スーパーシェルパのエンジンからOIL滲み!!
(エンジン・シリンダーヘッド・ガスケット部からのOIL滲み)

*** メンテの きっかけ ***

ECHOの先輩より譲り受けた KAWASAKI Super Selpa !!
我が家にやってきて足回り、シート、ブレーキ、チェーン廻り、駆動軸・・・っと
順調に分解整備が進み、近場の足に大活躍中!!

久しぶりにOFFの日曜日に雪が降ろうかという御天気ながらも
一月近く触る時間が無く、ドロドロになってきたCB1300とシェルパの洗車〜!

ジャブジャブ〜〜!(^^♪ ゴシゴシ〜〜!(^^♪ キュッキュ〜〜!!(^^♪
♬〜ピカピカの君は一番に光ってェェェ〜〜〜♫、ん?(;一_一)
光っ・・・て・・・ェェ?・・・んん?(~_~;) 光ってるなぁ・・・でも、これって・・・???^_^;

じ〜〜(@_@;)(エンジンを見つめる!)確かに光ってる・・・(@_@;)

エエエエエエエエ〜〜!???\(◎o◎)/!

車体の下を流れる水にOILが混ざってる!!
キラキラと虹色で綺麗だぁ・・・なんて言ってるばやいでないっす!!(>_<)

どっから漏れてんだぁ〜〜???\(゜ロ\)(/ロ゜)/おいおい!!
それでキラキラ光ってたのかぁぁぁぁ・・・・(爆)(>_<)

***  メンテ作業の判断 **

・・・ってことで(V)o¥o(V)調べた結果!!
エンジン・シリンダーヘッド・ガスケットの所から滲み出たOILだと判明。

ちょっと構内で乗るときに、ふかして乗りすぎたかな?(苦笑)
それともヘッド・ボルトが緩んだかな?

いずれにしても良いことは無いので、メンテすることにしました。
幸いガスケット・ヘッドカバーはゴムなので部品も交換までは必要ないと判断し
OIL漏れのみをメンテしましょう。

ヘッドガスケットがゴムの場合、劣化や亀裂・切断が無ければ
増し締め程度で滲みは止まる場合が多いのですが、折角ですからヘッドを外して
中を見学(爆)する事にしましょう。

組み込みの際には、折角の機会なのでシール作業の工程説明と、再び漏れる事の防止を兼ねて
液体シール(パッキン)の作業もやってみる事にします。

まずは滲みの程度です。

  ↑ ガスケット周りがOILで濡れているのが分かるでしょうか?
半円の右側の部分が光ってますね!その下辺りからOILが漏れて、フィンの方へ流れています。


  ↑ 滲んだOILがフィンをつたって垂れてきています。
まだたいした量では無いようですが、ヘッド・ボルトの緩みもあると思うので、良いことではありませんね。


  ↑ まずはいつものごとく、外装を外します。
Sシェルパはシートも両脇ボルト二本で固定されているので、サイドカバーのボルト&クリップを外して
サイドカバーを外した後に、ボルトを外してからシートを取ります。


  ↑ タンクを外す前に燃料ホースを外します。
Sシェルパはタンク上部にオーバーフロー管一本、右下部コックに二本繋がっています。
いずれもワイヤークリップで締めてありますので、ラジオペンチ等で開いて引き抜きます。

Sシェルパの燃料コック部は「負圧コック式」といって、エンジンをかけて負圧がかからないと
ガソリンが出てこないようになっていますので、コックは”ON”のままで大丈夫です。 
若干は残っているGASがたれますのでボロ布等で受けてください。


  ↑  タンクも外れてスッキリ!!
クオータ・クラスのOFF車は構造もシンプルで整備性は、とても良くメンテを勉強するにはもってこい!!(^。^)
キャブもシングルで電装系の配線もスッキリ! 何事もシンプルisベスト!!??


