ギャラリー23

筑波の里

口絵1 口絵2 口絵3 口絵4

岡 孝雄



茨城県龍ヶ崎市に転居して早15年になります。
写真を始めてからのこの10年間は、高山の撮影をメインにしつつも
今では地元の山ともなった筑波山を見つめてまいりました。
古くは万葉集にも詠われ、遠方の赤城山や奥多摩からでも確認でき、
その存在感は地元では厚い信頼を得、紫峰として親しまれています。
まだまだ多くの自然が残されていますが、人々の生活を含めた急速な
変化が押し寄せてきています。
特にツクバEXPの開通が筑波山再ブ−ムを呼んでいるようです。
今回機会を得て、筑波の里を紹介させていただきます。



作品 (クリックで拡大します) 作品番号
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タイトル
作品説明
落日のシンフォニ− Photo 1
(346kb)

落日のシンフォニ−
筑波おろしも収まり一日の終焉を迎える。
赤から青に順列をなして変化していく西空に
指揮者とも言うべき三日月も加わり、
落日の演奏が始まりそして終わる。
この短い時間を味わいたくて、
再々この時期に訪れるが
裏切られることの、何と多いことか。


涸沼東岸より  2月下旬
筑波落日 Photo 2
(297kb)

筑波落日

この地点から筑波山頂に日が沈むのは、
春秋の彼岸前20日前後です。湖岸には多くの
カメラが設置され、写真家は期待に胸ときめか
します。筑波が出ているときは光が強すぎ、
もやの多い 時は見えません。チャンスを
ものにするのは地元の人の特権です。

涸沼東岸より  3月上旬
コブシ咲く Photo 3
(382kb)

コブシ咲く
春遅しと待っていたコブシが咲いた。
枯色の景色に春を告げる黄白色。
この一本の大木は、
筑波の里に春本番を告げてきた。
今は都市化の波で切り倒されてしまった。
まだまだ春宣言をしたかったであろうに。


つくば市高野付近より 3月下旬
芽吹きの頃 Photo 4
(350kb)

芽吹きの頃
菜の花の黄・柳の薄緑。
里には春が来ても山は遅い。
標高は低いが山は山だ。



つくば市北条桜川にて 4月中旬
桜間より望む Photo 5
(313kb)

桜間より望む
多くの人々は桜に春を実感し、生活に
節目をつける。筑波周辺は桜が少ない。
この地での豊かな収穫と温暖な気候に
起因しているかもしれない。
アングルを低くし勢いのある枝振りを
見つけ、柔らかな春の筑波を撮影した。


つくば市北条池 4月中旬
静粛 Photo 6
(313kb)

静粛


最近の田植は5月連休に行われる。
兼業農家の多くなった今では、稲の
改良によりこの時期に合わせた田植が
可能になったのだろう。
人々が忙しく働いた後の水田に静かさが訪れ、
大地に根付く準備をしている。

筑西市明野町  5月中旬
ポピーの里 Photo 7
(341kb)

ポピーの里
梅雨前の頃、ポピーの里では赤、青、紫の
柔らかな花びらが風に踊り、
大ムラサキも飛び交い、筑波山から陽も昇る。
人の手により演出される自然も、
筑波と一体になれる。筑波は偉大だ。


下妻市比毛  5月下旬
筑波に還る Photo 8
(306kb)

筑波に還る

双児峰の整った筑波は、南東方玉造町と、
北西方結城市から見える。
二つの峰の真ん中に、日が沈むのは夏至
前後の20日位です。
美しい山容と落日を求め、地図と磁石
を片手に、場所と時期の確認作業に、
何年か過ごしました。梅雨の中休みの日、
一年をかけて筑波に戻った太陽を迎えた。


行方市玉造町  7月中旬
ソバ里の朝 Photo 9
(305kb)

ソバ里の朝
水利の良くないと思われるこの地域では、
(最近の減反政策の影響も含めて)ソバの
栽培が盛んです。
緑の葉と白い花、早秋の清々しい空気を
感じます。茜色の東空・墨絵の筑波山、
広いソバ畑と、ロケイションは十分すぎます。
ハ−フNDの効果を期待しつつ、慎重に
シャッタ−を押しました。


筑西市明野町 10月上旬
ススキの原 Photo 10
(377kb)

