ブレーキの減りが早いのは何故??・・・にお答えしま〜す!



メンテ掲示板では、説明が長くなったのでこちらへ書き直します(~_~;)

会長さんの「・・でもオドメーターはわずかなのにパッドの減りが早いのは何故??
ブレーキをかけながら走行していた??? 」っと言う疑問部分のお答えをさせて頂きます。

ライニング(ブレーキパッドの減っていく部分)の減り加減の異常には 幾つかの要因があります。

@シールの硬化、ピストンの固着でパッドが当たりっ放し。
Aデイスクの変形による、過磨耗。
Bライニングの劣化・不良。
C過度の使用による摩滅。(ブレーキに足をかけて走るとかかりっぱな しになる場合もある)
D異物の混入・付着による摩滅。

まだまだ色々なケースが考えられますが、一番多いのは@の場合です。
@ ピストン固着の例、水分の浸入で OILが劣化・白露してます。

B ライニングの劣化の例、樹脂で固めたライニングが崩れ始めてます。

Cの場合も結構多く、ステップを踵、ブレーキペダルにつま先のせ て・・・なんて乗ってるとやばいです(@_@;)
自分のWr'sのバックステップなんて、純正のシリンダ作動範囲よりも、遥かにショートで動く為、
ちょっと強く踏むと直ぐロックする位効いてしまい、ちょこんとつま先載せてても知らず知らずの内に力が
かかっちゃいそうで怖いっす!メッシュホースにしている事もあり、かなり効き味はピーキーなので、
いつもそ〜〜〜っと踏んでますが、たまについグッと踏んでリアを振ったりして・・・あせります(@_@;))

構造的には下図のように、キャリパ(ブレーキ本体)の中にシールされ たピストンがあり、
それを油圧(油圧の場合)で押し出し、パッドを押し付ける事でブレーキが利きます。
その後、ブレーキングを止める事でピストンが戻り(引っ込み)、
リリース(ブレーキが利いてない状態)されます。


ところが@の場合、一旦押し出されたピストンの戻りが悪く(最悪は出 たまま)
パッドが押し付けられたままになります。
こうなると「ブレーキをかけたまま走行した」っと言う状態で、当然!猛烈に減る事 になります。
(パッドが両方あり、片方のみばかりが減る場合は、この症状が殆どです。)
場合によっては会長のおっしゃるとおり、異臭・白煙の発生、最悪はフェードや焼きつきによる
ブレーキ不能状態やロック等の重大なトラブルが発生します。

フェード現象=過度のブレーキの使用等により、ブレーキ・ライニン グが加熱し、ライニングとデイスク等の
摩擦抵抗がなくなってしまい、ブレーキが効かなくなる現象。(シンタードやメタル系なんてタタキ文句のパッドは
これらの耐熱温度が高く、レースや峠攻めのように頻繁にフルブレーキング等をして、ブレーキ温度が上がっても
効きが落ちにくい・・落ちにくいですよ!無茶すればどっかでヘタ踏みますから・・・(爆)
しかも、フェードの状態によってはブレーキOIL内に沸騰する事による気泡が発生するベー パーロック現象と言われる
”ブレーキふわふわ状態”になり、ブレーキが効かなくなりエア抜きやOIL交換が必要になる場合が稀にある。
ただし、最近のDOT3、DOT4辺りのブレーキOILでは、通常殆ど発生しないが、あくまで一般的な使用において。)

整備上はコンマ数mmの隙間が出来る位の戻りがあるようなのですが(CBは0.7mm)
俗に言う引きずりと言われる”軽く接触する状態”位でも正常範囲だと(自分は)判断してます。

・・・皆さんここで素朴な疑問が湧きませんか?押し出すのはOILで出ても、ピストンが戻る時って?
どうやって戻るのでしょうか?水鉄砲のように勢いよく水を出した後は、手で引いて水を吸いますね?
ブレーキレバー・ペダルによって押し出されたOILが又吸い戻される?・・違いますねェ〜(~_~;)
自力で戻るにしても、画像にあるようにキャリパには戻しスプリングのようなものはありません、
押し出しは油圧でピストンが出ますが、元に戻る時の応力は?・・って思いません?

