ギャラリー20

尾瀬よ永遠に

口絵1 口絵2 口絵3 口絵4

谷口 和博



写真を始めて間もない頃訪れた尾瀬に感動し、
年に何度も撮影に出掛けるようになりました。
それと共に尾瀬を撮影し始めてから、
一般風景からより自然の懐深い山岳地へと撮影の対象は移ってゆきました。
尾瀬は自分にとって写真、山、共に原点と言える場所です。
自然を見つめる目や山の知識を尾瀬から学んできました。
尾瀬は何度訪れても、どの季節に訪れてもいつも違った感動を与えてくれます。
この感動を見ていただく方たちに少しでも伝えることが出来たならば幸いです。
尾瀬の素晴らしい風景が永遠であってほしいという願いを込めて、
そしてこれからも素晴らしい出会いを求めて撮影を続けてゆきたいと思います。




作品 (クリックで拡大します) 作品番号
(画像サイズ)
タイトル
作品説明
シラカバ輝く Photo 1
(186kb)

シラカバ輝く
日の出直後、
日の当たるシラカバを、
暗い山肌をバックに浮き
上がらせることが出来る
場所を探して撮影。

中田代 5月上旬
ブルーの雪原 Photo 2
(155kb)

ブルーの雪原
残雪の少ない年の春の連休、
少しでも雪の多いうちにと思い
ゴールデンウィーク前半に入山。
日の出前に下の大堀で
撮影を始めた。
至仏山とシラカバを
夜明け前のブルーの空と
雪原の前に配して撮影。

中田代下の大堀
4月下旬
春の大雪やんで Photo 3
(122kb)

春の大雪やんで
トレースのない残雪の尾瀬を求めて、
山小屋の開く前に尾瀬沼に行った。
雪が降る中7時間ほど歩いて
尾瀬沼東岸に着いた。
雪は更に降り続き、
このままでは下山できなくなる
という恐怖に襲われた。
しかし最終日の朝、晴れて撮影出来た。

尾瀬沼東岸 4月下旬
芽吹きの森 Photo 4
(124kb)

芽吹きの森
ブナが芽吹き始めたばかりの日、
長沢道の森を富士見峠に向かって
登っていった。
新緑の森に霧が出て幻想的な
光景になった。
いい雰囲気なのだが、
木が茂っているのでなかなか
良いアングルが見つからない。
やっとの事で撮影出来た。
霧の中に浮かぶ新緑を表現するため
思い切ってプラス補正した。

長沢道 5月下旬
新緑はるか
Photo 5
(209kb)

新緑はるか
6月下旬、雨の降る日。
ヤマドリゼンマイの新緑が
雨に濡れ何とも美しかった。
竜宮近くからヨッピ方面に続く
ヤマドリゼンマイの大群落を
広角レンズで撮影した。
新緑と木道が
雨にけむり彼方に続いてゆく
情景を表現した。

尾瀬沼中田代竜宮近く 6月下旬
雲海の原 Photo 6
(97kb)

雲海の原
前夜は山の鼻小屋に泊まり、
日の出前に至仏山の
急な登山道を登り、
日の出前からシャッターを切り始めた。
尾瀬ヶ原にはガスが掛かり
日の出と共に動き出す。
ガスの動きを追って撮影を進めた。
燧ヶ岳は雲で見えなかったが
朝日に輝く雲海の尾瀬ヶ原を
撮影することが出来た。

至仏山中腹 8月下旬
ミズバショウ Photo 7
(250kb)

ミズバショウ
霧雨の日竜宮近くで
ミズバショウの群落を見つけた。
やはりミズバショウは雨がよく似合う。
なかなか白くて痛んでいない花を
見つけることは難しい。
このときもあまり美しい群落とは
言えなかったが、
かすむ群落がいい雰囲気だったので
広角で近づいて撮影した。

尾瀬ヶ原中田代 5月下旬
レンゲツツジ Photo 8
(154kb)

レンゲツツジ
レンゲツツジやヤマドリゼンマイの
美しい6月下旬はいつも雨を期待して
尾瀬に行く。
この日、霧が出て竜宮近くで
撮影していると美しい
レンゲツツジを見つけた。
シラカバをバックに、霧にかすむ
レンゲツツジを撮影した。

尾瀬ヶ原中田代 6月下旬
ニッコウキスゲ Photo 9
(208kb)

