TIPS&TRICKS
 

地形を作る(その2 Terragenとの連携)

   
 

思い通りの地形をお絵かきソフトで描くのは非常に難しいことです。
「Heightfield Generator」は自然な地形に見えるよう良きに計らってはくれますが、特に連続階調を手で描くのは至難のワザで、どうしても階段状になってしまいます。この上、浸食や隆起を手描きで表現するのは自ずと限界がありそうです。

そこで今回はフリーの景観作成ソフト〜「Terragen」にある地形編集機能を利用して、オリジナルのそれっぽい地形を作成してみることにします。

なお、PGMデータの作成やGSUでのプラグインの操作などについては「地形を作る(その1 基本編)」を見ておいて下さい。

1) 「Terragen」の入手とインストール

何はともあれ「Terragen」を入手しましょう。
公式サイト > http://www.planetside.co.uk/terragen/
窓の杜 > http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/piccam/3dpaint/terragen.html

公式サイトは当然ながら英語です。窓の杜(日本語)でもダウンロード出来ます。

ファイルサイズは1.6MB。非常に軽いソフトです。

インストールはダウンロードしたファイル”tginstall0943.msi”(0943はバージョン番号なので変わる可能性あり)を実行して行ないます。特にデフォルトのままでインストールして問題はないと思います。

なお、今回は「Terragen」のごく一部の機能を利用(借用?)するだけですが、「Terragen」はもちろん単体で動作する素晴らしいソフトです。ここでは詳しい説明をしませんが、もし興味がおありなら下記のサイトを参照することをお奨めしておきます。
ユーザーガイドの日本語版や作品ギャラリー、地形データ(GSUにも応用可!)の入手方法などが紹介されています。

散歩ジャーナル > http://www2.wbs.ne.jp/~sopan/terragen/terragen.htm

2) 「Terragen」での地形画像の作成

「Terragen」を起動すると、下のようにデフォルトの状態では2つのウィンドウが開いていると思います。

今回はこのうち[Landscape]というウィンドウを利用します。もし[Landscape]ウィンドウが表示されていない場合は画面左端で縦に並んだボタンの上から2つめをクリックすると出現します。(メニューバーからも呼び出せます)

最も簡単な地形の作り方はこの[Landscape]ウィンドウの中にある「Generate Terrain」ボタンを押すことです。ランダムにそれっぽい地形を生成してくれます。
完全にオリジナルの地形を作成したい場合はその下の「View/Sculpt」を押しますが、その前にグリッドサイズの設定を行なっておきましょう。

グリッドサイズの設定は[Landscape]ウィンドウの右端のタブ=「Size」をクリックして「Landscape Settings」を開いて行ないます。
一番上の"Grid Points”のところの”129”のボタンをクリックします。これは地形の粗密を決めるものですが、GSUに密度の高い=大きな地形データは取り込めませんので最低の129に設定しておく必要があるのです。実はそれでもまだ大きすぎるのですが、極端な縮小による画質を崩れを最小限に抑えるために最初から最小で作成しておきます。
「129」のボタンを押すといくつか質問されると思いますが、すべて「はい」(デフォルト)と答えておきましょう。

地形データの作成に入ります。「View/Sculpt」ボタンをクリックすると、まるでお絵かきソフトのように見える地形エディタ兼ビューワが開きます。
赤い円で囲んだ部分をクリックして地形編集モードにすれば作業が始められます。
少しさわってみれば判ると思いますが、要するにグレースケールのお絵かきソフトそのものです。
「Tool size」は影響が及ぶ範囲です。右に行くほど広いエリアが対象となります。その下の「Tool effect」は地形の緩急です。右に行くほど急な、深い地形になります。
また、左ボタンを押しながらドラッグすると凸の地形になり、逆に右ボタンを押しながらドラッグすると凹の地形になります。
慣れないうちは度合いが分からないと思いますが、いくつか実際に立体化して試していくうちにだんだん感触が掴めてくると思います。コツは「慣れ」以外にはなさそうです。

描き上がったら、一旦、[Landscape]ウィンドウの「Save」をクリックして独自形式で保存しておきましょう。こうしておけば「Terragen」を終了させた後でも「Open」で再び呼び出して再編集することが出来ます。

