思い出のテレビ駄菓子屋映画
わが劇場未公開テレビ放映作鑑賞記

Memories of Unknown Movies
on the Good-Old TV


1985


謎の黄金鉱脈 Mother Lode

(1982年・アメリカ)

監督:チャールトン・ヘストン

出演:チャールトン・ヘストン、ニック・マンキューゾ、キム・ベイシンガー、ジョン・マーレイ

TBSテレビ 1985年4月25日

チャールトン・ヘストン監督・主演による作品…となると、前回監督作「アントニーとクレオパトラ」みたいに史劇ではないかと思えばさにあらず、金鉱探しを巡るサスペンス・アドベンチャーだった。ただし、この当時にしても金鉱探しの話ってあたりがヘストンらしいズレ方ではある(笑)。何でこんな映画を監督・主演しなければならなかったのか?…と最初は思ったが、クレジットを見たら脚本が息子のフレーザー・ヘストンではないか。そういえば、ヘストンはこれに先立つ「ワイオミング」(1980)でも息子フレーザー脚本の映画に出ていた。これはそんな親バカの一作と見るのが妥当な作品だろう。それにしても二作続けて秘境モノとは、フレーザー・ヘストンって山とか自然に強い関心でもあるのだろうか? 金鉱探しに行って行方不明になった友人を探しに、一人の青年(マンキューゾ)がガールフレンド(ベイシンガー)を連れて水上飛行機で山奥に乗り込んでくる。そんな青年の前に現れた山小屋のヒゲづら老人(これがヘストン。そういえば「ワイオミング」でもヒゲづらの山男役)。この老人は金を求めて29年(笑)、ずっとこの山に留まり続けている。山にはこの老人の掘った坑道が深々と伸びていた…。実はこの映画、主人公の青年の言動がおかしかったり、坑道に閉じこめられて絶体絶命なのに難なく脱出出来たり…と脚本はいささか弱いらしい。それでも面白く見れるのは、全編に漂うミステリアスなムードとか、坑道の中の閉鎖された圧迫感、落盤・出水などの見せ場がうまく演出されているから。メモによるとこの映画って、ホラー映画でもないのにホラーっぽい演出が多用されているらしい。カメラの動きとか脅しのタイミングとかが完全にホラー演出らしいのだ。しかも最後にはヘストンの山男まで怪物みたいな描かれ方をすると言うのだから、今となっては記憶も失われているが、おそらくは「13日の金曜日」のジェイソンみたいに暴れてたのではないか(笑)? そのあたりだけでももう一度見たい気がする一本。キム・ベイシンガーも若くて瑞々しかった気がする。

 

少年の日の思い出 Idemo Dalje

(1982年・ユーゴスラビア)

監督:ズドブラコ・シュトラ

出演:ドラガン・ニコリッチ、バータ・シボイノビッチ、ダニロ・ストイコビッチ、エナ・ベゴビッチ

NHKテレビ 1985年4月29日

パルチザン上がりの男(ニコリッチ)が村の小学校の先生になる奮闘記。この先生が豪快な進歩派の男なので、その一挙手一投足に素朴な村は騒動が持ち上がる…と言っても至ってのどかなもの。生徒もみな純朴でいい子ばかり。酒場を校舎に使ったり、みんなでブタを育てたり、捨て子の赤ん坊を育てたり…と、こういう時代のこの地域ならではの(…と思われる)事件が続出。パルチザンの老婆の死や兵士たちの帰郷、先生と助産婦との恋も淡々と描かれる。校長も村人もいい人ばかりで、ハッキリ言ってヤボくさい話でもあるのだが、それが逆に魅力でもある。ラストでの先生と生徒の別れの場面も、ただ黙って先生が去って行くロング・ショットがあるだけ。別に愁嘆場があるわけでなく、至って淡々としているのだ。おかしかったのは生徒たちが飼っていたブタのエピソードで、殺す時にはすごく悲しんでいたくせに、そのブタから作ったソーセージやレバーは平然と受け入れちゃう感覚がよく分からない(笑)。我々農耕民族とは根本的に考え方が違うのかも。また、今回の作品には僕にとっての顔なじみが何人か出ているのも嬉しい点だ。主役のニコリッチは日本公開された「3人でスプリッツァ」に主演していた男。ドイツ兵役で出てきたバータ・シボイノビッチは、やはりこのテレビ放映未公開映画の項で取り上げたユーゴ映画「荒鷲の砦」に出てきた、チビとデカの二人組のデカい方の役の男だ。もう二度と何かの作品でお目にかかることもないだろうが…。