ニッコウキスゲ
7月上旬上田代の奥のベンチは
お気に入りの撮影場所です。
ここのニッコウキスゲは
毎年他の場所より早く花が咲きます。
薄曇りの日、一足早く
ニッコウキスゲの群落を撮影した。

尾瀬ヶ原上田代 7月上旬
キンコウカ Photo 10
(153kb)

キンコウカ
海の日の連休。
この年は暑くて、
ニッコウキスゲにはもう遅く、
キンコウカが既に咲いていた。
朝、日の出前に竜宮小屋を出発し、
朝の撮影では人気の場所、
通称ヨッピの池塘で撮影をしようと
していたが霧が濃く何も見えず、
夜が明けてしまった。
しかしがっかりすることはない。
足元には朝露に輝くキンコウカが
美しく咲いていた。
尾瀬ヶ原中田代 7月中旬
霧の朝 Photo 11
(51kb)

霧の朝
お盆を尾瀬で過ごした年、
見晴しから竜宮近くまで
朝の撮影に来た。
しかし、霧が濃く、何も見えない。
6時半を回った頃、
太陽が朧に見えてきて
幻想的だったので、
シラカバと組み合わせて
フレーミングした。

尾瀬ヶ原下田代 8月中旬
初秋 Photo 12
(221kb)

初秋
9月の秋分の日の連休に
初秋の尾瀬に出掛けた。
夕方の斜光線で草黄葉の湿原と
まだ黄葉には早いシラカバを
組み合わせて撮影した。
この時期、比較的撮影対象が
少なく思われがちですが
9月の尾瀬を象徴する風景を
撮影出来た。

尾瀬ヶ原上田代 9月下旬
夕焼け Photo 13
(127kb)

夕焼け
秋分の日の連休、
素晴らしい夕焼けに出会った。
こんなに素晴らしい夕焼けなのに
上田代には誰もいない。
もちろん撮影しているのは自分一人。
突然に訪れたシャッターチャンスに
少し焦りながらハーフグレー
フィルターをセットし、空と地面を
スポット測光し露出を決める。
空と共に池塘と木道のトーンも
出したかった。

尾瀬ヶ原上田代 9月下旬
池塘幻想 Photo 14
(170kb)

池塘幻想
体育の日の連休の割には台風が
近づいていたため尾瀬は
比較的すいていた。
見晴らし方面から山の鼻に歩いて来ると、
草黄葉の池塘が小雨に濡れ更に霧も出て
いつも見慣れた地塘が幻想的に見えた。

尾瀬ヶ原上田代 10月中旬
黄葉の大樹 Photo 15
(291kb)

黄葉の大樹
体育の日の連休は混雑を承知で
毎年尾瀬に行っている。
この時期の楽しみは富士見下から
富士見峠にかけての紅葉だ。
この年は台風が近づき、
山行を中止しようか迷ったが、
来て本当に良かった。
台風は南にそれ、
小雨が降る程度ですんだ。
富士見下から1時間ほど登った、
田代原でしっとりと
雨に濡れるモミジを見つけた。
富士見下 10月初旬
霜の原 Photo 16
(88kb)

霜の原
10月下旬、山の鼻に泊まった。
今シーズンの最終営業日だった。
快晴無風で、真っ暗な登山道を登って行く。
至仏山への登山道はいつも水が
たまっていて歩きにくいが、
更にそこに氷が張り、危ない状態だった。
バリバリと歩くたびに氷の割れる音がする。
やっとの事で撮影地に日の出前に着いた。
日の当たる前の青い、霜に覆われた
尾瀬ヶ原は本当に神秘的で、
そこに日が射してくる時に撮影した。

至仏山中腹 10月下旬
晩秋の朝 Photo 17
(176kb)

晩秋の朝
木々は葉を落とし、
静寂で訪れる人も少なくなった尾瀬。
つい先週までは紅葉で
にぎやかだったことが嘘のようだ。
こんな尾瀬が好きでよく訪れる。
快晴無風の朝、一面霜に覆われ、
一瞬の輝きの時間が訪れました。
日の出前から撮影を始め、
日が当たり、霜が融けるまでの間
夢中で撮影を続けた。

尾瀬ヶ原上田代 10月下旬
霧氷三本落葉松 Photo 18
(204kb)

