さよう……只きいて下されば、いいのです。
そうして私がこれからお話しする恐ろしい「死後の恋」というものが、実際にあり得ることを認めて下されば宜しいのです。

(「死後の恋」夢野久作)


この闇こそは都の巽。

深夜丑三つ時の廃屋あたりに出没していそうな七代目を目指しました。(←目指すなそんなもん)
ところで「死後の恋」は、夢久の作品中でも佳品にあたる中篇だと思います。(唐突に)
「あやかしの鼓」あたりと併せて初心者向け。「ドグラ・マグラ」の名前は聞いていても手を出すのはちょっと…などという方におすすめ。
リヤトニコフと主人公は素で、あの展開にならなくても割とどうしようもない関係だといいと思います。(草葉の蔭から主張)