TIPS&TRICKS
 

屋根を作る

   
 

GSUをインストールして一番最初に作ろうとするものは何故か「家」が多いらしいです。
GSUの紹介記事に出てくる画面イメージにはたいてい家が描かれていますし、「Google Earth」との連携を考えると「まず家ありき」になるからでしょう。

ところが、「屋根がうまく描けない!」といきなり挫折してしまう人も少なくないようです。
ビデオチュートリアルに出てくるような、軒も棟もない積み木みたいな家なら簡単ですが、これではちょっと許せない感じですし、だからと言って、日本式家屋の瓦屋根を描こうとすると突然難度が高くなってしまって、 たとえ出来ても、「二度とやりたくない!」という難作業になったりします。
実はこうしたモデリングこそ、GSUの本当の凄さを実感できる「見せ場」のひとつなのです。
ちょっとしたTIPSを覚えるだけですので、習得されることをお勧めします。

ここでは最も一般的な「切妻屋根」を作ってみることにします。切妻屋根って言うのは両端が壁で2方に勾配を持つ形状のことです。他に四方に屋根がある「寄棟」とか、寺や城郭によくある「入母屋」、「越屋根」、一方にだけ勾配がある「片流れ」、真っ平らの「陸屋根」なんかがあります。

屋根勾配を作る

屋根勾配の作り方には大きく3つの方法があります。
一番簡単なのは、中央に引いたラインを移動ツール(M)で上へ引っ張り上げ、勾配を付ける(三角屋根にする)方法です。
この時、[Shift]を押して少し上へ引上げたところで、引上げる距離を数値入力することが出来
ます。 普通、屋根勾配は分数や寸法、角度で表記されますが、瓦屋根の場合は分数表記で4/10〜7/10の範囲内。普通は4/10か5/10程度ですので、間口(妻部分)の幅の20〜25%位の長さにしておくと良いでしょう。

線ツール(L)で中央に線を引きます。
中央は水色のマーカで表示されるので、いちいち測定する必要はありません。

 

 

 

中央の線を選択して移動ツール(M)で上へ引っ張り上げます。
この時、数値入力も可能です。
特に寸法指定がないなら、間口の20〜25%に当たる数値にしておくと良いでしょう。

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もうひとつの方法は、分度器ツールを使う方法
です。中心線をPullする方法と比べるとちょっと
面倒臭いですが、正確な勾配が設定 出来ます。
特に角度で指定する時はこの方が結果的に最も簡単です。
まず、分度器ツールを勾配を付ける端の点にポイントし、続いて中央部をクリック。基準線(水平)を指定 します。

 

 

 

 

勾配を付けたい辺りへドラッグし、
4:10(4/10の場合)と入力するか、角度をそのまま入力して[Enter]を押します。
ガイドライン(構築線)が点線で表示されます。

 

 

 

 

 

 

 

線ツール(L)で、水色の中心点から垂直方向に
ガイドラインに接する所まで引きます。

 

 

 

 

 

 

 

引き続き、線ツールで垂直線の上端から「棟」にあたる中心線を引きます。
反対側の辺の端点を「最終的にここに接続するからね…」と思いを込めてマウスでなぞっておくと、それと直交する中心線の接点に相当する位置に黒四角の目印が現れるので、それに接続します。
(この辺がGSUの何げに凄いところなのだ!)

 

 

 

 

 

中心線が引けたらそれぞれの両サイドの端点と結んでいきます。
自動的に面が貼られます。

屋根勾配の作り方には、他にプラグインを使うやり方もありますが、これは後で紹介します。

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屋根の厚みをつけ軒や棟を形づくる

最初に余分な補助線等は削除しておきます。
Push/Pullツールで屋根勾配の部分を引っ張り上げて屋根を貼り上げます。
先に[Ctrl]を押してから引っ張り上げると、元の位置に自動的に線が引かれ、後から描かなくても済みます。
もう片方は[Ctrl]を押してから、Wクリックすると前回と同じPull量で押し上げることが出来ます。

 

 

 

軒を引っ張り出します。
中央のV字型の谷の部分に線を引いて埋めます。
後で鬼瓦等の装飾を施す場合は妻部分の軒は後から引き出した方が作業がやりやすいです。

 

 

棟の部分を円弧ツール(A)とPush/Pullツール
(P)で作ります。

 

 


 

 

 

 

必要に応じて鬼瓦やケラバ等の装飾を付け加えます。

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瓦屋根や壁等のマテリアルを適用して屋根部分は完成です。

プラグインを使う

屋根関係のプラグインは何種類か存在しますが、ここでは「Roof Tools」というプラグインを紹介しておきます。
プラグインの入手は「Ruby Plugin Forum」で行えますが、下記のダウンロードリンクからも行えます。
 >> プラグインダウンロード (右クリック>[対象をファイルに保存])

インストールはいつものようにダウンロードした"rooftools.rb"をGSUのインストールフォルダ下の\Pluginsフォルダにコピーするだけです。

起動は屋根を作る面を選択した上で、メニュー>
[Draw]>[Roofs]で行ないます。
全部で5種,類の屋根が作れますが、日本風家屋では「Ridge Roof(切妻)」と「Pavilion Roof(方形)」が使えます。
勾配の向きや角度等の設定が可能です。
基本的に屋根勾配を作るところまでですので、後の作り込みは手作業で行なわなければなりません。

 

色々な形の屋根を作る

屋根には様々な形状があり、複数の形が組み合わさった複雑な形状のものも珍しくありません。
でも、基本は屋根勾配にPush/Pullで厚みと軒を作り、線ツールで谷を埋めて、円弧ツールで棟瓦や鬼瓦、移動ツールで開いた部分を修正する…という作業でほとんどの屋根に対応することが出来ます。
中には作業の手順を誤るととてつもなく難作業になってしまうケースもありますが、複雑な形をどうやって作るのか?を考えるのはまさにパズル感覚です。
例えば、下のような形はどうやって作れば最も簡単でかつ美しいのか? この機会に考えてみてはいかがでしょう。

 寄棟
 入母屋
 越屋根


 

 
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