ヤン提督の語録集

私が感銘を受けたヤン提督のセリフです
但し、一字一句間違いなくその通りとは言いませんが、それに類することは確かに言いました。

歴史

● ペンは剣よりも強し。こいつは真理など滅多に存在しない人間社会の中で、数少ない例外の一つだ。

● 歴史とは過去の記録というだけでなく、文明が現在まで継続しているという証でもあるんだ。現在の文明は過去の歴史の集積の上に立っている。

● 人類の社会には思想の潮流が二つあるんだ。人の命以上の価値があるという説と命に優るものはないという説とだ。
   人は戦いを始める時前者を口実にし、やめる時に後者を理由にする。それを何百年、何千年と続けてきた。

● 権力者と市民が対立した時、軍隊が市民の味方をした例は少ない。それどころか過去幾つもの国で軍隊そのものが権力機構と化して暴力的に市民を支配さえしてきた。

● 国家が社会的不公平を放置していたずらに軍備を増強しその力を内に対しては国民の弾圧、外に対しては侵略という形で濫用する時その国は滅亡への途上にある。
   これは、歴史上証明可能な事実である。

● テロリズムと神秘主義が、歴史を建設的な方向に動かしたことはないんだ。

● 生物は子孫に遺伝子を伝えることでしか長い時の流れの中で己の存在を主張することはできない。だが、人間だけが歴史を持っている。
   歴史を持つことが人類を他の生物と違う存在にしているんだ。

● 困ったもんだよな。歴史の勉強のつもりでも、人間の歴史ってやつは開けるページ開けるページこればっかり。ドンパチだらけだ。
   戦争の研究って言われても仕方がないのかもしれないね。

● 陰謀やテロリズムでは結局のところ歴史の流れを逆行させることはできない。だが、停滞させることはできる。

社会

● 懸かっているのはたかだか国家の存亡だ。個人の自由と権利に比べれば、大した価値のあるものじゃない。

● 専制とは、市民から選ばれない為政者が権力によって市民の自由を奪い、支配することだ。

● 政治の腐敗とは政治家が賄賂をとることじゃない。それは政治家個人の腐敗であるにすぎない。政治家が賄賂をとってもそれを批判できない状態を政治の腐敗というんだ。

● 国家の構成要員として個人が存在しているのではなく、主体的な意思を持った個人が集まってできる社会の一つの方便として国家がある以上、
   どちらが主でどちらが従であるか、民主社会にとっては自明の理でしょう。

● 人間が生きていくのに不可欠なものはあくまで社会であって、何も国家である必要はないでしょう。

● 組織の中にいる者が自分自身の都合だけで身を処することができたら、さぞいいだろうと思うよ。

● 人が必ずいつか死ぬように、国家だって永遠にして不滅のものじゃない。国家なんてものは単なる道具にすぎないんだ。

● 持つべきものは話の分かる上司だな。

● 私にとって政治権力というやつは下水処理場のようなものさ。無ければ困るが、自分から近づきたいとは思わないね。

● 国家という視点だけで物事を見ると視野が狭くなる。前にも言ったが、国家なんてものは便宜上の手段にすぎないんだ。
   だから、できるだけ敵味方にこだわらない考え方をしてほしいんだ。

● 私は最悪の民主政治でも、最良の専制政治に優ると思っている。

● 人民を害する権利は人民自身にしかないからです。

● 専制政治の罪とは人民が政治の失敗を他人のせいにできる、という点に尽きるのです。その罪の大きさに比べれば、百人の名君の善政の功も小さなものです。

● なまじ地位が上がると、人間はどんどん不純になってくるねぇ。

● 多様な政治的価値観の共存こそが、民主主義の精髄ですよ。

● 民主主義とは迂遠なものさ。そして、その迂遠さにあきれた民衆はいつも言うのさ。『偉大な政治家に強大な権限を与えて、改革を推進させろ』とね。

● 民主主義とは力を持ったものの自制にこそ真髄があるからだ。強者の自制を法律と挙行によって制度化したのが民主主義なんだ

● 将来の恐怖を持って現在の流血を正当化する輩は、過去にいくらでもいたさ。政治的弾圧はたいていそれが口実に使われるんだ

● 勤務時間中は給料分だけ働けってことさ。

● 分裂した敵の一方と手を結ぶ。マキャベリズムとしては、それでいいんだ。ただ、それをやるには時期もあれば、実力も必要だ。

戦争

● どうも勝つことばかり考えていると、人間は際限なく卑しくなるものだなぁ。

● 軍人というのは、敵を殺し味方を死なせ他人を騙したり出し抜いたりすることに明け暮れる。ろくでもない商売だ。

● 軍隊というのは道具にすぎない。それも無いほうがいい道具だ。そのことを覚えておいて、その上でなるべく無害な道具になれるといいね。

● 人間にとって最大の罪は、人を殺すことであり殺させることなんです。軍人というのは職業としてそれをやるんです。

● あなた方が口で言うほど祖国の防衛や犠牲心を必要だとお思いなら、他人にどうしろこうしろと命令する前に自分たちで実行なさったらどうですか。

● 人間の行為の中で何がもっとも卑劣で恥知らずか。それは権力を持った人間や権力に媚を売る人間が安全な場所に隠れて戦争を賛美し、
   他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場へ送り出すことです。

