静岡県横断徒歩行

第9日目

  2004年11月23日
藤枝市体育館 〜 岡部宿 〜 道の駅、宇津ノ谷峠(岡部側)

9:40 藤枝市体育館 〜 10:00藤枝商店街 〜 11:00横内宿 〜 国道一号線

  4月以来、実に7ヶ月ぶりで静岡横断ウオーキングを再開する。暑い季節に歩くほど熱心ではないのである。
しかし、徒歩旅も静岡県の西の端から始めて9日目ともなると、その日の出発地までの移動もなかなか大変になってきた。この日は自宅から、藤枝の体育館まで一時間半かかった。車でのアクセスもそろそろ限界に近づいてきた。

  11月の後半とは思えない暖かな日差しの中、歩き始める。藤枝市体育館から駅を経由して、商店街をぶらぶら歩く。国道一号線を横切って、藤枝の商店街は、細長く、いつまでも続く。
この道が旧の東海道なのだろう。ところどころにそれらしき面影や看板などが設置せられている。
私のお気に入りの洋食屋さんも健在で、時間が合えば、立ち寄って、オムライス大盛りを食べたいという誘惑にかられる。商店街歩きというものはそれなりに楽しいもので、店みせを歩道越しに冷やかしてのぞくのも悪くはない。この藤枝の街もご多分に漏れず、閉店した小規模店舗もおおく、すこしく心痛む。

  藤枝の宿を抜け、一号線をわたってそのまま旧道をゆく。東海道はところどとろに松並木が在って、道を外れていても、あ、あれが旧街道かな、と察しがつく。
このころから、左脚の親指付け根に擦過感を感じ始める。靴下がびろびろのをはいてきたからだろう。前途にかすかな不安感。何しろ、今日は、宇津ノ谷峠を越えて静岡駅まで20余キロの行程を歩くつもりなのだ。
復帰初戦としてはなかなかの難行程を組んでしまった。

  迷って、民家の軒先を通り、方向第一で川の堤防を歩いたりして、焼津インターへの分岐路にでた。
東海道はまた現一号線をわたり返して北側に続いている。横内という藤枝最東の集落をぶらぶら歩く。
ここは古い家並みの面影が残っている。家々には日坂や菊川宿のように、昔ながらの屋号の看板が掛けられてある。「はずれの家」という屋号には笑えた。ここに友人の実家があり、かつて葬儀に訪れたことがあるのだが場所が特定できない。もう十数年前に一度来たきりだからな、健忘症とも言い切れまい。

11:05焼津インター分岐−11:35 岡部宿 − 12:00 高架下道路 − 12:40 道の駅 宇津ノ谷峠

横内から松並木の道を歩いて岡部宿に入った。
この辺もしっとりと落ち着いた風情がある。岡部町は観光としても旧東海道を売りにしているようでなにやら、それなりの旅籠や施設もある。俗物のわたしはそれらには目もくれずにひたすら、宇津ノ谷峠wpめざした。
空は青く、藤枝では遠くに見えていた静岡との境をなす山が、目の前に見えている。

ふるさとの 柑子の山を 歩めども 癒えぬ嘆きは 誰がたまいけむ

 

    

 

今では国道一号線をはしる車はほとんどが平行する新1号線バイパス道路を走るようで、旧道を走る車はちらほら。
岡部宿をはずれると、少々無機質なバイパス道路の高架下を歩き始める。
コンクリートの壁の脇をあるいてもつまらない。

 

 

 

金でも落ちていないかと下ばかり見て歩いた。そうしていよいよ、宇津ノ谷峠の入り口に近づいてきた。しかし、私の脚は、びろびろ靴下の影響で、どうもマメができてしまったようである。

 

 

なだらかな里山風景を切り裂くように1号線が走っている。とぼとぼと興ざめの想いで一号線脇を歩き続け、道の駅宇津ノ谷峠にたどり着いたのが12時40分。
若干の疲れを感じて大休止。靴を脱いで脚を子細に点検すると、やはり、左足、親指付け根にマメができて水がたまっている。
今日はこれで止めておこう。いさぎよく、この日の行程を中断し、ソバを食べて静鉄バスで藤枝駅へと帰ったのである。
次回はこの道の駅まで車で直接乗り付ければよいのだ。
案外、ここでの中断はいいかも。
などと一人ご機嫌で、この静岡横断ウオーキングで始めてバスに乗ったのであった。

 

ざるそば おにぎり 750円
静鉄バス 宇津ノ谷峠〜藤枝駅 490円

 

戻る  太宰楼トップ