 

レディ・トラッカー Flatbed Annie & Sweetiepie : Lady Truckers

(1979年・アメリカ)

監督:ロバート・グリーンウォルド

出演:アニー・ポッツ、ハリー・ディーン・スタントン、キム・ダービー、アーサー・ゴッドフリー、フレッド・ウィラード

テレビ東京 1985年5月14日

トラック・ドライバーの夫が何者かに襲われケガをしたたため、ちょっと世間知らずの箱入り女房(ダービー)が借金を返すために、それまで乗った事もない大型トラックに乗って稼がねばならなくなる。知人の紹介で女トラック野郎(ポッツ)と組むことになるが、最初のうちはこの二人まったく噛み合わない。そこに借金のカタとしてトラックを奪おうとする男(スタントン)や、たまたまこのトラックにヘロインを隠した悪漢どもが絡んで…という他愛もない内容のテレビムービー。だが、僕にはこの映画に期待する理由が二つあった。まず期待する理由その一は、監督が「ザナドゥ」のグリーンウォルドであること。僕は世評では冷たく扱われていた「ザナドゥ」って映画が意外と好きなんだよね(笑)。何しろ後味が良かった。で、この映画も低予算で小ぢんまりながら、あの手この手を詰め込んで楽しませてくれる。やっぱりハズレじゃなかった。期待する理由その二は、ヒロインの片方アニー・ポッツ。あのルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルが「スター・ウォーズ」の大成功を追い風に主演した青春映画の好篇「コルベット・サマー」で、ハミルの相手役をやっていたのが彼女なのだ。「コルベット・サマー」は小品ながらも心に残る映画で、僕は知る人ぞ知る青春映画の佳作だと思ってる。そしてポッツもなかなかいい味出していて、その後グッと頭角を現すんじゃないかと思っていたが、この映画を見るまでは「ゴーストバスターズ」の脇役以外まるっきりだった。結局その後も「プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角」で脇を固めていた以外は顔を見ていない。そういえば、マーク・ハミルもどこへ行ってしまったんだ(涙)。

 

愛と憎しみの伝説 Mommie Dearest

(1981年・アメリカ)

監督:フランク・ペリー

出演:フェイ・ダナウェイ、ダイアナ・スカーウィド、スティーブ・フォレスト、ハワード・ダシルバ、マラ・ホベル

TBSテレビ 1985年5月10日

往年のハリウッド女優ジョーン・クロフォードとの葛藤を赤裸々に綴った、クロフォードの養女の回想録の映画化。MGMの大スターであるクロフォード(ダナウェイ)が突然子供を手に入れる事を決意し、一人の孤児を養女にする(後には男の子も養子にする)。この日から女の子にとって地獄の日々が始まった。異常に負けず嫌いで完全主義、偏執狂的に神経質なクロフォードは、子供にもそれを押し付ける。泳ぎが自分より遅いとシゴきまくり、ドレスを針金のハンガーにかけたと激怒する。ここでのクロフォードは完全に狂人か怪物で、養女の目から見た辛辣な描写が続く。落ち目になってMGMを追われたり男に去られたりするたび荒れ狂い、そのトバッチリが全部養女に向けられる。さすがに大きくなって反抗するようになると、寄宿学校や修道院に閉じこめられる。養女が大人になってからはいくらかマトモな母娘らしくなったかな…と思いきや、それはチト甘かった。亡くなったクロフォードの葬儀の後で、養女は自分に何の遺産も残されなかった事を知らされるのだ。確かに狂気のクロフォードもスゴいが、この養女の悪意も凄まじい。しかも最後には結局は遺産がもらえなかったから怨んでるのか…という印象さえ生まれてしまう。だから見ていてこれほど後味の悪い映画も珍しい。悪意に満ち満ちた映画なんだよね。これじゃ日本公開もされないだろう。アメリカでも激しくコケたはずだと思うよ。監督のフランク・ペリーは「泳ぐひと」なんか撮った人だけど、さすがにこの後どうなったか知らない。一番気の毒なのはフェイ・ダナウェイで、ここまでは「ネットワーク」でオスカー受賞などスター街道驀進中だったのに、この映画以降はすっかりスターダムから転落してしまった。確かにいくらジョーン・クロフォードそっくりの見事な演技とは言え、この鬼婆みたいな役を演じたらもうマトモな役は来るまい。まったくお気の毒としか言いようがない。養女役は僕が大好きなリチャード・ドナー監督の隠れた佳作「サンフランシスコ物語」のヒロイン…ダイアナ・スカーウィドだが、役が役だけに印象は良くない。彼女がその後「ランブルフィッシュ」の脇役で出ていたのを知っているが、その時もやけに暗かったのはこの映画のせいだったのか。音楽は大御所ヘンリー・マンシーニで、往年のハリウッドの豪華さをかき立てているが、何しろイヤ〜な印象しか残らない映画だ。正直言って二度と見たくはない。

