アルゼンチン ドラードフィッシング
イベラー大湿原のルアー&フライ
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アルゼンチン略地図 フィッシングロッジ所在位置

釣り場
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスより北方にコリエンテス州が位置します。釣り場はコリエンテス州の北東部に広がる大湿原の中にあります。大湿原は一般に“エステーロス・デル・イベラー”と呼ばれ、約13,000平方kmの面積を誇ります。その規模は雨季に入ると約20,000平方kmにまで拡張するといわれます。この地域は南緯29度上にあり、気候は亜熱帯に属します。年平均気温は26度C、年間降雨量は1270〜1524 mmです。
ここイベラー大湿原はかつて、約60,000年前までパラナー川の一流域であったと見なされ、長年の地形の変化により大変貌を遂げてきたところと考えられています。つまり、大昔はコリエンテス州のど真ん中をパラナー川が悠々と流れていたことになります。そして今日、この大湿原は、コリエンテス州内を数百kmに渡って流れるパラナー川の支流、コリエンテス川の水源の役目を果たしています。
こうした特異な地理形態から、湿原を横切るような幹線道路など開拓のされようがなく、従って、釣り場の周辺には大きな町や工場が存在せず、人的公害による環境汚染にはおよそ無縁のところで、一帯は大自然そのままのバージンエリアが現在でもなお保たれているといえます。

イベラー大湿原の特徴のうち何よりもまず先に特筆すべきは、水が頗る透明であることです。「イベラー」とは、現地インディオの言葉グアラニー語で「輝く水」、「きらめく水」を意味します。
湿原には随所で湧水があり、砂礫質の川床からは幾種類もの水藻が繁茂しています。実際見た目には「黒っぽい水」の印象を受けますが、これは水面直下にまでふんだんに伸びる濃緑色の水藻類が多いせいで、よく目に付きます。ドラードもその環境に順応して幾分保護色を呈し、全体的に黒みを帯びるほか、鰓蓋や鰭の一部は強い赤みを帯びています。パラナー川の黄色っぽいドラードと比べると、イベラーのドラードは一層野性みが溢れているように感じます。
また、水面上に目を向けると紫色の美しい花を咲かせるホテイアオイの仲間が至るところでびっしりと繁茂し、その他にも黄、白の花を咲かせる水上植物が見られます。これらの水生植物が形成するウィードベッドやリリーパッドなどのストラクチャーは、アングラーにとって釣り欲をそそるとても魅力的なポイントとして目に移ります。あまねく単調な湿原の景色の中において、時に、風光明媚なポイントにばったり出くわすこともあり、水上での移動中も飽きることなく目を楽しませてくれます。
そして、水流の緩い、半陸地化した土壌を有する“岸際”には、背の高い葦やガマ、イグサの仲間が生い茂り、これらの植生群落がこの大湿原の象徴ともいうべき一大風景を形作っています。
清らかな湧水とフィルターの役目を担う豊富な水生植物との相乗効果により、たとえ大雨が降ろうとも水の濁りに大きな変化は見られず、湿原は常に澄んだ流れを生み出しています。また、ドラードの活動にとっても好都合な点は、湧水のおかげで年中適水温が維持されていることです。

湿原内は、幅1 mから50 mまでの大中小様々な水路がゆっくりとした流れで行き交い、入り組んで、所々で大中小のいくつもの湖沼が開けています。湖沼は水路と水路をつなぎ、その流れ込み口であったり、流れ出し口であったりします。また、大中小無数の浮島が日々絶え間なくじわじわと移動を繰り返し、その結果、古い水路が消えたり、新しい水路が生まれたりしています。堅い陸地があるところには樹木の生育も確認でき、釣り場のポイントを移動する上でそれは数少ないランドマークとなりえます。

またここは、釣り人以外にも、動物写真家やバードウォッチャー、ダイバーらが訪れるほどの動植物の宝庫で、例えば、動物では哺乳類が85種類、爬虫類が70種類、そして鳥類に至っては350種類以上が棲息するといわれます。これら多種多様な生物の貴重な資源を守る観点から、一帯は1983年に州立の鳥獣動物自然保護区に指定されており、監視員の管理態勢も整っています。普通よく姿を現す動物としては、水豚の異名を持つカルピンチョと呼ばれるカピバラや、ワニの仲間でジャカレーと呼ばれるカイマンなどがいます。カイマンはおとなしい性格で近付くとす速く逃げようとするため、決して人を襲ったりすることはありません。人間の生命を脅かす危険な動物がここには特に存在しないことも、訪問客にとっては嬉しいことの一つであります。

フィッシングロッジ
釣りのベースとなるフィッシングロッジは、アルゼンチンの私有牧地であるエスタンシアの一角にあります。ロッジ名は「リンコン・デル・ディアブロ」といい、この地の第一線のパイオニア的存在であるオーナーの手により、湿原のある湖沼に限りなく近い陸地の外れに建てられています。そこは、南方の首都ブエノスアイレスから約680 km、州都コリエンテス市から約300 km、一番近いメルセデス市から約60 km(うち54 kmがダートロード)の距離にあり、その地域でタクアラルと呼ばれる地区のちょうど最奥に位置します。
通常、現地の利用空港となるパソ・デ・ロス・リブレスからメルセデス市までは約130 kmあり、空港・ロッジ間の陸上送迎所要時間は約2時間半と見ています(利用空港がコンコルディア、ゴヤとなる場合の陸上送迎所要時間はそれぞれ約4時間半、約2時間半です)。ただし、降雨直後はエスタンシアに進入するダートロードがぬかるみコンディションが悪くなるため、所要時間が長引く場合があります。ロッジオーナーはそのような時に備えて、常に四輪駆動車のランドローバーでロッジと居住地であるメルセデス市の間を往復しています。

ロッジ「リンコン・デル・ディアブロ」は1993年に建造されており、当初はダイバーらが主な利用客でした。それが、年数を重ねるにつれて釣り客の利用度が増して行き、やがて、ルアー&フライによるスポーツフィッシングが楽しめる貴重な拠点であることを国内外の最前線のアングラー達が注目するや、ドラードのフィッシングロッジとして世界的に日の目を見ることになりました。ちなみに、アメリカの著名人メル・クリーガー氏は1997年より2度ここを訪れています。
そして、2001年には、これまでのロッジのすぐ真横にまったく新しいロッジが建設されました。最大収容宿泊客数が20名という新ロッジは、旧ロッジと比較するとはるかに大きく、広い食堂とリビングルームを構え、宿泊部屋はすべて冷暖房完備のシャワールーム・トイレ付となっています。いうまでもなく、ロッジには州道から引き入れた電気が通っており、不自由な思いをすることはありません。

ロッジでの食事について、朝食はいわゆるアメリカン・ブレックファースト、昼食は通常サンドイッチを釣り場に持参します。なお、ご希望次第で昼食はロッジに戻って取ることもできます。そして夕食は、地域自慢の自家製アルゼンチン料理が多様なメニューに渡り、家庭的な調理人によってもてなされます。主にそれは、牛肉、豚肉、鶏、魚、パスタ料理等です。そのほか、サラダや地域の果物、デザートが付きます。また、アルゼンチンの代表料理アサード(野外焼肉)もお試しいただきます。


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