ススキの原

桜川の湿地帯に広がるススキの穂波を発見
した時は、大いに感激しました。
朝の撮影が終わった後はブラブラしながら
新たなポイントを求め車を走らせます。
ここは季節が変わればどんなになるのか等と、
想いを巡らせながらの時間は楽しいものです。
ここも何故今まで気付かなかったのか
不思議な所です。チョッと見方を変え足を
進めれば発見があることを教えてくれました。


筑西市明野町  11月中旬
遅い黄紅葉 Photo 11
(306kb)

遅い黄紅葉
標高が低く雑木の多い筑波では、
木々の色付きは遅く派手さは期待できない。
太陽の角度により立体感と、
秋色を撮影できた。



筑波山北東方山麓より  11月下旬
ユートピア Photo 12
(325kb)

ユートピア
晩秋の朝霧の立ち込めた冷え込んだ朝、
筑波山麓より見下ろす里の光景は、
ポエムの世界です。
動き回るスポット光に浮かび上がる里の
情景は、想像力を掻き立てます。


石岡市八郷町より  11月中旬
斜光射す Photo 13
(242kb)

斜光射す
南方に広がる関東平野は広大だ。筑波に
さえぎる物なく朝一番の光を当てる。
待ち構えていた里山はにわかに活気付き
立ち込めた朝靄と太陽の饗宴が始まる。


石岡市八郷町より  12月上旬
流星群がやってきた Photo 14
(346kb)

流星群がやってきた
夜半を過ぎた頃、東の方角との情報を得
照明と人工物の影響の少ないと予想した
地点にやってきた。
カメラを3台セットし1時間づつ露光を
かけ4時間粘ったが、レンズに霜が付く
などしてこのカットが一番良かった。
宇宙からの便りが届いた。

下妻市下田 11月中旬
朝焼け Photo 15
(305kb)

朝焼け
海に雲がなく冬型気圧配置に入る直前に、
茜雲の筑波が現れる。
地形的には連山だが、
独立峰に近い威厳がある。
荘厳な朝に神々の存在を感じる。



筑西市明野町より  10月下旬
霞ヶ浦の夜明け Photo 16
(270kb)

霞ヶ浦の夜明け
南東に広がる霞ヶ浦はかつては入江だった。
浦のごとく広大で琵琶湖に次ぐ湖だ。
浦と山の調和、両者は地球の歴史の中で
のみ創られた物であるが、神の存在を信じ
たくもなる。


筑波山麓より 12月下旬
霜の朝 Photo 17
(282kb)

霜の朝
放射冷却の強い朝、里一面に霜が降積もる
この下には麦の青芽が冬を耐え忍び、春を
待っている。大量な降霜は乾燥した大地に
潤いをもたらし、春の耕作の準備を進める
のだ。


筑西市明野町より   12月中旬
雪の筑波 Photo 18
(339kb)

雪の筑波
降雪は年2・3回ある。めったにない機会
に浮き足立つ。土日に巡り合えば良いのだが
悔しい思いも幾度となくある。
規則的に植林された杉に幾何学的に着雪する
パタ−ン化した文様と人手の余り加わらない
山頂部、里山そのものである。



筑波連峰北方より 12月下旬
雪の里・1 Photo 19
(793kb)

雪の里・1
降雪後、大気は澄み渡り爽快な朝を迎える
すべての光景は一新し、凛とした姿となる
前景に草木に積もった雪を入れ、里を俯瞰した



筑波北東方より 1月下旬
雪の里・2 Photo 20
(329kb)

雪の里・2
雪が降ると大忙しである。予想したいくつかの
ポイントを駆け巡る。
3本の柿木と影・筑波を用いた方向性を感じる
構図にし、広々とした里を表現した。




筑西市東保末より 1月下旬

作者

おか たかお
岡 孝雄

くおか たかお
*****************   プロフィル   *****************

過去には精力的に岩と雪を登った時期もありましたが、
現在は写真を中心とした登山に変わり、私の好きなアング 
ルを求めて楽しんでいます。
筑波の里は、これからも大事に取り組んで行きたいテーマ 
のひとつとして夢を暖め、精進して行きたいものです。  

2003年、山岳写真同人四季入会。
愛用のカメラ:マミヤ7供▲泪潺645プロ、ニコンD-200。


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