体が折れ曲がっているものではなく、

しっかりとしたちょうつがいになっているものがよいです。

ふたのロックはしっかりと掛かるものがいいでしょう。

なぜ工具箱にしたかというと、渓流釣りの現場に直接持って行けるからです。

大きさはこの20センチ×30センチのものが一番大きいくらいです。もっと小さくてかまいません。

この箱にミミズが抜け出さないくらいの太さの穴をドリルであけます。

1ミリ〜0.8ミリくらいの穴です。たくさんあけますが、底面にだけはあけません。

 

中はトレーや仕切りがなくて、シンプルに何もないものが良いです。

深さもそんなに深くないほうが良いです。

深くても10センチくらいまで。

ここに深さ5センチくらい「腐葉土」を入れます。

 

中をかき混ぜたり、ミミズを探したりするために大変便利なスコップ。

実はこれは100円ショップで買った園芸用の植木鉢スコップです。

海釣りのオキアミをまくためのもので、小さく短いものを使ってもオーケーです。

ただし、工具箱の中に入るサイズのほうが便利なので、

大きさには注意しましょう。

 

ホームセンターに行くと「プラスチック製のダンボール」素材が売られています。

色も青、白、黄、黒、赤などカラフルで、安くて水に強く、強度もそこそこ良くて、

なんといってもカッターでヒョイヒョイと加工できるのは手軽です。

今回、日照を避けるために作ったので、色は黒を選択。

これで5角形の「筒」を作ります。

底は2重になっていて、その部分をタイラップ(結束帯)で固定します。

接着剤だと乾くまで待たないと行けないし、作り変えや改造に不便。両面テープだと変質しやすい。

その点タイラップなら乾くのを待つことなく、早くできて作り変えも簡単。

ぬれても、温度の変化にも変質したり劣化しません。

 

普段はここにミミズ箱を入れておきます。こんな感じで。

ミミズ箱との大きさの関係はこんな感じか、もうちょっと屋根の方が大きいくらいがいいでしょう。

 

 

こんな感じで日陰にひっそりと普段は置いておきます。

ミミズは音、光をきらいますので、普段はそっとしておきます。

屋根は雨の水がミミズ箱にかからないようにするためと、

筒状になっているので風洞現象で風が通るようにするためです。

近所の放し飼いのネコがおしっこをかける事があります。

おすネコが縄張りを誇示するためです。

500ミリ満杯の水入りのペットボトルを前後に置く事で、防ぐ事ができます。

 

屋根を作るのが面倒な場合、こんな感じでダンボールやベニヤ板でも、同じ効果が得られます。

ただし、ダンボールはひと雨ごとに劣化するうえに、ネコがつめを研ぎに来ます。

ベニヤ板の場合、水分を吸ってだんだん反り返ってきます。

そのため頻繁に交換する必要があります。

 

具体的な飼育方法

1.このミミズボックスに深さ5センチくらいの「腐葉土」を入れる。

2.ここにミミズを入れる。                       

・・・・・・ただそれだけです。

 

腐葉土はホームセンターで売っています。

ミミズは腐葉土を食べて弱アルカリ性の土をフンとして排泄します。

たまにエサとなる腐葉土とフンを交換してください。

交換後のフンは園芸用の肥料・土として効果を発揮します。

たまに100円ショップで買った霧吹きで水分を腐葉土にかけてやります。

ミミズ箱には穴があいてますが、嫌気性(酸素がないと繁殖する)の悪い菌の影響がなくなるように、

たまにかき混ぜて空気を入れてやります。

 

温度・湿度の環境が悪くなるとミミズは逃げ出そうと、工具箱のふたの裏にくっついたりし始めます。

梅雨のシーズンは特に湿気が多くなって中がムレてしまうので、

その時は土を頻繁にかき混ぜてあげましょう。

 

ちなみに、ミミズの書籍にあるような「ココナツマット」などはいりません。腐葉土だけを入れるだけでオーケー。

ミミズの書籍にあるような「金魚のエサ」などはカビの原因となるので入れないほうがよいみたいです。

腐葉土を食べながら交尾をして孵化をして、冬以外の期間、知らない間に増えていきます。

 

ミミズを飼育するメリット

ミミズを飼うということはエサを食べさせているので、釣具屋で買ってきて「冬眠から覚めた」ミミズと比べると元気さ、動きに差が出ます。特に水に入れてからの動きがまるで違います。

エサは腐葉土を使っているので、独特の土臭さがミミズについて、これがあまごにはたまらないらしく、食い方にバツグンの違いがでます。

うまく行けば増えていくため、エサ代が助かります。

ミミズがいつでも家にある状態で、釣りに行く時に工具箱ごと持っていくので、前の日までに釣具屋に行ってミミズを買っておくという手間が省けます。思い立った時にパッと持って行けます。

 

参考にした資料

ミミズの飼いかたの資料のほとんどが、

「環境の保護の為に生ごみをミミズに食べさせて、

それによってできた「たい肥」をつかって園芸用に使って何かを育ててリサイクルしましょう」

という趣旨の内容なので、釣り目的で使える情報だけを参考にする必要があります。

また、紹介されている飼育装置も大掛かりなのでちょっと釣り用に飼育するには不向きです。

現在の飼育方法に至るまで実はいろんな試行錯誤があったのですが、

その時に、この書籍たちは本当に参考になりました。

ミミズを飼うために参考にした書籍

書籍名

著者

出版社

誰でもできるミミズで生ごみリサイクル

メアリー・アッペルホフ著佐原みどり訳

合同出版

生ごみを食べてもらうミミズ御殿の作り方

佐原みどり

螢凜イス

ミミズと土と有機農業

中村好男

創森社

 

ミミズを飼うために参考にしたウェブサイト

ミミズおばさんのホームページ(英語)

ミミズの絆