最終更新日:2002.11.10


コスキン・エン・ハポン2000

★コスキン・エン・ハポンとは
今年で26回目となる、日本最大のフォルクローレのイベント。2日間の間に100を超えるグループが夜通し演奏する。参加するにも見学するにも忍耐が必要。それでも全国から人が集まるだけのメリットがある。
川俣町のお祭り

★コスキンに行くには(バス利用法)。
福島駅東口から、川俣高校前行き、もしくはそこを経由するバスで45分。川俣町役場前で下車。運賃930円。

★コスキンNEWS
今回、初めて15年連続出場のグループとしてコンフント・トラピチェがペルー賞を受賞。
8月に行われた代表選考会の結果、来年1月の本場のコスキンには、笹久保伸くんが出場することになった。

★プログラム
実際のプログラムは配布されたものとかなり違った。私が把握しているところで掲載します。間違いもあると思います。不確定な箇所には??をつけておきます。
今年は去年より40組少ない140グループの出場でしたので、1日目の終了時間も去年の午前7時より早い午前5時だったそうです。
    14日
  1. アミーゴ・デ・川俣(川俣コスキンマーチ)
  2. BQNGUI(花祭り、コンドルは飛んで行く)
  3. EL CIDO(TE MARCHASTE、SAMBA LANDO)
  4. 一仙洞(FIESTA AYMARA、MELODIAS DEL VIENTO)
  5. ロス・アルームノス(ファナ・アスルドゥイ、SELECCION DE ARGENTINA)
  6. ロス・アンデ・キリム(灰色の瞳、LLORANDO SE FUE)
  7. ちりくマルカ(POVO TUVANO、TAWANTINSUYU)
  8. あら?グラシア?(JACHA URU、NEGRO ALEGRE)
  9. 齋藤冬樹(AQUI ME QUEDO、LA CATEDRAL)
  10. ぜんべい(小さなカーニバル、タコバンベーニョ)
  11. La mun~a mun~a(TUNTUNA、PATA POLERITA)
  12. La Gracia(GERRERO AMARA、EL CONDOR VUELVE)
  13. リマック・パンパ(陽気な柳、EL ECO)
  14. ダンサ・エレンシア(メディア・カーニャ、トリウンフォ)
  15. VANTI(TU SOLO TU、MASCARITA)
  16. 森の風人(MI RAZA、カチャルパヤ・インディオ)
  17. 名古屋大学フォルクローレ同好会(KALLAWAYA、カラスパ)
  18. MADA・TAMAGO(チャンチャスーユ、スラパタ)
  19. PAVITOS PAVEROS(バイラ・チュジータ、ラ・デスペディータ)
  20. 叫べえのきだけ(赤い雲、ドラゴンボールのテーマ)
  21. ロス・アルマジロ・ボラーチョス(IMILLITAY、IMILLAY)
  22. グルーポ・シンコパイスとミゲル&ベルタ(アモローサ・パロミタ、インティジャイ・キジャヤイ)
  23. ロス・ビエントス・ベルデス(カスカーダ、オリエンタル・ルンバ)
  24. コンフント・トラピチェ(FLOR DE CALABAZA、CHARLA DE JILACATA)
  25. 目黒良子と瀬賀倫夫(風とケーナのロマンス)
  26. 陀己鼓(谷間のカーニバル、9月8日)
  27. エパ!(マランボ、クエッカ)
  28. カプリチョーザ・ビエントス(マチュッピチュの頂き、ASI SOY)
  29. Canela de Nieve(EL OLVIDO、SUPAY)
  30. こんなふんと(SUEN~O DE LOS ANDES、プルルナス)
  31. オラシオン(モンテプンク、ホセへのカンドンベ)
  32. El Viento Eterno(太陽の乙女たち、FUGA BOLIVIANO)
  33. Alma Andariega(AL ZAFRERO、AMAZONAS)
  34. Amillo de iris(カミオネッタに乗って、KALISTIA)
  35. Las Lunas(PEQUEN~O JUANITO、A VENEZUELA)
  36. エル・ピカフロール(カエラノーチェ・ソプラ・エル・ビエント、OJOS AZULES)
  37. ??(コンドルカンキ、クヌミシータ)
  38. 東京ローズ2000(リベルタンゴ、年経たサンバ)
  39. ブリサアンディーナ(La Colegiala、アマルグラス)
  40. グスタボ・アリエル・ジョーンズ(??、??、??、??、??)
  41. ビルヘネス・デ・ラ・ルナ(CHUMTURHKEIMI AMA、MAZATUN PRHUN)
  42. Anillo de Estrellas(SCARBORUGH FAIR、LA BIKINA??)
  43. Cebolla(バリーチャ、サウサアレグレ??)
  44. セコビッツ(クエッカ、チョグイ鳥)
  45. コモエスタ川崎楽団(BLANCA ROSA、TU Y YO)
  46. グルーポ・チュチューリ(ワカワカ、スリシーク)
  47. felis*felia2000(淡い夢、セリア)
  48. ベル・ヴィエントス(SOY CAPORAL、泣く子はいねが)
  49. ぼうよみ(TIERRA DE CONDORES、DANZA DEL SICURI)
  50. El Sonido Llano(?、DANZA AYMARA)
  51. パチャママ(私は行く??、カサルヘタ??)
  52. La Familia Templada(?)
  53. リャマ川田 y su conjunto(アロカワ、?)
  54. 松井隆昌(PARA LOS DOS、MAYUS APAMUSQA)
  55. TAKUYA & YOSHIO(インカの讃歌、民衆の力)
  56. コンフント・サトゥルノ(ポジェリータ、カチャルバヤ・デル・インディオ)
  57. Duo Placer(MELGAR、NOSTARGIA DE CHACARELA)
  58. Kab Laka'n(PIPO PIPO RICARD、FUEGO CARRETON ENAMORADO)
  59. Nana(アドンデ・バーモス、モンテプンク)
  60. てこてこ(TODO CAMBIA、BLANCA ROSA)
