事実は小説よりも樹なり 2004・17
バイト体験談 1 「着ぐるみ、遊園地、ホテル配膳」 (2004'06'12)



バイト体験談 1
今回はバイトの話
ド○ゴンボールのトランクス

 アニメヒーローの着ぐるみで子供達と一緒に写真を撮り、電飾輝くアトラクションで安全バーを下げ、国会議員の資金集めパーティーでウィスキーの水割りを給仕する。

 これ、全てアルバイトでの経験。気が付いたら、今までやったアルバイトは20種類以上に上っている。それらを順に思い出しながら、どのバイトが、楽しくて、大変で、為になったかを考えていきたい。

 |紊阿襪
 日給:5500円/場所:子供向けイベント会場
 楽しさ度 ☆☆☆☆★
 喜ばれ度 ☆☆☆☆★

 15歳の夏休み、最初にやったバイトがこれ。アニメヒーローの着ぐるみをかぶり、子供達と握手したり写真撮ったりするのが、仕事の内容。男子はド○ゴンボール、女子はセー○ームーンのキャラクターを着る。1時間やって、2時間休憩という太っ腹シフトで、休憩中は冷房の効いた控え室にて、仕出し弁当を食べながらお喋りしていればOK。自分がアニメヒーローとなって、お客さんからチヤホヤされるのも良かったが、それ以上に、セーラー○ーンに入る女の子のバイト仲間と喋るのが楽しかった。 

 他にも、このバイト先事務所の紹介で、大型スーパーでの子供向けの「サ○リオ夏祭り」のお兄さんになったり、戦隊ヒーローの悪役の着ぐるみを着てショーをしたり。子供達が喜ぶのを見るのは、やはり嬉しいものである。

 ⇒訓狠呂離好織奪
 時給:700円/場所:とし○えん
 お客さんと触れ合う度 ☆☆☆☆★
 夏の思い出度     ☆☆☆☆☆

 次の16歳の夏休みにやったのが、この遊園地「とし○えん」のスタッフ。ちょうど「都市博」の中止が決まった頃で、パロディーで「とし博(とし○えん博覧会)」と銘打っていた。仕事内容はというと、乗り物のチケットを切り、安全バーを下げ、終わったらまた出口に誘導する。このバイトも、1時間30分仕事したら、30分休憩の繰り返しで、休憩に関しては太っ腹。もちろん時給は発生する。バイトはもちろん、社員も20歳前後の歳の近い人が多くて、楽しい雰囲気だった。あと、お客さんと仲良くなることも結構あった。

 この遊園地はプールが有名だから、夏休みには多くの人が訪れる。夏の陽射しが、やがて夕暮れとなり、夜の闇の中にアトラクションの派手な電飾が輝き出す。週末は花火が打ち上げられ、その間は、しばし乗り物への客足が減って、ぼくは一息をつく。社員の人と冗談を言い合ったり、たまに早くあがれた日には、残りの時間遊んでいったり。そして、いつしか夏休みも終わりに近付き、中・高生でごった返していた園内の雰囲気も徐々に落ち着きを取り戻していった。

 あのバイト以来、もう長らく遊びに行っていない。今は、どうなっているのだろう。

 赤坂・某有名ホテルで配膳
 時給:1200円/場所:紀尾井町
 有名人目撃度   ☆☆☆☆☆
 ストレスたまる度 ☆☆☆☆★

 高校卒業後、予備校に入るまでの間、やっていたのがこのバイト。宴会場でのドリンクのサービスなど、配膳の仕事だ。それまで、時給は低いものの楽しく、また休憩もたっぷりあるバイトをしていたのだが、この配膳で、初めて「仕事」の大変さを味わうことになる。

 時給1200円というのに目がくらみ応募したのだが、始めてみると、正直それでも割に合わない。

 そもそも面接の際に「髪は耳にかからないところまで切ってください」と言われ、ぼくは初回までに切っていった。しかし、同日に入った人は、散髪したもののまだ若干長かったようで、担当者からこっぴどく叱られていた。「悪いけど、君の髪は高いお金出して切ったようには全然見えないよ!」と罵られ、その本人も、思わず「いまハサミ持っているんで、この場で切ります・・・。」とまで言いだす始末。すごいところに来てしまった。

 いざ、立食パーティー会場での仕事をはじめる。ほとんど何も教えられず、いきなり会場に放り出された。見よう見まねで灰皿の交換をしてパントリーに戻ると、黒服を着た社員から「たったそんだけかよ!灰皿がそのトレイ一杯になるまで、お前戻ってくんな!」と罵声をあびる。と言う訳で、仕事に慣れるまでは、軍隊のように、しばらく罵られ続けた。そのためだろう。バイトのロッカーに併設するトイレには、社員への悪口がびっしりと落書きされていた。

 また、この仕事は、結構肉体労働でもある。水割りやウーロン茶を15、6個載せたトレイは、片手で持つのは結構つらい。さらに、仕事はパーティーの時間に止まらない。終わったら、イスは10個ほど高く積み上げて、直径数メートルもある丸テーブルも転がして片付け、また次のパーティーのセットをする。それらも、すべて配膳の仕事だ。おかげで体重が大分減った。

 一方、色々なパーティーを垣間見るのは面白かった。自民党の資金集めパーティーでは、当時の幹事長や、元首相ら、早々たる顔ぶれが出席していたし、ディナーショーでは、演歌界の大御所を数多く見ることが出来た。某企業役員子息の結婚式では、主賓が当時の巨人監督と建設大臣!他にも、芸能人の来賓が多数。

 結局、この配膳バイトは1ヶ月程続けたのだが、あの罵声の中で仕事を続けることによって、ちょっとやそっとではへこたれないようになった。その意味では、大きな成果でもある。

 *

 バイト、20種類以上あるのに、まだ3つしか書いていない。この話、折をみてまた続けていく。