頑張るぐんまの中小私鉄フェア2007

 

 

〜イベントレポート〜

 

 

 

群馬県を走る3つの地方民鉄、上毛電気鉄道・上信電鉄・わたらせ渓谷鉄道が参加した、

「頑張るぐんまの中小私鉄フェア2007」が07年10月21日に上電大胡駅で開催されました。

イベント当日の様子を、写真と共にご紹介したいと思います。駄文で申し訳ありませんが、どうぞごゆっくりご覧ください。

 

前日から宿泊していた中央前橋駅近くのビジネスホテルを出ると、空は雲一つない清清しい秋晴れ。

まさにイベント日和で、良い一日になりそうだという予感が自分を包み込みました。

 

 

少し沿線で定期列車を撮影した後、午前8時半過ぎに大胡駅に到着。

いつもは静かで穏やかな空気が漂う駅にも、今日は早くも10数人のファンの姿が見られます。

列車区のほうではイベント開始に向けて急ピッチで準備が進められる一方で、

構内の側線では臨時列車で運行されるデハ101型電車(上の写真の左から2番目)がポコポコと音を立てながら

こちらはのんびりと出番を待っているようでした。

 

そうこうしている内に開始時間が迫り、知り合いの皆さんも続々と大胡に来られ、

電車が到着するごとに家族連れやファンがどんどんと駅構内に増えていっていることにようやく気づきます。

 

 

ファンにとって何と言っても今日のメインディッシュ(?)は上電の生き証人・デハ101による臨時列車でしょう。

大胡の会場を回るのは後回しにしてそそくさとホームに向かうも、すでに車内は朝ラッシュ並みの混みっぷり。

しかし、16m級の小さな電車がこれほど多くの人を惹きつけているのかと思うと、やはり改めて感動です・・・。

そして、午前9時50分。親子連れとファンでほぼ鮨詰め状態となったデハ101は、

「グォーン」という力強いサウンドを響かせて、西桐生へ向けて赤城南麓の大地を走り始めました。

 

デハ101到着直後の西桐生駅ホーム。地元の人もびっくりの混雑ぶり。

 

上電の桐生市側の終点、西桐生駅では「近代化遺産の日」に合わせて記念イベントを大胡と同時開催。

地元物産品や上電の各種グッズの販売、さらには抹茶の無料接待やオカリナの演奏などが催されています。

2つの会場を結ぶシャトル便の役割も果たしているデハ101ですが、着いた途端に駅構内はもう大変なことになってしまいました。

 

駅前では抹茶の無料接待。洋風駅舎となぜかよくマッチしています・・・。

 

待合室には、国の有形文化財に登録されたばかりの大胡駅周辺施設(駅舎、列車庫、変電所など)の

写真や設計図のコピーも展示されていました。

 

そこで先回りしてデハ101を撮影しようと、1本前の定期列車に乗って富士山下駅へ。

上電有数の撮影名所である渡良瀬川橋梁の周辺は、デハ101の勇姿をフィルムに収めるべく集まった人であふれ返っています。

撮影後は、ご一緒いただいたALL-INさん、URBANさん、上電ファンさんと4人で駅前の「ていしゃば」でしばし休憩。

いつものピザで満腹になり定期列車で大胡へ戻る途中、快適な乗り心地に強烈な眠気が・・・。

 

桐生の山を背にのんびりと渡良瀬川を渡るデハ101。

 

 

 

 

眠気を何とか振り払って大胡に辿りつくと、会場は午前中よりもさらに混雑していました。

素晴らしい秋晴れが幸いしたのか、昨年の創立80周年記念イベントを遥かに上回る賑わいで、

各社のグッズ類は早くも品薄状態になってしまっています(東武のグッズは早々に完売)。

さらに桐生市の団体「2015年の公共交通をつくる会」が主催しているミニトレインのコーナーには、

実物そっくりのデハ104やデキ型機関車(上信電鉄)、わ鉄の気動車に乗ろうと子供たちが長蛇の列を作っています。

 

ミニトレインのコーナー。上電・上信・わ鉄の列車が夢の競演です!

 

公開されている車庫内では、上電の社長さん自ら指揮をとって鉄道クイズ大会を開催。

普段は絶対に見られない車両の整備作業も、職員さんが丁寧に解説しながら実演されていて、

多くの人が興味深そうにその様子を見つめていました。

また車庫の前では700型2編成とデハ101が並んだ撮影会に、ファンが夢中でシャッターを切っています。

小さなお子さんは職員さんから制帽を借りて、嬉しそうに電車と記念撮影です。

 

作業実演では職員さんの説明に多くの人が耳を傾けていました。

 

 

デハ101の午後の便が西桐生へ出発すると、ようやく会場の熱気も一段落。

イベントもいよいよ終わりですが、せっかくなので最後に定期列車で粕川へ行ってそこからデハ101に乗車しました。

 

午後の便も車内は混雑していましたが、車内には扇風機が回り、窓が開けられ秋の涼しい風が吹き込みます。

車窓から眺める赤城山は、雲にさえぎられることなく稜線がはっきりと見え、雄大で美しい姿を映し出していました。

これほど赤城山がはっきりと見えるのは珍しく、きっとデハ101の快走に山が花を添えてくれたのでしょう。

いつもと違う車窓から前橋の市街をしばし眺め、列車はゆっくりと中央前橋駅へ滑り込んでいきました・・・。

 

広瀬川の河畔を大胡へと帰っていくデハ101。

 

皆さんは、日頃から「鉄道」とどう向き合っていますか?

もちろん、毎日鉄道のことを考えて生きている人なんてほとんどいないでしょう。

それに向き合い方だって人それぞれ。100人いれば100通りの考え方があるはずです。

でも、自分が今まで「鉄道」とどう向き合ってきたのか。これからどう向き合っていこうとしているのか。

このようなイベントが、皆さんが鉄道の関わり方を考える良い機会になれば嬉しいなと思っています。

 

一日の仕事を終え、夕陽に照らされたチョコレート色の車体が映えます・・・。

 

最後に、今回のイベントに尽力された上毛電気鉄道・上信電鉄・わたらせ渓谷鉄道の職員さんを始め、

当日ご一緒していただいたりお声をかけてくださった皆さん、そしてイベントへお越しくださった全ての方に、

厚くお礼を申し上げます。これからも、群馬の鉄道をどうぞよろしくお願い致します。

 

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