手先が器用なほど時間がかかる?

歯科の仕事は手先の器用さが要求されます。歯を綺麗に削るにはある程度のスピ−ドが必要で一筆書きというのが基本です。当然手先が器用なほうが有利でしょう。

しかし、神経の処置(根の治療)は非常に時間がかかる処置で、根の治療に限っては器用さよりも根気が必要です。いい加減だったり、とても不器用だときちんと治療することを諦めてしまいます。するととても速く治療が終わるのです。本当は根の先まで薬が入るように前準備をするのにとても時間がかかります。

この神経を抜いたり、根の中を掃除する処置はいくら器用でも30分かかりきりになっても非常に困難で、完璧を求めようとすると時間は1時間や2時間はかかってしまうでしょう。細い針状のやすり(ファイル)によって根の中の空洞を広げていきます。

30分口を大きく開いているということは非常に苦痛なことです。我々も指をつりそうにさせながら、指の先にたこをつくって懸命に処置をしていきます。

この根の処置はちゃんとやらなくても、患者さんにはわからない部分です。この処置をある程度あきらめてしまえば、治療時間は非常に短縮できます。患者さんも歯科医師も非常に楽になります。

しかしそれでは医療ではありません、不適切な根の治療は、また化膿したり、最悪の場合は抜歯になることもあります。適切な治療がしていない場合レントゲンではっきりわかります。

根の治療をちゃんとする根気がある、ちゃんとできる自信がある歯医者は根の治療に時間をかけていると思います。

根の治療に時間がかかったり、回数がかかったりするのはある程度やむをえないことだと思います。治療時間が異様に短く回数だけが多いのは問題がある場合もあります。

患者さんも大変ですが、根の治療は時間をかけてしっかりやっていきましょう!