  61. カスカーダ(カラウアジョの思い出、LEVITA LARGA)
  62. フロールくにゃくにゃ(ビバ・コチャバンバ、JINA JINA)
  63. ロス・セレッソ(SOLO POR TU AMOR、EL CONDOR PASA)
  64. TAMAYA(TARAJCHI、SON COLOMA)
  65. くまさん(DESDE LEJOS、PATA POLLERITA)
  66. エルマノス堀堀(コージャ族のお姫さま、VAMOS IMILLA)
  67. Pastel de Manzana(アロカワ、クティムスパ)
  68. リオ・モンターニャス(ムナパク、カルナバル・グランデ)
  69. La hara de la Siesta(JUCUMARIYAN、BOQUERON ABANDONADO)
    これより後未聴。プログラムによれば、
  70. NANCA TAKI
  71. 秋田大学フォルクローレサークル「ラ・ミア」
  72. カリスマ・パンピー
  73. もものかわ
  74. 若気の至り
  75. コニーバ
  76. 南光台ボーズ
  77. せんすいかん
  78. エル・アルマ
  79. エレナとマリオ
  80. poco a poco
  81. コンフント・ロス・ビアヘーロス
  82. ロス・リベルアス
    などが出演したはず。
    15日
  1. アミーゴ・デ・川俣(川俣コスキンマーチ)
  2. 川俣町立小学校ミュージッククラブ(アイマラのお祭り、花祭り)
  3. ルセロ・デル・アルバ(EL AGUAJAL、ESTRELLITA)
  4. マルキチャイ(NOSTALGIA、ACORDOBA)
  5. Los Cosmos(WAYAYAY、MI SUEN~O MEJOR)
  6. グルーポ・パルワイ(マリネラ・ノルテーニャ)
  7. ソニャール(風にそよぐ穂、CHOLAS Y CHOLITOS)
    グルーポ・パルワイ(ワイラス)
  8. K`anchaj N~aN(YAYAKARWI、TUNTUNA)
  9. ナゴヤタカラス(天までとどけ、NUNCA TUVE SUERTE EN EL AMOR)
  10. グルーポ・クマサン(URUBAMBA、NOCHES DE LUNA LLENA)
  11. el conjuntillo(無伴奏シーク、陰と陽)
  12. ダンサ・エレンシア(メディア・カーニャ、トリウンフォ)
  13. ファンタスティック・ギター・アンサンブル(クヌミシータ、哀愁のオクマレ)
  14. Santa Fuente(EL SARIRI、CUANDO FLORESCA EL CHUN~O)
  15. EL PASEO(リャキルナ、KULLAQUITA)
  16. Ciudad de Piedra(PEQUEN~O JUANITO、MALACUN WAWAPA)
  17. 風の精(CAJITAT DE MUSICA、??)
  18. 麒麟端麗生(メドレー"歓喜"、??)
  19. 山田(TE AMO、AL PARTIR)
  20. ワイラ(EL PERRITO MORENITO、SEN~ORAY)
  21. うるさいくみ(コンドルカンキ、カンサンシオ)
  22. ペルペトゥオ(FIESTA DE MI PUEBLO、カルナバルグランデ)
  23. un poquito(パンドの娘、チチカカ湖のそよ風)
  24. Gurupo Muyu muyu(帰還、ベネズエラに捧ぐ)
  25. ! Dios mio !(BOLIVIA、JIRGERO FLORES)
  26. 花吹雪(タラフチ、TU FORMA DE BAILAR)
  27. 弐(FLOR DE CAN~A、セレナーダ2)
  28. グルーポ・エンクエントロ・デ・ラサス(コンドルは飛んで行く、アルティプラーノ)
  29. ロス・カルルナス(ホセへのカンドンベ、EL LIDER DE LOS HUMILDES)
  30. Tres pais Corazon(IMILLITAY、DIME)
  31. 伸君とお父さん(DANZA DE LA PALOMA ENAMORADA、GENITO SIN CARRETON)
  32. Toda la vida(EL TREN DE LA VIDA、SIEMPLE HE DE ADORARTE)
  33. La Fabrica(AGUITA DE AMOR、HWISTUS WISTUS)
  34. Primavera Noble(EL HECHIZO、CARNAVAREANDO)
  35. ロス・アルバニャレーロス(愛と自由、オレンジ・ポップ)
  36. Campanilla(??、??)
  37. グルーポ・イラ・イアルカ(SELECCION DE HUAYNOS PANDILLEROS、LLANO ARACHI)
  38. 虚(アルル・アルル、??)
  39. リオ・アンディーノ(タラフチ、カチャルパヤ・デル・インディオ)
  40. コラソン・シート(谷間のカーニバル、コンドルは飛んで行く)
  41. ムチーチャ・ムーチョ(太陽の乙女たち、メボイ)
  42. ラス・リリオス(小さなオルゴール、月の砂漠)
  43. 川俣ケーナ教室第19期生(アイマラ族の祭り、月の砂漠)
  44. 川俣パロミータ(二羽の小鳩、山の花)
  45. アルカディア・ギター・アンサンブル(MELODIAS PARA TI、RIO SORACHI)
  46. コンフント・ロス・サピートス(マヤ、カリプヨ・トレシータ)
  47. コンフント・ルミ・コチャ(モレナーダ・セントラル、シクーリ)
  48. ミスティ(DOLOR INDIO、DOLORES)
  49. エルマナスイ・マニ(ポルカシタイ、僕の家族になっておくれ)
  50. ダミアン・コルーチ(EL KARISITO、EL CONDOR PASA)
  51. 川俣ケーナ愛好会とポエマ・デル・ビエント(忘却の種子、風とケーナのロマンス)
  52. ロス・レオニートス(ネグリータ、月と雨の歌)
  53. ファミリア・SAITOH(ポトシの男、ラ・マリポーサ)
  54. ロス・ロータリオス(二羽の小鳩)
  55. 川俣シンフォニック。ケーナオーケストラ(アレハンドラ、ネグリータ)
    フィナーレ