  ↑ まずはエンジン・ヘッドの上を通っているパイプ(負圧?ブリーザー?)を外します。
ボルト3本(8mm)で止まっているだけなので、簡単です。
後ろのエンジンマウント辺りでゴムチューブに繋がっていますが、外さなくても横に避けておけば良いでしょう。


  ↑  ヘッド・ボルト(3本、10mm)を取ります。
今回は整備マニュアルを用意して無いので、外すときのトルク(締め付け強さ)を感触で覚えておきました。
(CB1300は10Nなので、シェルパもそんなに強いトルクではないでしょう・・・多分 ^_^;)

緩めた感覚は通常のトルクよりも、やはりちょっと弱い感じです、OILにじみはボルトの緩みによる
ガスケットの密閉性が落ちた事によるのではないかと判断しました。

おっと!忘れてました!!(@_@;) ボルトを画像↑のように抜き取る前に、ヘッドの窪みに溜まっている
ゴミや埃・砂をエアで飛ばして置くように!!ボルトを取った途端にゴミがエンジンの中に入ってしまうと
良いことは全然ありませんし、ヘタするとギアかじり等の原因やOILラインの詰まりにも関係しますので
キチンと綺麗にしてからボルトやヘッドは外してくださいね。


  ↑  こんな感じでヘッド・カバーを外すと実に造形美なDOHCの機構が丸見えです。
しかも単気筒なので、とても仕組みが分かりやすいです。

バルブクリアランス等のメンテの練習には、もって来いですね〜〜〜(^。^)
次回はその辺のメンテも解説しましょうかね!(^。^)


  ↑ 反対側(左側)からの映像です。
手前に見える黒い筒状(ちょっとおにぎり型)がバルブカムです、これが二つあり、それぞれにシャフトも
ついてます、これがD=Double、O=Over、H=Head、C=Camshaft 俗にいうDOHC!!
(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)の基本構造です。
CB1300等のように並列4気筒のように、多気筒のDOHCはもっと複雑にメカがギッチリ入ってます。

250ccの単気筒OFF車で、実に豪華なシステムですね、それが故にトルクも太いのでしょうか!?


  ↑ ちょっとピンボケてしまいましたが、ヘッドカバー(右側の鋳物部品)とヘッド・ガスケット(ゴムの
パッキン)にヘッドボルト(ボルトにもゴムのガスケットが嵌まっている。)です。


  ↑ メンテの必需品、パーツクリーナです。
南海お徳用399円(だったかな?^_^;)の安いものですが、結構量を使うものなので安くて良いです(苦笑)

上の画像のヘッドとガスケットの接触する部分のOILをふき取り、
その後にクリーナを布に染み込ませて、OILの残りをふき取り、脱脂します。

これは、今回ガスケットの滲みが劣化によるものかも知れないということで、
ボルトの増し締めだけでは止まらない場合を考え、液体ガスケット(耐熱シール)も併用する為、
シールがシリンダーやガスケットに付着するようにするためです。

OILが残っているとシールが付着せず、隙間からOILが滲んで来る場合があります。

今回はゴムのガスケットで、しかも劣化も無かったので液体シールは必要ないと
思われますが、折角の機会だし念を入れることも含めてシール作業をしてみました。


  ↑ こんな感じで丁寧にOILや汚れを拭き取っていきます。


  ↑ クリーナで拭き終わり、乾燥させたら、このように・・・って、またもピンボケ・・(T_T)m(__)m
人間ボケとるもんで、すんまへん!!

でも、シリンダの縁にシールを載せて行く様子はお分かりでしょうか?
余り多くつけると組み込んで締めた時に、ブチュ〜〜〜!っとはみ出しが多くなって汚いので
今回はガスケットがゴムという事もあるので、うす〜く伸ばして塗ればOKです。

ちょうどハンバーガーのように、上のパンズがシリンダーヘッド、シール(マスタード)、ガスケット(ミート・パティ)
シール(ケチャップ)、シリンダ(下のパンズ)・・・ってな感じでしょうか? 食べる時にぎゅっと噛むとマスタード
やケチャップがぶちゅ〜!っと出てきますよね? あん な感じです^_^;(苦笑)


