企業レポート(中外製薬株式会社)

1、担当者からの説明

中外製薬は関東大震災から2年後の1925年に中外新薬商会として創業を開始。創業の精神は「人間の生命(いのち)と健康を護る薬を造ることに、一生を捧げよう

2001年12月スイスの製薬会社ロシュのグループに加入し、翌年10月に日本ロシュと合併、「新生・中外製薬」の発足となった。純粋な日本企業と違い、ヨーロッパ企業のグループ会社である。中外製薬と日本ロシュの価値観の一致を図るため、統合における新目標「ミッション・ステートメント」を作った。これは従来の中外製薬の創業の精神と日本ロシュの社是という二つの価値観を一致させたものである。ミッション・ステートメントは企業価値に一致するものであり大事なものである。

CSRの推進体制の構築も2002年10月に企業倫理推進部の発足から環境と社会貢献の分野も加えた現在の社会責任推進部(2004年10月発足)に至っている。

中外製薬においてのCSRとは社会責任を果たすというのはどれかだけをやればいいのではなく、経営そのものであり、その中では特にいうと製薬会社ということもあり薬を出すことである。またそれを支える活動もまたCSRである。社員約5000人の一人一人に対してトップの考え、価値観を意識付けすることは非常に大事である。私たちの社会責任は、個人一人一人が同じ価値観を共有することから始まる。ここでいうとミッション(使命)は「革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献すること」であり、それにむかって中外製薬は動いている。これを達成するための具体的なCSR活動の取り組み項目は以下のものである。

@ミッションと中外ビジネス・コンダクト・ガイドライン(中外BCG)
(研究、開発、生産、営業)
Aコーポレート・ガバナンス
B倫理観
Cステークホルダーとの関係
患者及び消費者
株主
従業員
取引先
社会
環境

 中外製薬は前述のように本社はロシュグループの会社であり、ロシュグループのCSRというものがあるが、中外製薬のCSRは独立してまた別にある。

中外製薬は、ステークホルダーの期待に応えることで社会的責任を果たす。昔は投資家など一部のステークホルダーに目配りをしていればよい状況だったが、現在は全体への目配りが必要とされている。その中で、患者・消費者を最も重要なステークホルダーとしてとらえている。健康への支援の貢献を支援する活動の具体的なものとして、患者会への支援というものがある。これは患者さん中心の医療の実現に向けた活動案であり、これは患者との信頼関係構築、企業価値の向上につながるように考えたもので、企業社会責任という観点だけでなく経営的な面も含めて行動する。 

当社のCSRの取り組み方針であるが、企業のもっているミッション・ステートメントという価値観をどのように全体に浸透させているのかといえば、制度・理論・実践の3つのサイクルによって、各個人が自立的に考え、判断し、行動できるよう意識を高め、あわせて人間的成長を達成することにより、その総和としてCSRの達成をはかる取り組みを重視したい。社会責任推進部のCSR活動であるが、全てに対応するのは現実的に難しく、企業倫理・人権(社員の)・社会貢献・環境の4つを扱っている。


2、質疑応答



Q1 中外製薬と日本ロシュにおけるミッション・ステートメントを作る上で、苦労したことはあったのか?

A2 製薬会社はどこも似たような面があり、新中外製薬BCGを作る上ではそんなに苦労はしなかった。



Q2 CSRの浸透についての現状はどうか?

A2 CSRの大事さ、社会責任推進部の意味合いをわかるようになった社員が増えた。当社社員のコンプライアンス意識レベルを把握するために、アンケートを社内でおこなっている。



Q3 報告書のメッセージは消費者・患者向けに送っているのか?医療機関むけに送っているのか。

A3 両者に向けたものでなければ意味はないと思う。メッセージによって両者に薬品の効果、処方等の知識をつけてもらうことがまた本社の社会貢献だとおもう。日本の製薬会社は「人々の健康への貢献」という面で欧米企業に比べ遅れをとっている。中外製薬ではその中で、日本他社がおこなっていない患者への知識付け、患者中心の医療をできるようにすることがまた本社の企業社会責任だとおもう。



Q4 中外製薬は役員の中に女性が少ないのでは?働きにくい職場なのでしょうか?統合により価値に影響があったのか?

A4 新入社員は女性のほうが多い。ただ、女性を積極的に採るという考えではない。男女の割合とかはなく実力制度である。





感想

 今回の訪問で「つながり」というものを認識させられた気がします。

 その中で「企業は人によって成り立つもの」という言葉がでて、「中外の社員だけでなくその家族を含めた人間が中外の存在によって生きている。彼らと本社の関係は紙切れのように簡単に切れるものではない。血を伴ってしまうのだ。」という話がでました。患者にしてもそうですが、企業が切ってしまえばいいと簡単に済む話ではないのです。企業がもつ「つながり」がどんなものであれ深い関係を持つものだと実感しました。

(植松秀祐)

CSRレポートを頂きました。
結構なお値段になるそうです。
ドバイとインドのムンバイから、
このレポートがほしいと問い合わせがきたそうです。
開けてビックリ(>_<)
すべてEnglishです!
中身はこんな感じになっております。
見栄を張って日本語版と取り替えてもらいませんでした。

意味わかりません。