
上電大胡駅〜高崎駅東口 新路線バス運行開始!

上毛電鉄の大胡駅前に、久々に定期運行の路線バスが帰って来ました!
運行が始まったのは、日本中央バスの高崎駅東口〜上電大胡駅線。平成21年3月21日からのスタートとなりました。
上電大胡駅から駒形駅入口、前橋バスセンターを経由してJR高崎駅東口までを約1時間で結んでいます。
専用回数券・平日定期券 販売中!
日本中央バスでは、高崎大胡線のみで使用できる回数券と、平日のみ利用できる定期券を販売しています。
回数券は1000円(1200円分利用可能)、3000円(3900円分)、5000円(6750円分)の3種類があります。
平日定期券は、休日は利用できませんが、通常の定期券よりも30%割引になっています。

大胡駅前に停車中のバス。車種は小型のリエッセを使用しています。
乗車してみた感想&コメント(運行開始当初のものです)
この路線は、おそらく下記の大胡駅〜駒形駅間の試験運行を踏まえて導入されたものだと思いますが(明確な発表はありませんが・・・)、
高崎駅まで延伸したり、沿線施設への乗り入れを止めて時間短縮を図ったり、バス停を増設したりとだいぶ変わっています。
今回、大胡駅から高崎駅まで全線通して乗車してみましたが、今のところ改良されたのが功を奏しているのではないでしょうか。
自分が乗った便は、大胡駅から乗車したのが自分を含めて8人、途中から乗車したのが6人でしたが、全員が高崎駅まで乗り通していました。
つまり、乗り換えなしで商業施設や鉄道が集まる高崎駅まで行けるというのがこれだけの利用者を集めていると言って良いと思います。

ただ、便ごとで利用者数にかなりバラつきがあるようでした。駒形駅近くですれ違った大胡駅行きは誰も乗ってませんでしたし・・・。
また、新学期が始まっていないうえ、通学時間帯ではない便でしたので、学生がどれぐらい利用するのかもちょっとわかりません。
高崎駅東口は現在工事中のためなのか、ロータリーまで乗り入れができず、バス停が少し駅から遠いところにあります。

高崎駅東口バス停。奥に見えるのがJR高崎駅。

東口の整備がだいぶ進んだ高崎駅。2011年3月2日撮影。
上電とのタイアップという点で見てみると、基本的に大胡駅での乗換はスムーズです。
ただ、昼間は中央前橋行きが51分発でバスが50分発なので、急がないと取り残される可能性が・・・。お年寄りはちょっと厳しいでしょうか。
上電沿線から前橋東高校、共愛学園への通学は大変便利になると思います。これを機に通う生徒が増えてくれるといいですね。
ですが、バスの沿線には病院などの公共施設が少ないですので、上電から乗り換えてバスの沿線に行く人の需要はあまり見込めないかもしれません。
他に問題となりそうなのは、高崎駅までの旅客を上電とバスが奪い合うかとどうか、でしょう。
上電で中央前橋まで行って、シャトルバスで前橋駅へ行ってそこからJR両毛線に乗り換えて・・・よりは、バスの方がはるかに楽です。
これまで上電を使って高崎駅まで行っていた人がバスに流れる可能性はありますが、それよりも新たな需要の開拓に期待したいですね。
今後とも鉄道とバスが連携してネットワークを拡充し、群馬の公共交通が復権してくれることを心から願っています。
路線バスの時刻表、路線図などの詳細は、日本中央バスホームページへどうぞ。
上電大胡駅〜JR駒形駅 試験運行路線バス 乗車レポート
前橋市の合併まちづくり事業の一つとして、上電大胡駅とJR駒形駅を結ぶ路線バスが
07年9月1日〜11月30日までの3ヶ月間、その必要性を検証するため試験的に運行されました。
路線は上電大胡駅から前橋東高校や共愛学園などの学校、城南病院や善衆会病院などの病院を経由して
JR両毛線の駒形駅まで運行され、全部で10箇所のバス停が設けられました。
バス路線の新規開設による、上電沿線の公共交通の充実と利便性の向上が期待されています。
このコーナーでは3ヶ月間、実際に何度も乗車したバスの利用状況や沿線の様子をご紹介します。
路線バス試験運行 中間報告
9月1日から24日までの合計利用者数は352人、1日平均で14,7人となっています。
最も利用者が多かったバス停は上電大胡駅で、乗車が138人、降車が107人。
学生の利用では大胡駅→前橋東高校が21人に対し、大胡駅→共愛学園が74人です。
(共産党前橋市議団ホームページに掲載されていた市政通信を参考にさせていただきました)
共愛学園の学生で賑わう朝8時台のJR駒形駅北口。
前橋市内にある両毛線の駅としては最東端に位置する駒形駅。
南口には風格のある駅舎と駅前ロータリーがありますが、バスの発着する北口は近年新しく設けられたものです。
北口は主に共愛学園や前橋国際大学の学生が利用しますので、朝の通学時間帯になると大混雑。
そのため、階段から一番遠いところに乗ってしまうと、改札に辿り着くまで5分ほどかかってしまいます。