ジャジャ〜ン!!  ここで機能するのが「ピストンシール」と言われる部品です。
「ダストシール」は外部からのゴミ等が入らない為の防波堤の役割で す、
その奥にセットされている「ピストンシール」が、実はOILのシール(密閉)効果と共に一旦出たピストンを
”一定量”戻すバネのような役割をします。

下敷きをグイっと曲げて、手を離すとビョン!って戻りますよね?
そんな感じでOILで押し出されたピストンに付いて曲がったシールの接触面がブレーキを離す事で、
下敷きのように元に戻る際に、ピストンも一緒に戻されます。
その際に戻る量は一定の量に設計されており、ライニングが減っていく事による
ピストンの余剰分(ライニングが1mm減ればピストンは余分に1mmでますよね?)は外に残る事になります。

これが、ライニング摩滅によるピストン作動量とライニングとデイスク間隔の”自動調整機能”
という事になります。 ライニングが減って行く事でピストンの出ている部分は増えて行く事になり、
その分の隙間はOILが満たして行く事になります、ブレーキOILがリザーバタンク から減っていくのは、こういうことです。
ある意味、リザーバタンクのOILが減って、”LOW”ライン等にかかってきたら、ライニングが減って
交換時期、又は交換が近いという事にもなると思います。(そのほかにOIL漏れ等もあるので一概に言えませんが(~_~;))

ここでメンテのポイントになる部分が、「ピストンがスムーズに出入りする事
っと言うことが大切なのが分かってきましたね\(^o^)/

上記の写真の様に粉が吹く、ピストンに汚れが固着する、シールが古くて硬くなる・・・
それらの現象はピストンの可動部分の障害になり、スムーズには動かなくなります。

←これ墨汁ではありません(@_@;)ブレーキOIL4年ものビンテージ です(爆)
こんな状態のOILも結構皆さん使ってませんか?ブレーキやクラッチのリザーバタンクの窓はキチンと透明な
OILが入ってますか? ブレーキOILは今までも何回か書いたように、OILの癖に親水性があり、
吸水したり劣化・腐食の度合いが激しいです。 


↑このように湿気や経年劣化による、異物化するとホース内でのつまりや、ピストンの引っかかりの原因となり
まともにブレーキは動かなくなります。



ブレーキのオーバーホールは確かに適当に作業できない部分ではありますので、いい加減には出来ないですが
ショップにまかせっきりで、オーナーとして全然状態や症状が分からない!っと言うのも、これまた問題だと考えます。

自分は幾ばくかの整備が出来るが故、自分の乗るバイクは自分で状態が知っておきたい。
っという考えでメンテをしています、ただしここはプロの目で見てもらったほうが良い。キチンとした設備でやった方が良い
っと思う部分は、無理をせずお金を払って頼んでいます。

ただ、幾つかのショップを廻って幾つかの症状について聞いた時の回答は色々でした。
中には、やたら寿命や限界を説明しパーツをそっくり交換する事を薦めるものもあり、
中には、そんなもんだ!位の話で、こちらが感じているとたずねている違和感に対し、バカにしたような態度の店も
ありました。

折角チェックして簡単なメンテやOIL交換のようなものをすれば、まだまだ使えるものも、手入れをしなかったり
不具合に気がつかなければ・・・物は何時か必ず壊れる!・・・の法則 で、ドンドン駄目になります。

ECHOでは毎月のようにツーも行ってますし、バイク大好きで詳しい方もいます。
いずれも気さくで良い人ばかりなので、是非交流を積極的にもって、自身の愛車を調子よく長く乗りましょう。

拙い知識と情報ですが、少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。


じいや2号ことyama!!(2005,02,16記)