霧氷三本落葉松
11月下旬、一人でテント、食料、
機材などを持ち戸倉から歩いて
3泊4日の撮影山行に出掛けた。
例年より、登山口が半月も早く閉まり、
2時間の車道歩きがプラスされたが
その分、静寂の尾瀬を堪能出来た。
尾瀬沼→尾瀬ヶ原→尾瀬沼と回り、
下山日の朝、三本落葉松に
綺麗な霧氷が付いた。
この年は冬の訪れが遅く、殆ど雪は
なかったが、最後に素晴らしい光景に
出会うことが出来た。
尾瀬沼東岸 11月下旬
吹雪の翌朝 Photo 19
(101kb)

吹雪の翌朝
11月3日の文化の日の連休、
晩秋の尾瀬を訪れた。
一番遅くまで営業の竜宮小屋最終
営業日だった。
この年は10月下旬から真冬の寒波に
見舞われ千載一遇のチャンスだった。
前日の夜は雪が降り続いたが翌朝、
日の出前には快晴となった。
あまりの美しさにシャッターを
切りまくったうちの一枚。

尾瀬ヶ原中田代 11月上旬
一条の光 Photo 20
(192kb)

一条の光
文化の日の連休、早くも真冬の寒波に
見舞われ、絶好の撮影条件となった。
連休というのに長蔵小屋には
数人ほどしか宿泊していない。
朝、撮影しているのは自分一人で、
燧ヶ岳に雲間から朝日が射し
そこだけが赤く色付いた。

尾瀬沼東岸 11月上旬
雪煙の稜線 Photo 21
(154kb)

雪煙の稜線
この年は例年以上の積雪で、
津奈木と鳩待峠の中間あたりに
テントを設営し、機材を持ち、
翌朝5時にテントを出発。
鳩待峠で夜が明けた。
そして更に5時間ほどラッセルし、
森林限界を超えたところで、
小至仏山の稜線に雪煙が
あがっているところを撮影した。

至仏山中腹 12月下旬
樹氷原 Photo 22
(160kb)

樹氷原
正月に至仏山に登った時の作品。
森林限界を抜けてからの景色は
今まで見たことの無い、
感動的で神秘的だった。
一面の樹氷、シュカブラ。
しかしはじめての冬の至仏山で
夢中になりすぎて撮影していたため
フレーミング、画質、露出とも
課題が残った。

小至仏山頂上 1月上旬
静寂の朝 Photo 23
(154kb)

静寂の朝
この年は入山の直前に大雪に見舞われ、
戸倉から13時間かけてラッセルし、
夜までかかってようやく尾瀬沼に
たどり着いた。
その甲斐あって翌朝は晴れて、
夜明け前からシャッターチャンスを
待った。
夜明け前の西の空のグラデーションの
美しさに惹かれて撮影した。

尾瀬沼東岸 12月下旬
冬晴れ Photo 24
(138kb)

冬晴れ
冬晴れの尾瀬沼の朝はとても
荘厳で美しい。
しかし、写真にすると
結氷した沼は単に、
真っ白に映ってしまう。
単調な画面に落葉松の影で
変化をつけ沼の向こうにそびえる
燧ヶ岳を撮影した。

尾瀬沼東岸 12月下旬
シュカブラ Photo 25
(129kb)

シュカブラ
この年は何とか暗くなる前に
鳩待峠まで行くことが出来た。
しかし翌日は雪で停滞。
3日目に至仏山に登った。
森林限界を超えるとシュカブラが美しい。
シュカブラのむこうには燧ヶ岳や、
真っ白の尾瀬ヶ原を望むことが出来た。

至仏山 1月上旬

作者

たにぐち かずひろ
谷口 和博

たにぐち かずひろ
******** プロフィル ********

2005年山岳写真同人四季入会。
1997年、初めて訪れた尾瀬に感動し、
山岳写真を撮り始める。
ピークを入れた写真よりも、樹木、
花などを好んで撮影してきた。
主な撮影地は、尾瀬、美ヶ原、八ヶ岳など。
機材は、ニコンF3、F4、F6。


ご覧になった感想を doujin_siki@yahoo.co.jp へお寄せ下さい.


本ホームページに記載の記事、写真の著作権は
山岳写真同人四季、もしくは本会の各会員に帰属します。
禁転載   Copyright (C) SHIKI 2006
All rights reserved.

表紙へ戻る