↑試験運行に合わせてバスの側面に取り付けられた特製のサボ。
(上が通常のサボ、下が城南病院・善衆会病院を通過する朝の便に使用するサボです)
※写真には「共通カード取扱車」とありますが、試験運行のためカードは使用できません。

↑雨に濡れた「上電大胡駅」の行先表示もどこか誇らしげ。
駒形駅を出たバスは、共愛学園の正門前に設置されたバス停を通って県道藤岡大胡線を一路北へ向かいます。
朝の1往復は学生の利用を考慮して病院を通らずに県道を直行しますが、それ以外の便は国道50号線へ入って善衆会病院を経由します。
平日朝の国道50号線は、4車線でも渋滞するほどの交通量です。この時間に乗ると5〜10分の遅れが出ていました。
前橋東高校バス停。写真奥が県立前橋東高校です。
再び県道に戻り、路線の中間に位置する県立前橋東高校に到着。
すぐ隣にはJA前橋本所と産地直送の食材を取り揃えた「ゆうあい館」があります。
県道は途中まで4車線なのですが、前橋東高校の手前から2車線になるため混雑することが多くなります。
現在急ピッチで4車線にする工事が行われていますが、まだまだしばらくは完成しそうにありません。
富田町集落センターバス停。奥に見えるのは三柱神社と言います。
前橋城南病院。試験運行のバスは玄関前に発着します。
富田町集落センターを出たバスは左曲して県道前橋西久保線に入り、前橋城南病院へ。
ここでは同じ日本中央バスの運行する西大室線(県庁前−前橋駅−大室公園)と乗り換えが出来ます。
西大室線のバス停は県道にありますが、試験運行のバスは病院の玄関先まで乗り入れます。
入口がなかなかの急斜面になっている関係で、試験路線には車高の大きいバスしか使えないそうです。
城南病院に到着する駒形駅行きの試験運行バス。
その後、バスは再び県道藤岡大胡線に戻り、上富田町・茂木バス停を通って上電大胡駅へ。
小さな風車の回る駅前公園に、乗車用と降車用のバス停が設けられています。
現在、上電大胡駅へ乗り入れるバスは赤城タクシーの運行する乗合タクシーとデマンドバスだけで、
自社の上電バス撤退以来、他社の路線バスが大胡駅へやって来るのは初めてのことです。

運転手さんによると、運行初日の朝には前橋東高校や共愛学園の学生が10人ほど乗車していたそうで、
会社に「学校まで路線バスが走るって本当ですか」という問い合わせまであったとの事。
運転手さんも「今日は誰も乗らないかと思ってたから」と胸を撫で下ろしていました。
まだまだ先は長いですが、一先ず初日としてはなかなかの滑り出しのようです。

自動車の普及で、かつて公共交通の主役を担ったバスの役割が希薄化しつつある群馬県。
しかし近年、運行方法や他の交通機関との連携という新しい形でバスの存在が見直されつつあります。
これからは私たち自身の手で公共交通をより身近に、より便利にしていかなければなりません。
今回の路線バス試験運行が成功するかどうかは、皆さん一人一人の手にかかっています。
ぜひ電車とバスを使って、新しいライフスタイルを始めてみてください!
駅前にスペースがないため、駅前公園の奥で出発まで待機。
駒形駅に到着した最終便。これから車庫へと帰っていきます・・・。
最後に、撮影のためにわざわざサボを取り替えてくださったり、車中でも色々とお話をしていただいて、
帰りに駒形駅で降りる際には「忘れ物のないようにね」と念を押していただいたにも関わらず、
車内に荷物を忘れてきた(笑)ドジな自分に荷物を届けに来てくださった、
日本中央バスの運転手さんに厚くお礼を申し上げます。どうもありがとうございました!
※ここから下の文章は個人的な意見ですのでご了承下さい。
〜学生の選択の幅を広げるためにも〜
試験運行バスの沿線にある前橋東高校と共愛学園高校・中学校。
上電沿線から両校へ通うには、中央前橋駅から前橋駅に出てJRかバスに乗り換えなければいけません。
直線距離ならたったの数km程度ですが、この方法では乗り継ぎが良くても1時間近くかかってしまいます。
このような現状では、上電沿線に住む学生が両校へ通うことはかなり難しくなってしまいます。
交通手段がないために進学する学校の選択肢が減ってしまうのは、何とも残念なことです。
駅から目的地まで、点と点を線で結ぶのに路線バスは大きな役割を担っているのではないでしょうか。
もちろん、今実際にどれだけの利用があったのかも重要だとは思いますが、
今後進学する子どもたちも電車とバスがあれば、その学校を選択できるようになるはずです。
将来を見据えた観点からも、公共交通の充実を考えていただければと思います。