作品 (クリックで拡大します)
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作品番号
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タイトル
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作品説明
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Photo 1
(172kb)
穂高岳への道
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南岳獅子鼻近くの岩場から望むと、
険しいキレット稜上の路が、
穂高岳へと続いている。
険しい道ではあるが、私には、
私を穂高岳の高みへといざなってくれる
心地良いプロムナードに思われる。
南岳獅子鼻付近、8月
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Photo 2
(182kb)
明けゆく
前穂三本槍
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ひょうたん池は、積雪期明神岳登山の
ベース地である。
上高地から入山し、池を覆い隠した
積雪の上に、初日のテントを張る。
翌朝、前穂三本槍が、朝日に赤く
照らし出された。
明神岳主峰を目指し、爽快な登高が
開始される。
ひょうたん池、4月
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Photo 3
(88kb)
雪煙閃耀
(せんよう)
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蒲田富士は、奥穂高岳への冬季ルートだが
険しいナイフリッジが続く難所である。
強い季節風に吹き上げられる雪煙が、時折
大きく伸び上がり、一瞬逆光にきらめく。
厳しくも美しい刹那である。
(上述の写真展を紹介していただいた
山と渓谷2007年2月号の巻頭記事の中でも
トップ(扉)を飾った作品です。背景は涸沢岳。
蒲田富士の山容は、本ギャラリーの
Photo10でご覧いただくことができます。)
蒲田富士稜線、3月
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Photo 4
(237kb)
夕照の山頂にて
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奥穂高岳のまさに山頂にテントを張り、
2泊3日の間、じっくりと周囲の撮影を
堪能した。
初日、ガスの中を登ると、ちょうど
山頂に出たところでバッと視界が開けた。
日没間際の夕照に染まる
山頂付近の雪面の造形を、
遠景の槍ヶ岳や北穂高岳の穂先と
組み合わせた。
奥穂高岳山頂、11月
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Photo 5
(178kb)
ジャンダルムを
越えて
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この年の秋はジャンダルムの撮影に
こだわり、ジャンダルム横の
コブ尾根ノ頭にのべ5泊幕営した。
午後、飛騨尾根側にポジションを取り、
ジャンダルムを越えていく登山者を
待ちかまえて撮影した。
ジャンダルムとして、見慣れぬアングルと
点景の登山者が効いたためか、
展示の際にも、山登りをする方には
非常に評判がいいカットであった。
ジャンダルム飛騨尾根、9月
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Photo 6
(238kb)
烈風の稜線
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前線のどす黒い雲が、津波のように
南西からぐんぐん迫ってくる朝だった。
周囲の岩尾根は、雪煙を巻き上げ、
絶好の撮影条件だったため、
雲にのみこまれるぎりぎりまで
馬ノ背の稜線で粘り、雪煙の舞う
吊尾根の撮影を続けた。
馬ノ背、11月
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Photo 7
(99kb)
ピラミッドピーク
黎明
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西穂高岳の手前のわずかなコルに
幕営地を見出し、ピラミッドピークを狙う。
前日、気圧の谷の通過により天候が急変。
強風下の天幕設営に手間取り、左手の
指が3本、凍傷でしびれたままだった。
(その後半年以上、指の感覚がなかった。)
痛む指をさすり、凍える体を震わせながら
この朝のシーンを待っていた。
西穂高岳〜ピラミッドピーク間の稜線、3月
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Photo 8
(101kb)
黄昏の
北穂ドーム
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ふとした予感に駆り立てられ、
山小屋のある北峰周辺で憩う
登山者たちを尻目に、夕食後、独り
南峰への路を急いでいた。
ラッセルと危険なトラバースに遮られ
思うようには進めなかったものの、
なんとか日没に間に合い、
一瞬ではあったが、北穂ドームの
劇的な夕景を捉えることができた。
北穂高岳南峰、11月
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Photo 9
(244kb)
夕映え
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西穂高岳〜奥穂高岳の険しい稜線中でも、
天狗ノ頭は、広くて幕場にも良い
絶好の撮影ポイントの一つである。
一般の登山者は、遠い山小屋へと急ぎ、
早い時間に人影は途絶えてしまう。
孤独な稜線上で、素晴らしい夕景を
独り占めにした。
天狗ノ頭、10月
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Photo 10
(162kb)
流れる雲
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今日は途中で撮影に時間をかけたため
遅くなり、涸沢岳にも着かぬうちに、
夕日が色づき始めてしまった。
開き直るしかないと、不安定な涸沢岳の
中腹でカメラを構えると、流れる雲も
蒲田富士も、すべてが黄金色に染まって
いった。
(実は、この写真を撮影した山行の際、
穂高岳山荘の冬季小屋で約1週間共に
泊まった写真家の岡田昇さんが、我々の
下山後、この山中で行方不明となりました。
改めて、ご冥福をお祈りします。)
涸沢岳西尾根、1月
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