  ↑ っで、よいしょっと載せると、こんな感じでシールがぶちゅ 〜!っとはみ出てきます。


  ↑ んで、ボルトを規定のトルク(今回は外した時の感覚+@)で締めて・・・

但し、この時に3本のボルトは一本づつを一挙に締めない様に!!
シリンダは結構繊細で、ちょっとした力の不均等がトラブルの原因になります。
3本を少しづつ締めて、3回巡回して締め切るくらいの感じで締めます。

そうすると、あら不思議!??ぶちゅ〜〜!!っとシー ルが出てきます(当たり前やんけ!(-_-メ))
そこで画像のように拭きとってやりましょう。

このぶちゅ〜!っが多いと、外に多いという事は中にも 多いという事で
エンジンには余りよくありません! まあ、中に混入しても軟らかいですし、OILフィルタに引っかかりますが、
液体パッキンは余り頻繁に使わないに越した事は無いでしょう。(って、自分はつこうとるやん・・(>_<))


  ↑  最後はやはりトルクレンチでチェック。 今回は自分のトルクレンチの目盛り以下だったので
画像だけ取りました。 整備マニュアルで指定されたトルクで締める事が基本ですのでご留意を!!


  ↑  キッチリとヘッド上部のパイプもセットして完成!!
エンジンのコートが剥がれてきていて、余り綺麗ではないので次回コートをはがして、再コートしてみようと思います。 ルータでクリアコートや腐食を剥い で、再び耐熱クリアコートを吹けば綺麗になるかな?


  ↑ ついでにプラグをチェックしてみると・・・
+電極の頭は白っぽく焼けて、そこそこ良さそうですが、周りはカーボンで真っ黒なので掃除します。


  ↑ 銅のワイヤーブラシで磨いて、電極の間隔も少し調整しました。


  ↑  イレギュラー発見!!タ ンクと外装を戻している時に、燃料パイプをつなごうと思ったら、
パイプのジョイント付近にひび割れを発見!! (軍手にもっているパイプ片の黒い所)
幸いパイプ長に余裕があったので、ハサミで切り取り、詰めて取り付けました。

ガソリン関係のゴムパイプは劣化しやすく、ひび割れから燃料も漏り易いので
エンジン廻りのメンテの際には、こまめにチェックしておくと良いでしょう。


  ↑ ジャジャ〜〜ン!!・・・・・・って、またまたピンボケかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(−−〆)
やっぱり携帯の写メじゃあかんかなぁ・・・(T_T)

でも、綺麗に組みあがりました。やれやれ・・・ボルトも残らなかったので良かった、良かった(爆)

***  まとめ ***

こんな感じでエンジンのOIL漏れ(滲み)はヘッド部分であれば、比較的 簡単にメンテが出来ます。
シリンダ中間や下部の方であると、ピストン関係の構造干渉もあり結構大変ですが、
ヘッドカバーや左右のギア・カバー関係は比較的簡単に脱着できます。

バイクのエンジンはかなり振動も大きく、車のようにエンジン自体の質量も余裕をもっていませんので
OILは滲み(漏れやすい)場合が多いですね。

特に距離を走ったものや年数を重ねたエンジンは、チェックをして今回のようにメンテを入れることで、
安心して乗れますし、なによりもエンジンの寿命も延びて長く乗れるようになるでしょう。

今回メンテしたシェルパのように単気筒や、ハーレーのようにV型や不均等爆発型のエンジンは
エンジンの振動も大きい場合が多く、鼓動感を楽しめるようにしたものも多いのですが、
反面ボルトの緩みやエンジンへの振動も大きいので、並列マルチ等のエンジンから比べると
今回のようなメンテは発生しやすいのではないかと思います。

メンテの具合から言えば、ちょっと液体シールを使いすぎましたが(普通は一部分に使う事が多い)
シール作業を理解するには良い題材だと思い、ビッチリとやってみました。
参考になれば幸いです。

(2005、00,00記)