角間温泉


角間温泉 1

大湯 基本的に宿泊者および地元専用 
長野県下高井郡山ノ内町角間  2004/05/11
含砒素石膏弱食塩泉 87.8℃

湯田中、渋の温泉街から少し離れた高台に、この角間温泉はあります。歓楽色の全くない本当に静かな温泉地です。
のどかな集落の一角に、情緒ある数軒の木造旅館が建ち並び、ほんの100メートルほどの距離に3軒の共同浴場があります。
山村の草の匂いと、木造旅館の風情が同時に楽しめるこういう所って大好きです。越後屋、高島屋、以づみや、ふ久しまや忠衛門、旅館の名前も情緒満点です
大湯向かい側の黒島煙草店のおばちゃんに駐車代金を払って共同湯の鍵を借ります。せっかくだから3軒とも回ろうっと♪
大湯は宿の建ち並ぶ中心に在ります。外観は御殿屋台見たいですが、内部はいたって素朴。透明でちょっぴり蒼く見えるお湯は激熱。46℃はあったでしょう。清澄なお湯が誰もいない日中に、とろとろと掛け流され続けています。
最初は熱くて我慢して入った湯も、しだいに、極楽湯浴みへと昇華して行くようです。たったひとり、北信濃の静かな共同湯で至福の一時を過ごしました。
これだから止められないんだな

 

 

角間温泉 2

滝の湯 基本的に宿泊者および地元専用 
長野県下高井郡山ノ内町角間  2004/05/11
含砒素石膏弱食塩泉 87.8℃

滝の湯は大湯からほんの数十メートル下。おーいと呼べば聞こえる距離にあります。
こちらは大湯に比べてだいぶガタピシ感がただよっています。壁面には大岩。そして、浴場の名の由来となった小さな打たせ湯。
浴槽はコンクリートでつくられたいたってシンプルなもの。大湯もそうでしたが、木の脱衣棚から一段下がると洗い場部分。きわめて正統派の共同湯です。
こちらの湯も熱く、実測45℃。独占で浸かる共同湯というものほど気持ちの良いモノはありません。
黒島煙草店でも話しましたが、戸数わずか50戸ほどの集落に3軒も共同湯があるから、昼間はめったに入浴者もいないだろうとのこと。
大湯は温泉街のシンボル的存在ですが、ここ滝の湯や、もうひとつの新田の湯などは老朽化しており、近い将来、なにか事が起こった場合、この2湯は果たして存続出来るだろうかとふと思いました。
小さな共同湯一軒維持するにもなかなか大変なことは容易に察しがつきます。いつまでもこんな共同湯が残って欲しいとは思いますが戸数わずかの部落で果たしてそれはかなうのでしょうか。

 

 

角間温泉 3

新田の湯 基本的に宿泊者および地元専用 
長野県下高井郡山ノ内町角間  2004/05/11
含砒素石膏弱食塩泉 87.8℃

湯田中方面から道をあがってきて角間の集落の一番下手にこの新田の湯はあります。ほんとうにのどかな信州の片田舎といったおもむきです。こういう集落は大好きです。
この浴場もそうとう素朴です。かなりの鄙び加減です。
いったいいつまで維持できるでしょうか。吉川英治や武田泰淳が愛した小さな温泉地がこのまま存続して欲しいと思うのは私だけではないでしょう。
新田の湯は3つの共同湯の中では一番下に位置するためかお湯は適温で42℃くらい。やはり無色透明清澄な湯が掛け流し。一番入りやすい温度のためか2人のご老人と一緒になりました。
四角いコンクリ浴槽で洗い場はタイル張り。
ああ、こんな温泉(山村)に滞在できたら、どんなにすてきだろう。そんなことを考えずにいられませんでした。

 

 

 

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