千切 れてしまったボルトのリカバリー

こんにちは!2004年12月めっきり寒くなってきて、暖冬とはいえ
朝晩は冷え込みます。 かじかんだ手をさすりながらバイクに乗る季節ですね(苦笑)

”かじる”と言えば、ネジ類の固着等で固く締まったネジを無理やり回すと
ネジの頭や溝がなめてしまったり、ねじ切れて締まったりした事ありませんか?

バイクの部品には鉄以外に、ダイキャストやアルミと言った軽量な素材を
使っている事も多く、それらは鉄の部品よりも強度が劣る場合も多いです。

特にボルト類は組立・バラシの際に思わぬ力も入ってしまったり、
かじり付きと呼ばれる、焼きつき現象も起こりやすいです。

そこで今回はそういった”ボルトのトラブル”のリカバリーの方法の一つ
で逆タップとかボルトはずしと言われる作業をご紹介いたします。

先般オークションにて手に入れたバックステップ(安かった(~_~;)) なんですが
ブレーキ側のマウントボルトがねじ切れてしまっており
それが故に安かったので、その程度なら十分直せると落札しました。

いざモノが届いてみると、ほ〜!ほ〜!( ..)φメモメモ
バッキリと二本ボルトが根っこから千切れていて、ドリルで取ろうとした
痕がありました。 でも、途中で止めたようですね(~_~;)

何とかそのボルトも取り去ったのですが、チェンジペダル側のボルトも
ポジションチェンジの際に外す事になるので、緩めておこうと六角レンチでひねってみると
<`ヘ´>ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
固くてゆるみましぇん!(>_<) ネジ緩め剤をかけて、気合を入れて!んっしょ!!
グニャ!!・・・
なんか変な手ごたえ・・・ん?\(◎o◎)/!ネジの溝が見事になめてしまいました。

ってことでこの後の作業は、そのなめてしまったボルトを取り去る作業の解 説です。

 二本とも見事に溝がなめてしまい、ボルトは変わらず
ガッチリと固着したままです。 ボルトの素材もアルミ合金のようで、あまり強度的には強く無かったようです。

 まずはなめたボルトの中心に逆タップを立てる
為の下穴を開けます。 今回はヘキサゴンレンチがなめてしまった事で、穴の中心は出ていたのでそのまま
ドリルを入れましたが、ネジが切れてしまったり、断面の中心が出しづらい時には「ポンチ」と呼ばれる
中心点用の凹みを作る鏨を使い、ドリルがボルトの中心に来るようにします。

今回のボルトは6mmなので、メネジ側の山に干渉しないように、小さめの4ミリで開けます。
出来るだけ(っというか絶対?)ボール盤等の機器を使い、真っ直ぐの穴を開けるようにします。

 ジャジャ〜ン!!これがエキストラクターという
(書いてあるから、分かるか(苦笑))逆タップ刃です。 色々なサイズのセットになっており
焼きいれがしてある鋼鉄です。 ねじ山が反対に切ってあり、ボルトを外す側にトルクをかけると
食い込んでいくようになっていて、その力でボルトを外すようになっています。

 このように下穴に真っ直ぐになるようにねじ込んで
いきます。 本当はタップハンドルを使うのですが、アルミ素材でボルトも小さかったので、
モンキーで上から押さえながらやっつけてみました。 じんわりとエキストラクターが下穴に
食い込んで行くように、ゆっくりとねじ込んでいきます。

 暫くググ〜!っとねじ込んで食い込むと、固くて
びくともしなかったボルトが、じんわりと回り始め取れました。 どうも前の人が組み込む際に
ネジロック(ネジ緩み防止剤)をタップリとかけ過ぎたようです。 とれたボルトはもう使い物に
なら無いので、廃棄して新しいボルトに交換します。

 このように二本とも(実際は反対側の二本とあわせて
4本)綺麗に取れました。 幸いメネジ側の山は影響がなく、新しいボルトに取り替えただけで使え
ました。 もし、メネジ側にも影響が出ている場合(新しいボルトでも、入りにくい等)、タップ(ネジ山
を作る道具)を使ってネジの溝を整えなければなりません。

このように固着したり、なめたり、切れたりしたボルトやナット、下穴等は
新しいボルトに交換したり、穴を開けなおしたりする事で
十分使い続ける事が可能です。

何でも駄目になったから交換!!っと急ぐ前に、このように修理をしてみては
如何でしょうか? 道具もさほどのものは必要無く、今回使用した”エキストラクター”も
ホームセンターで安価に売っている物もあります。(ただし余り大きいボルト用は強度不足の
場合が多いので、あまりお勧め出来ません(>_<) あくまで緊急用位でしょう。)

では、寒い時期に乗らずとも愛車の手入れやメンテに頑張ってみてください。

(2004年12月)