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統一号・・・郷愁の彼方へ
長らく韓国の国鉄の主要列車種別であった「トンイル(統一)号」が、この4月のKTX開通に伴うダイヤ改正で、その幕を下ろすことになりました。以前はセマウル、ムグンファにつぐ急行列車として、ソウル−プサン間など長距離を含めて、堂々たる編成で活躍していましたが、国鉄近代化の波の中で、数年前に「ピドゥルギ号」がなくなってからは、各駅停車の通勤列車(ディーゼルカー)にもトンイルの名が冠せられ、従来の客車編成でのトンイル号、しかも往年の姿をとどめる急行運転のそれは、一部の中距離列車として細々と残るに過ぎなくなっていました。そして、その命脈も、ついに尽きる時がきたのです。
ここでは、2003年9月の旅行の写真の中から、伝統的な客車列車のトンイル号が写っているものをピックアップしてご紹介し、その活躍を末永く記録しておこうと思います。
2003年9月に、清涼里から京春線に乗ったときの乗車券。トンイル第9955列車(時刻表では第1505列車と標記されています)に乗車しました。この乗車券も、現在は新しいデザインに変わっているようです。
清涼里駅で発車を待つトンイル第9955列車。非電化路線なので、ディーゼル機関車が引っ張ります。 清涼里駅の列車案内板。この「トンイル」の文字ももう見られなくなります。 トンイル号の行き先表示板(通称「サボ」)。このスタイルも昔ながらですが、いつの頃から英語標記もされるようになりました。 トンイル号の標準的な車両。昔からこれです。ほぼ正方形に近い窓がずらっと並んで壮観です。ドアは手動扉。開けたまんまでも走ります。 こちらは同じトンイル号でも、窓の大きなタイプ。おそらくムグンファ号からの格下げ車両でしょう。しかし、座席はわざわざトンイルタイプにダウングレードしてあります(笑) 清涼里駅構内に停まっていたムグンファ編成。最後部の電源車はトンイル号塗装の車が連結されていました。この丸い頭の電源車も、その昔はセマウル号などにもつながれていた車です。こんなところで余生を送っているのですね。 トンイル号の車内。二人がけシートがずらっと並んでいます。ほどよい乗車率で、京春線がソウルからの近郊路線だということが実感できます。 トンイル号標準の座席。シンプルで美しいでしょう。何の飾り気もアりません。モケットは紺色。布の頭部シーツがかけてあります。窓際の席にも、なにげに腕乗せが取り付けてあります。このシートは転換クロスです。 私の乗った6号車の車両番号等。こういうのを撮って置くと、いい記念になります。この車はここに来るまでいったいどんなところを走っていたのでしょうか?車籍を追ってみたくなります。 この写真は何かというと、足元を映したものです。なにが言いたいかというと、足を乗せるバーがあるのですよ!ということです。フットレスト・・・なんていうほどではありませんが、意外と疲れないものです。 途中の金谷駅に停車中の列車。統一の取れた美しい編成です。 朝もやの中、春川に向けて京江駅を発車していくトンイル号列車。この電源車も懐かしい形です。
2003年9月の旅行より前の写真は、また機会を改めて載せてみたいと思っています。
トンイル号の消滅まで、今日を入れてあと4日を残すのみとなりました。さようなら、トンイル号。長い間おつかれさまでした(泣)。
作成日:2004年3月28日