続いて、GSUに読み込むためのエクスポート作業を、[Landscape]ウィンドウの「Export」を開いて行ないます。
GSUで読み取れる PGM形式はここではサボートされていませんので、代りに[SGI 8bit per pixel]で出力します。「Hight offset」を-40位にしておくと濃度的には良いようです。
なお、ここで注意することはファイル名(半角英数)には必ず拡張子の.SGI を付けなければならないということです。一般的なソフトのように拡張子を自動的に付加してくれません。

3) GSUに読み込ませるための画像データの調整

「Terragen」の「Sculpt」で作成したSGIデータは「Xnview」で表示することが出来ますが、このままPGMデータに変換しても、GSUに読み込むにはまだ大きすぎます。
129*129ピクセルの画像データでは、おおよそ32000Face位の巨大?モデルになってしまうからです。ちなみに、この状態でGSUに読み込もうとすると、たいてい途中でフリーズしてしまいます。
そのため、さらにこのSGIデータを小さくする必要があります。 ここでは半分=65*65ピクセルに縮小します。

まず「Xnview」でSGIデータをBMP形式で一旦保存します。
「Xnview」の入手、インストール、基本操作方法などは「地形を作る(その1 基本編)」を参照して下さい。

保存したBMP形式のデータを画像編集ソフトで65*65ピクセルに縮小し、それを再び「Xnview」で開いてPGM形式に変換、保存すれば完了です。
また、「Xnview」の画像編集画面 で右クリックし、コンテキストメニューの[プログラムから開く]に画像編集ソフトを登録(「プログラムの追加」で登録できる)しておけば、いちいち切り替えなくても作業できます。なお、ここの「関連編集プログラム」には「ペイントブラシ」が定義されていますが、このソフトで縮小すると変なノイズが入ってうまくいきませんので使わないで下さい。

こうして作成したPGMデータをGSUのプラグイン=「Heightfield Generator」 で読み込めば、めでたく地形の完成です!

4) さまざまな応用

●元画像を加工する
元になる画像を画像編集ソフトのフィルターで加工すると面白い効果が得られます。
縮小前に加工することがポイントです。ごく小さな画像に縮小しますので十分な効果が反映されているわけではありませんが、それでも下記の例ぐらいの差が生じます。
オリジナル地形をより自然なものに見せるために有効なようです。


木炭(点描)

ガウスぼかし

シャープ化

●3Dモデルとしてエクスポートする
「Terragen」の[Landscape]ウィンドウの「Export」で保存可能なデータ形式に「LWO」=LightWave3D形式があります。直接、GSUに読み込むことは出来ませんが「Blender」を経由すればGSUで読める3DS形式などに簡単に変換出来ます。
「それなら、プラグインを使ってややこしいことをしなくても、こっちの方が簡単では...?」とお思いになるかも知れませんが、このままではGSUで扱うにはデータが重すぎるのです。
その点、プラグインを使えば画像の縮小サイズ如何で任意のサイズのモデルを作れるわけです。
ただし、もし、ポリゴン削減が可能なら、こちらの方が手っ取り早いかも知れません。

「Terragen」から直接LWOデータでエクスポートしたものを、六角大王Superの[加工]>
[省略] で85%までポリゴン削減し、GSUに3DS形式で読み込んだ...軽い!

●「Terragen」用プラグインを使う
「Terragen」にもGSUと同様、プラグインがいくつか存在します。
「For Export Only」は地形データに関係したプラグインで、BMP形式でエクスポート出来たり、逆にBMP形式のデータを読み込めたり、DXFやOBJ形式の3Dデータで出力出来るようになります。

公式サイト > http://www.terralab.net/forexport-jp/

●「City Generator」で都市を造る
「City Generator」とは文字通り都市を生成するソフト...というと何だかすごそうな感じがしますが、要するにグレースケールのグリッドに適当な四角や丸を描くソフトです。
いきなりVGA画面に切り替わって絵が表示されるのでそれをキャプチャ(PrintScreen)するだけ。終了は[Esc]を押すと元の解像度に戻ります。
GSUに読み込むためには大幅に解像度を下げる必要がありますのでシャープでリアルな都市景観…とは程遠い雰囲気になりますが、遠景のシルエットぐらいなら使えるかも知れません。
(本来はBryce用の支援ソフトです)

ダウンロード
  > http://www.download.com/City-Generator/3000-6677_4-10485343.html

 

 

 

 
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