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「ゼロスっ、見てください初日の出ですよっ♪」
獣神官の腕の中に収まりながら、黄金竜の娘は嬉しそうに言う。
新しい年の始まり。2人は、人も少ない小さな岬で初日の出を迎えていた。
「明けましておめでとうございます、ゼロス。今年もよろしくお願いします♪」
自分を見上げてぺコリと少し頭を下げる彼女に苦笑しながら、ゼロスは心の中
で呟いた。
(朝日って…意外と美しいものだったんですねぇ……。)
人間世界でいう『新年』など、悠久の時を過ごす彼は何度も迎えてきた。そう
でなくても、朝日など毎日やって来るのに。
ゼロスは水平線から昇る朝日に目を向けた。いつもと何ら変わらぬ朝日。
いつもと何ら変わらぬ風景…けれどその変わらぬ風景を、これほど愛しく思え
るのは……隣りに彼女がいるから。
「明けましておめでとうございます、フィリアさん。今年もいっぱい一緒にいま
しょうねv」
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