★印象に残った演奏
私が聴いたものに限りますが、コスキンで特に印象に残った、私をうならせた演奏をしたグループを紹介したいと思います。

●リマック・パンパ (陽気な柳、エル・エコ)
4人で演奏していてすごく良くまとまっていた。ケーナが気持ちよさそうに響いていた。上手なグループというのは数多いが、息を飲む演奏というのはなかなか聴けない。これはその数少ないグループ。かなり年季を積んだグループなのだろう。完成度も高くプロ並のレベルの演奏だった。

●ロス・ビエントス・ベルデス(カスカーダ、オリエンタル・ルンバ)
すでに知名度も高い、アルパ奏者の上松美香さんとビセンテ上松氏の親子ドゥオ。2曲目のオリエンタル・ルンバは美香さんのお兄さんのオリジナル曲だそうだ。私が彼女を初めてみたのはちょうど2年前のコスキンだった。それがまたたく間にファンを獲得していった。彼女はきっと将来アルパやフォルクローレ・ファンの枠を超えて有名になるだろう。そういう人がコスキンから現れるというのは喜ばしい限りだ。そしてそれを目の当たりにできる自分も幸せだ。

●目黒良子と瀬賀倫夫(風とケーナのロマンス)
北海道からはるばるやって来た目黒さんの歌を、ロス・デル・セキヤの瀬賀さんがギターで伴奏する。歌も上手だったが、なによりもこの曲に日本語歌詞をつけて歌ったのが印象的だった。歌詞がインパクトがありすぎて、しばらく頭から離れなかった。またこの曲を聴くと思い出しそうだ。ということで、彼女には私からファースト・インパクト賞をあげたい。

●Canela de nieve(El OLVIDO、SUPAY)
ムシカ・デ・マエストロスのコンサートを再現したかのような見事な演奏。弦管ともに情感がこもっていて見事だった。もし私がムシカ・デ・マエストロスの演奏を聴いていなかったら、かなりの衝撃をうけていただろう。あぶないところだった。