 

ドーベルマン犬の島 To Kill a Clown

(1972年・アメリカ)

監督:ジョージ・ブルームフィールド

出演:アラン・アルダ、ブライス・ダナー、ヒース・ランバーツ

テレビ東京 1985年5月21日

人里離れた島に別荘を借りた若夫婦(夫がランバーツ、妻がダナー)が、その別荘の大家でベトナム戦争帰りの片足不自由な男(アルダ)と交流を持つうちに、男の奇妙な「収容所ゲーム」に付き合わされるハメになる。そのうちゲームが命がけのものに変わってきて…というベトナム後遺症モノ映画の一本。タイトルバックからしてサイケな色調の絵にロックがガンガン流れるという時代色が強いもの。若夫婦の夫の方が頼りなく子供っぽい男で、ピエロのマネをするのが好きな絵描き…という「いかにも」なキャラクター。その幼稚で無思慮な言動から「戦争を知らない」甘チャン世代への批判を打ち出すと共に、ベトナム帰り男の異常な言動からミリタリズムの持つ独善性や異常性をも告発する内容。演じるアラン・アルダはテレビ版「マッシュ」の主演者だから、おそらくはリベラルな思想の持ち主と見た。ならば作品の狙いも自ずから知れよう。テレビ放映題名は、アルダが二匹のどう猛なドーベルマンを飼っていることから。

 

ホップスコッチ/CIAを震撼させた男 Hopscoch

(1980年・アメリカ)

監督:ロナルド・ニーム

出演:ウォルター・マッソー、グレンダ・ジャクソン、サム・ウォーターストン、ハーバート・ロム、ネッド・ビーティ

テレビ東京 1985年6月13日

新任の課長(ビーティ)に睨まれ窓際族にされたCIAのベテラン・エージェント(マッソー)が、腹いせにCIAの内情暴露の本を書き始める。それを阻止しようとするCIAとの間で繰り広げられる虚々実々のやりとりを描いたコメディ・サスペンス映画。とにかくマッソーがあのトボケた顔で演じるCIAエージェントがおかしい。グレンダ・ジャクソンはマッソーの恋人役で肩の力を抜いた芝居ぶり。マッソーの後輩で彼を尊敬していながら、暴露阻止作戦を担当させられるのがサム・ウォーターストン。ソ連のエージェントでマッソーとはツーカーの仲の男には、「ピンク・パンサー」シリーズのドレフュス警部役でおなじみハーバート・ロムという布陣。監督のニームは「ポセイドン・アドベンチャー」で知られ、その後「オデッサ・ファイル」なども手がけた人。とにかくマッソーの楽しそうな顔だけでも笑えて、モーツァルトなどの曲を軽やかに流しているのがシャレていて楽しい。ただし、僕が見たのはテレビ東京お得意のズタズタのカット版(一時間半ワクで正味1時間強というシロモノ)だから、時々話がすっ飛んで、ストーリーが見えなくなることもしばしば。それでも何となくウキウキする楽しさなのは伝わったけれど…。

 

大いなる眠り The Big Sleep

(1978年・イギリス)

脚本・監督:マイケル・ウィナー

出演:ロバート・ミッチャム、サラ・マイルズ、リチャード・ブーン、キャンディ・クラーク、ジョーン・コリンズ、エドワード・フォックス、ジョン・ミルズ、ジェームズ・スチュワート、ハリー・アンドリューズ、コリン・ブレークリー、オリバー・リード