● 人間は自分が悪であるという認識に耐えられるほどに強くはない。だから、それぞれの正義を信じてそれを他人に押しつけようとして戦うのさ。

● 君が思い込むのは自由だが、自信を持ったってそれだけで勝てるわけじゃないからね。

● 戦術レベルでの勝利が戦略レベルでの敗北を償えないというのは軍事上の常識だ。

● せっかくの年金も政府が存続しないことにはもらいようがない。従って私は老後の安定のために戦うわけだ。首尾一貫、立派なものさ。

● 戦っている相手国の民衆なんて、どうなってもいいなどという考え方だけはしないでくれ。

● 生憎、自滅や玉砕は私の趣味ではありませんから。

● 士官があんまり早起きすると、下士官や兵士が迷惑するだろ。

● コーヒーは遠慮するよ。軍人て奴ぁどうしてこんな無粋な泥水が好きなんだ?

● 戦いの勝敗は、天の味方、地の利、そして神風のせいにしたがるものさ。戦っているのが人間であるってことを忘れてね。

● いい人間、立派な人間が無意味に殺されていく。それが戦争であり、テロリズムであるんだ。戦争やテロの罪悪は結局そこに尽きるんだよ。

● あれが名将の戦いぶりというものだ。明確に目的を持ち、それを達成したら執着せずに離脱する。ああでなくてはな」

その他

● なかなか思い通りにはいかないものさ。自分の人生も、他人の人生も。

● 自分の運命を動かしていけるための選択肢をたくさん持ってほしいんだ。

● 何を慌てているんだ?世の中には慌てたり叫んだりするに足りるようなことは何もないぞ。

● 一度も死んだことのない奴がそれについて偉そうに言うのを信用するのかい。

● 思うのは自由だが、言うのは必ずしも自由じゃないのさ。

● 人は現在の状況が永遠に固定しているものと誤解しがちだ。

● 宇宙の始まりから存在したわけでもないものが、宇宙の終焉まで続くはずがない。必ず変化が訪れる。

● 酒は人類の友だぞ。友人を見捨てられるか。

● 金なんて使い道に困ることはないし、一定の自由を得るためにも金がいるんだから。

● 世の中やっても、ダメなことばかり〜♪か・・・ふぅ、どうせダメなら酒飲んで寝よか。

● 夕食の用意ができてもいないのに、明日の朝食について論じても始まらないよ。

● 期待するほうは勝手だが、される方の身にもなってみろってんだ。

● 最善を尽くしてもダメなものはダメ。手の届かない場所のことをいくら心配してもそれで腕が伸びるわけじゃない。まあ、やりたい奴に任せるのが一番だよ。

● 自分がこうしていれば事態を変えることができたと思い込むのは自己過信というものだろう。少なくとも今回は最悪の事態は避けられたのだから、これで十分だと思うべきだろうな。

● 正しい認識が、正しい行動に結びつくとは限らない。

● 一つの正義に対して、逆の方向に同じだけの質と量を持った正義が必ず存在するのではないかと、私は思っています。

● 宇宙には唯一無二の真理が存在し、それを解明する方程式があるかもしれないとも思いますが、ただ、それに届くほど私の手は長くはないのです。

● これから先、まあ色々と大変だが『闇が深くなるのは、夜が明ける直前であればこそ』と言うからな。

● 何かを憎悪することができない人間に、何かを愛することができるはずもない。

● 大人になるということは、自分の酒量をわきまえることさ。

● テレビドラマのようにこの世に絶対悪と絶対善が存在するなら、人はなんと単純に生きられることだろうね。

● 郵便代もタダじゃない。紙だって貴重な資源だ。困るよなぁファンレターってやつは。捨てるのはかわいそうだし、始末に負えないよ。


言葉

● 運命というならまだしも宿命というのは実に嫌な言葉だねぇ。二重の意味で人間を侮辱している。
   一つには状況を分析する思考を停止させ、もう一つには人間の自由意志を価値の低いものとみなしてしまう。
   宿命の対決なんてないんだよ。どんな状況の中にあっても、結局は当人が選択したことだ。
   宿命なんて便利な言葉があると、つい自分の選択をそのせいにして正当化したくなる。
   私は別にいつも自分が正しいなんて思っちゃいない。が、同じ間違えるにしても自分の責任で間違いたいのさ。

● 言葉では伝わらないものが確かにある。しかし、それは言葉を使い尽くした人だけが言えることである。言葉は心という海に浮かんだ氷山のようなものだ。
   海面から浮かんでいる部分は僅かだが、それによって海面下に存在する大きなものを知覚したり、感じ取ったりすることができる。言葉は大事に使いなさい。
   そうすれば、ただ沈黙しているより多くのことをより正確に伝えられる。正しい判断は、正しい情報と正しい分析の上に初めて成立する。

終わり