●ブリサ・アンディーナ(LA COLEGIALA、AMARUGRAS)
ボリビアが圧倒的に多い中、コロンビアとエクアドルの曲という、コスキンでは珍しい演奏スタイルのコンフント。いろいろな弦楽器を用いての弦楽多重奏はしっとりほのぼのしっていて心を落ち着かせる。2曲目のアマルグラスは私も思い入れのある曲。あとで、メンバーの伊藤さんのお話を伺ったとき、「天に届くように演奏した」とのこと。きっとその願いは叶ったでしょう。

●グスタボ・アリエル・ジョーンズ
アルゼンチンからやってきた視覚障害をもつ少年のソロ。目が見えないハンデを全く感じさせない見事な演奏で、バイオリン、ギター、歌、ピアノと多才な演奏を披露。語りかけるような胸を打つ歌が印象的だった。

●ビルヘネス・デ・ラ・ルナ(CHUMTURHKEIMI AMA、MAZATUN PRHUN)
いつも一体何者なんだろうと思わせる演奏をする人たち。今回はマプーチェの曲を2曲歌った。楽器もクルトゥルン、ピフィルカ、トゥルトゥルカなど本物を使っていたようだ。どうやって手に入れたのだろうか。衣装も3人そろっていて良かった。コスキンに出演するグループのジャンルも広がってきたと感じた。

●グルーポ・チュチューリ(ワカ・ワカ、スリシーク)
ラパスとオルーロのアウトクトナを演奏。衣装も舞台パフォーマンスも今回の参加グループの中では抜きんでていた。このグループにはベスト・パフォーマンス賞をあげたい。

●ベル・ヴィエントス(SOY CAPORAL、泣く子はいねが)
秋田のカポラレス・グループ。2曲目はオリジナルなのだろうか。曲自体はモレナーダの雰囲気が良く出ていた。それに女性がなまはげのお面をかぶって踊るという奇妙な組み合わせが強烈だ。会場で聴いていた子どもはきっとなにがなんだかわからないが、この光景を忘れられないで育ってしまうんじゃないかと余計な心配をしてしまった。というわけで、このグループにはセカンド・インパクト賞をあげたい。

●Tres Pais Corazon(IMILLITAY、DIME)
飛び抜けて上手というわけではないが、選曲に関してちょっと不意をつかれところもあり、印象が強かった。コスキンの帰りずっとDIMEのサビのフレーズが頭の中で繰り返し流れていた。ほとんど幻聴に近かった。

●La Fabrica(AGUITA DE AMOR、HWISTUS WISTUS)
コーラスが決まっていた。演奏終了後、司会の人(東出さん?)がこのグループでアリエル・ラミレスのミサ・クリオージョを聴いてみたいとコメントしていた。自然な感じでノリが良かった。実はこれが結構難しい。よく曲のツボを捕らえている。

●ファミリア・SAITOH(ポトシの男、ラ・マリポーサ)
地元川俣のグループ。親子3代での演奏。おじいちゃん、おばあちゃんが孫と一緒に演奏していてなんともほほえましかった。地元ならではの演奏。

他にも、良かったグループはたくさんあるのですが、際限がなくなってしまうので、これくらいにとどめておきます。

★雑感 〜思ったことをとりとめもなく〜
フォルクローレを始めたばかりでは、なかなか曲のアレンジまで手が回らないのではないかと思うが、学生でも自分たちで曲をアレンジをしているグループが少なからずあったことは好感が持てた。

プログラムの変更が多く、目当てのグループがプログラムどおり出てこないときがある。そんなときは楽屋の2階へ行ってスタッフ用の進行表が貼られているので、それでチェックすると良い。1時間くらい先までなら把握できる。あくまでも裏技ということで多用しないように。

演奏中にマイクがだんだん下がってきてしまうことが多かった。これはセッティングのときに必要以上にマイク・スタンドの上段を伸ばすので、頭が重くなってしまうからである。さらにマイクの高さを動かすときに片手でマイクを掴んで強引に上下させるだけの演奏者が多かった。

とくに初心者に多いのだが、弦楽器に比べてケーナのピッチが低いのが気になった。音感の無い私が気になるくらいだからきっとずいぶん違っているのではないだろうか。かといってケーナはどうにもならないだろうから、弦のほうをそのケーナのピッチに合わせてチューニングして欲しい。

私が学生だった頃は、自分の大学のグループは1つだけだった。多い時でも現役とOBで2つだったのに。今はいったい何グループあるのかわからないくらい。喜ばしいことだが、ずいぶん年が経ったのだと実感させられてしまい、ちょっと寂しい。

茨城出身のグループの出番になると、大挙してステージ下に人が押し寄せてくる。あれはなんだろうか。上下関係の厳しい大学で、先輩の演奏を間近で聴くように義務づけられているのだろうか。おわると潮が引くようにさっさと出ていってしまう。


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