テレビ東京 1985年9月2日

ロバート・ミッチャムの後年の代表作と言えば、何と言っても「さらば愛しき人よ」のフィリップ・マーロウ役。で、大好評を受けてマーロウを再演したのがこの作品。かつてはハンフリー・ボガート主演で「三つ数えろ」として映画化されたネタ。この決定版とも言える名作がすでにあるということもあり、また本作の製作がイギリスのITCエンターテインメントということもあって、今回は舞台を現代のイギリスに持ってくるという荒技に出た。だから米国ハードボイルド探偵モノと言うより、英国探偵推理モノの色合いが濃く出てしまった珍品。正直言ってマーロウの本流を期待する向きにはガッカリの一編だ。ただしミッチャムを囲む共演者たちが英国俳優を中心にそれなりに豪華なので、見ていて退屈はしない。「三つ数えろ」でのローレン・バコール役に相当するサラ・マイルズの相変わらずの色気(そう言えばミッチャムVSマイルズの対面は「ライアンの娘」以来ということに思い至れば、それなりの感慨も涌こうというもの)とか、カジノの経営者役オリバー・リードのアクの強さも楽しめる。エドワード・フォックスはケチなゆすり屋役で、小さい出番ながら目立つ役。ただし、「アメリカン・グラフィティ」のキャンディ・クラークはアホでヤク中の色情狂娘役だし、ジェームズ・スチュワートはヨボヨボで出てくるなど、痛々しいメンツも含まれる。脚本・監督のマイケル・ウィナーは元々はイギリスの俊英監督だったが、この時期にはチャールズ・ブロンソン主演作などを乱作するやっつけ監督になっていた。そのためか今回の作品も絵解きと独白に終始。ほとんど紙芝居みたいな映画になってしまった。ミッチャムの気持ちよさそうな芝居と、豪華共演者を見ていればそれなりに楽しめるのだが…。

 

真夜中の野獣刑事/全裸殺人鬼を追え 10 to Midnight

(1982年・アメリカ)

監督:J・リー・トンプソン

出演:チャールズ・ブロンソン、リサ・アイルバッハ、アンドリュー・スティーブンス、ジーン・デイビス、ジェフリー・ルイス、ロバート・ライオンズ、ウィルフォード・ブリムリー

テレビ朝日 1985年9月29日

後年のブロンソン主演作と言えば、「狼よさらば」に始まる「DEATH WISH」シリーズや、それと五十歩百歩の強権発動アクション…と、ほとんど相場が決まってしまう。今回は全裸になって女を殺す変態(女を全裸にして殺すのではなく、自分が全裸になって女を殺す、ある意味では正真正銘の変態だ)と対決するスゴ腕刑事役。こいつをパクるためには手段を選ばず、容疑者の服に被害者の血液をつけてデッチ上げを行うなど屁とも思わない。やっぱり「DEATH WISH」シリーズと同じ「法に代わって悪を成敗」モノなのだ。結局デッチ上げがバレてブロンソンはクビ、容疑者は無罪。これだったらブロンソンが余計な事をしない方が良かったという気がするのだが…(笑)。それでもこの容疑者にシッポを出させるために、ブロンソンは執拗に嫌がらせを続けるというムチャクチャぶり。業を煮やした容疑者は、ブロンソンの読み通り彼の娘(アイルバッハ)を殺しにやって来る…。ブロンソンの娘役のアイルバッハは「愛と青春の旅立ち」の士官候補生紅一点役や「ビバリーヒルズ・コップ」のエディ・マーフィーの女友達役で知られる女優。ブロンソンと組む若い刑事には、「フューリー」の超能力者役アンドリュー・スティーブンス。監督のトンプソンはかつては「ナバロンの要塞」などで知られたベテランだが、近年はマイケル・ウィナー同様ブロンソンに捕まって、すっかり御用監督と化した人。で、今回もいわゆる「ブロンソン映画」になってしまう。犯人は結局精神病だと言うことで無罪になるが、勝ち誇るようにシャバに出てきたとたんブロンソンが射殺してしまう…というエンディングが、何ともイヤな後味を残している。製作は当時飛ぶ鳥落とす勢いだった、元々イスラエル資本のキャノン・グループ

 

リハーサルの後で Efter Repetitionen

(1983年・スウェーデン)

