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鉄道情報

KTX乗車記・・・輝かしき未来へ

 この4月1日に開業した韓国高速鉄道KTX。これで韓国も高速鉄道時代を迎えたわけであるが、やっぱりというべきか、何かと問題が生じてくるのが韓国らしかったこの約2ヶ月である。座席の向きが進行方向の逆に固定されて乗り物酔いが続出!とか、途中駅で降りてもアクセスがまだ完全に整備されていない!とか、いったい建設決定からこれまでの間、なにをやっていたんだい?と、突っ込みの一つもいれてみたくなるほどである。
 まあそれはさておき、鉄道旅行ファンの私としては、ぜひ一度話の種に乗ってみたい列車ではある。ちょうど開業1ヶ月で訪韓する機会に恵まれたので、プヨに行きがてらテジョンまで乗ってみることにする(いや、正確には、「KTXに乗りがてら、ついでにプヨに行く」・・・というのが正解(^^;))。

 乗車券は当日購入することにする。窓口がえらく混雑しているので、自動発券機に近寄ってみる。タッチパネル式でおもしろそうだったので、さっそく操作してみた。まずクレジットカードを通すと、日時の指定から始まっていく。画面の推移もとてもスムーズで、乗車駅、乗車列車の指定など、次々と画面が推移していく。あー、これは簡単に切符が買えるんだなあ!と感激しかかったが、最後にクレジットカードの暗証番号をいれた所で、このカードは使えません、みたいなメッセージが出て、初期画面に戻ってしまった。それなら最初にカードを通したときにはねつけてくれよ!と、ここでもキレそうになったが、チケットを手にしないとどうしようもないので、気を取り直して、少しは空いていそうな3階のKTX専用窓口に行く。ここではすんなりと話が通ったが、残念ながら進行方向逆向きの席しか残っていなかった。これもまあ話の種にと、その席を発券してもらう。クレジットカードはここでは使うことができた。

 改札は、自動改札になっていたが、どうやら列車ごとの改札らしく、係員の指示を待って入場する。私の乗る京釜線KTX第5列車は、発車時刻10分前になっても、まだその姿が見えない。おかしいなあと思っていると、北方向から乗客を乗せてやってきた。そうである。この列車は、「観光交通時刻表」ではソウル駅始発になっているが、実は車両基地のあるヘンシン始発の列車なのであった。
 私の席は10号車であったが、12号車付近にいた乗務員にチケットを見せて「私の席はどこですか?」とわかりきったことを聞いてみると、とてもソフトな対応が返ってきた。サービス面でもだいぶん向上してきているようだ。
 10号車(普通車)はほぼ満席であった。私の席(2C)は、進行逆向きの通路側という、初乗りの私にとってはサイテーの座席であったが、そもそも思いつきで旅行することになったのだから、いた仕方ない。

 ほどなくすべるように発車。ヨンサンを通過するあたりまでのろのろと走っていたが、気づいたら知らないうちに加速していった。トンネルに入るときの振動や騒音も韓国では問題になっていたが、私にはさほど感じられないのが不思議だった。むしろ、座席のつくりがチャチなのと、前席との間隔が狭いことの方が気になった。
 ちょうどやってきた乗務員に、「進行方向の席と替えてくれませんか?」とためしに聞いてみる。乗務員は、「わかりました。少々お待ち下さい」とスチュワーデスのような声で言って一旦去り、電話でどこかに確認をしているようだった。そして戻ってくると、やはり今日は進行方向の席は満席だという。どうやら、日本でのように、車掌手持ちの予備席というのは無いようだ。その代わり、「先頭の18号車と17号車の自由席にはお望みの席がありそうなので、そちらへどうぞ」と案内してくれた。せっかくなので、延々と通路を歩いてたどり着いた自由席。こちらは、指定席の混雑を尻目に、適度に空いている。一番前の18号車に着くと、ようやく希望の進行方向向きの席を見つけることができた。私の感覚では、逆向きは確かに乗り心地はよくないものの、気分が悪くなるほどではなかった。しかし、やはり進行正方向の席の方が、生理的に自然に感じられた。

 途中、チョナン・アサン駅に停車。周りは何もない。アサン市側には、「こちらが希望のまち、アサン市です」という大きなたて看板がその存在を主張しており、この駅名をめぐった両市のトラブルが、まだ後を引いているような感覚だった。
 テジョンの手前、テジョン操車場で高架から地上に降り、いつの間にか在来線と平行して合流。テジョンの駅のホームは、KTXと在来線が同じホームに発着していた。テジョンまでわずか1時間弱。なにかと話題のKTXであるが、さすがにその高速性は、高く評価されていいものだと思ったものである。

ソウル駅に入線してきた京釜線KTX第5列車。初めてこれをファインダーで捕らえたときは、興奮で体が震えました(笑)。
KTXのロゴ。カッコイ〜ですね〜!! ちなみに、「Korea Train eXpress」の略語です。漢字では「韓国高速鉄道」になります。
車両(18号車)の全景。客車としては一番前(プサン側)となります。ブルーとグリーンの塗り分けも新鮮です。
一般車の車内。ちょっとわかりにくいのですが、半分より向こう側の人たちと「集団見合い」となっています。座席の背のポケットには、車内誌が差してあります。
前の席の背にプラスチックのテーブルがあり、手前に引き出して使うことができます。ちょっとちゃちっぽかったです(^^;。前の席との間隔の狭さにも注目(泣)。
「集団見合い」車両中央の「見合い最前線」座席(笑)。ここは前の席との間にテーブルがあります。天板が折りたたんであり、必要に応じて広げて使えます。お見合いにぴったりですネ(^^;
車内自動販売機のメニュー。見覚えのあるものが多いでしょう。まあ市価より若干高いのは仕方ないです。人参製品(右から2本目)があるのが韓国らしいです。
車内にはモニターがあり、私が乗ったときは普通のテレビ放送をしていました。駅に到着の時には、ここにメッセージが流れます。
無事テジョン着。私の乗ってきた第41編成(右)と、上りソウル方面行きの第15編成。駅名票もKTX開業に合わせて(?)リニューアルされていました。

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作成日:2004年5月29日