脚本・監督:イングマール・ベルイマン

出演:エルランド・ヨセフソン、イングリッド・チューリン、レナ・オリン

NHKテレビ 1985年10月27日

「ファニーとアレクサンデル」で映画監督引退宣言を出したベルイマンが、その後に発表したテレビムービー。だけど「ファニー〜」だって元々はテレビ放映用に制作されたものだから、「映画」監督引退って言いながら「テレビ」で後出しされたような…何となくウソつかれたみたいな納得出来ない気分になったのは僕だけだろうか(笑)。稽古が終わった後のガランとした舞台で繰り広げられる、演出家(ヨセフソン)と新人女優(オリン)とのやりとり。その過程で演出家の心の中に生じる回想と葛藤。この物語はどう考えてもミエミエのベルイマン自伝的作品である事は明らか。女優との情事についても語られるが、結構小心でズルいところが面白い。後半になって演出家と新人女優が情事を持ったら…という仮定での会話が展開するが、話題が進むうちにこれがあくまで仮定の下での言葉遊びなのか、実際に起きていることなのかが判別出来なくなっていく。主演のヨセフソンは後記ベルイマン映画の常連主演男優。レナ・オリンはこの時点では広く知られていなかった。僕のメモにも「知らない新人女優」と書いてある。回想場面に出てくる今は亡き大女優の役には、これまたベルイマン映画の常連で国際女優のイングリッド・チューリン。興味深いのは演出家の少年時代として、1カットだけ「ファニーとアレクサンデル」のアレクサンデル少年役バッティル・ギューヴェが出ていること。「ファニー〜」での同少年の役どころはベルイマンの少年時代とおぼしき役だったから、その意味でもこの作品が自伝的作品であると暗示しているのだろう。

 


追 記

僕がつけていたテレビ放映映画の鑑賞メモは、この1985年で終わっています。実はこの後も当然テレビで映画は見ていますし、そこでさまざまな劇場未公開作と触れる機会がありました。参考までにその例を挙げれば、下記のような作品があります。

 

「ブラジルから来た少年」The Boys from Brazil

 フランクリン・J・シャフナー監督/グレゴリー・ペック、ローレンス・オリビエ主演

「殺人者はライフルを持っている!」Targets

 ピーター・ボグダノビッチ監督

「私立探偵モーゼス」The Big Fix

 ジェレミー・ポール・ケイガン監督/リチャード・ドレイファス主演

「ミック・ジャガーのおかしな逃避行」Running Out of Luck

 ジュリアン・テンプル監督/ミック・ジャガー、レイ・ドーン・チョン主演

「真夜中の極秘実験」Endangered Species

 アラン・ルドルフ監督/ロバート・ユーリック、ジョベス・ウィリアムズ主演

「ブラボー小隊 恐怖の脱出」Southern Comfort

 ウォルター・ヒル監督/キース・キャラダイン主演

「ボーイ・ワンダーの孤独」Inserts

 ジョン・バイラム監督/リチャード・ドレイファス主演

「レッドコップ/ゴーリキーパーク殺人事件」Gorky Park

 マイケル・アプテッド監督/ウィリアム・ハート、リー・マービン主演

「愛と名誉のために」The Honorary Consul

 ジョン・マッケンジー監督/リチャード・ギア、マイケル・ケイン主演

「恋に生きた女ピアフ」Edith et Marcel(フランス)

 クロード・ルルーシュ監督/エヴリーヌ・ヴーイ、マルセル・セルダン・ジュニア主演

「ベラの青春」Little Bera(ロシア)

 バシリ・ピチュル監督/ナタリア・ネゴーダ主演

「炎のグレート・コマンド/地獄城の大冒険」Flesh + Blood

 ポール・バーホーベン監督/ルトガー・ハウアー、ジェニファー・ジェーソン・リー主演

「ディメンシャ13」Dementia 13

 フランシス・フォード・コッポラ監督

 

 …などなどなど。どれもこれも映画の存在は知っていても、見る術のなかった作品ばかり。だから、それらに触れられた時は、いつも小躍りしてテレビにかじりついて見たものです。

 ただ以前とは何かが違っていました。実は1985年は僕がビデオデッキを購入した年。他の人たちと比べて、僕はビデオデッキを買うのが遅れました。それはビデオなど手に入れたら無制限に映画の録画を始めてしまいそうだったから。案の定その予想は当たって、放映される映画という映画を録画する事になってしまいました。結局そんな事はやっていられない事が分かって、途中からめっきり映画の録画などしなくなってしまったのですが…。

 しかし録画が出来るようになった時点で、テレビ放映映画のありがたみは失せていきました。録画さえすればいつ見てもいいのですから、もう「幻のあの映画」ではありません。その頃レンタル・ビデオ店にも、あれこれと劇場未公開作のビデオ・ソフトが並び始めました。そうなると、当然見る側の姿勢も違って来ます。

 僕がメモをとりながら一生懸命見ていた頃のテレビ放映未公開作は、もうそこで見逃したら二度と見ることが出来ないかもしれない作品。まさに千編一隅のチャンスだったのです。その印象の強烈さたるや比較にならないでしょう。

 ですから僕はあえて今回、記憶のみに頼って見ていた頃の映画に絞って、ここに再録することにしました。記憶違いや間違いもあるかもしれませんが、そんな事情を考慮の上で読んでいただければ…と思います。

  

 

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