思い出のテレビ駄菓子屋映画
わが劇場未公開テレビ放映作鑑賞記

Memories of Unknown Movies
on the Good-Old TV


1983


カジノの男 Les Voraces

(1976年・フランス、イタリア)

監督:セルジオ・ゴビ

出演:ヘルムート・バーガー、フランソワーズ・ファビアン、ポール・ムーリス

テレビ東京 1983年5月1日

カジノのディーラーとして働く男(バーガー)が主人公のお話。彼の恋人は保育園の保母さんだが、金がないから結婚も出来ない。そんなある日、彼が働くカジノにやって来たイタリア人の金持ちが傲慢ちきな男で、バーガーは思わずカッと来る。あげくカジノ帰りを襲ってケガをさせ、奪った金を公園に埋めた。だがその現場を、カジノの常連客の女に見られてしまう。それからというもの、この金持ち女は意味ありげにバーガーに迫ってくるようになった。思いあまったバーガーは逆にこの女を尾行。屋敷に忍び込むと、女は待ちかまえていて勢いで関係を持ってしまう。一方、この事件を担当した刑事はバーガーに狙いを絞り、ニヤニヤ笑いながら近づいてくる。そんな中、バーガーは金持ち女のカゴの鳥にされていき…。結局金持ち女から逃げ出したバーガーが公園に埋めた金を掘ってみると、金はなくなっていて代わりにカジノの賭け札が残されていた。やがて再びカジノで働きだしたバーガーの前に、刑事がタキシードでバリッとキメて偉そうに現れるのだった…。ヴィスコンティ作品以外のヘルムート・バーガーって、見事に生彩を欠いたつまらない役者になってしまう。あのヘルムート・バーガーだよ、「ルードヴィッヒ」だよ。保母さん恋人にしててカネがないから結婚できないって…そりゃあないだろう(涙)。

 

雪男イエティ Yeti - L'Abominevole uomo delle nevi (Yeti, Giant of the 20th Century)

(1977年・イタリア)

監督:フランク・クレイマー

フェニックス・グラント、ジム・サリバン、トニー・ケンドール、エディ・フェイ、ジョン・ステーシー

日本テレビ 1983年8月?日

イタリア製「キング・コング」。カナダが舞台なのでコングならぬ雪男「イエティ」がトロントで大暴れ。お話もまんま「コング」らしく、ほとんどメモにも書いてない(笑)。ただ、氷に閉じこめられていた雪男イエティを甦らせるのに、ヘリコプターでぶら下げるといったムチャをやっているのが面白かったみたいだ。で、さんざ暴れたイエティをやっとこなだめたのに、わざわざそれを大都会トロントに連れて行くあたり強引な展開。ところが「キング・コング」ニューヨーク大暴れシーンに相当する、見せ場になるべきトロント場面がかなり弱いらしい。模型を作る金もなかったのか?…と書いてあるので、おそらくは建物の崩壊などもほとんどなし。トロントって本当に大都会なのか?…と書いてあるところから見て、エキストラも使ってないのではないか(笑)? ラストは舞台が山岳地帯に戻り、「コング」と違ってイエティは殺されずに山へ帰って行く。それを見送る警官たちが総勢6人しかいなかった…というのも相当ショボい。香港の「北京原人の逆襲」が超大作に思えてきた…とまで書いてあるところを見ると、この映画かなりの低予算で貧乏くさい映画だったようだ。それが何より証拠には、イエティはいわゆる全身着ぐるみの怪物ではないらしい。身体には何か少しはつけてるようだが、頭はただの長髪・ヒゲもじゃの人間のままで、まるで元ドゥービー・ブラザースのリーダー=トム・ジョンストンがそのまんま毛むくじゃらになって演じている感じ(笑)とか。これではどうしたって笑ってしまうだろう。監督や役者の名前はまるでアメリカ人みたいだが、見覚えのない名前ばかりであるところを見ると、アメリカ市場に売るための偽名である可能性が大。

 

ミステリー・ハネムーン Meat

(1979年・西ドイツ)

製作・原作・脚本・監督:ライナー・エルラー

出演:ユッタ・スペイデル、ウォルフ・ロス、ヘルベルト・ヘルマン

フジテレビ 1983年12月10日

西ドイツ製のサスペンス映画とは珍しい。しかも全編アメリカ・ロケ。主人公は、ハネムーンでアメリカにやって来たドイツ人の若いカップル。最初は「幸せな新婚さん」を強調するためか、ヤボくさいほどハッピーさを表現。西部のひなびたモーテルに泊まってのベッドシーンも、ただただひたすらハッピー。バ〜ンと大胆に脱いで派手にやりまくってるのに、顔はニコニコでハッピーハッピー。このあたり、まるで「女体の神秘」とか「女子大生SEXマル秘レポート」とかの同じ西ドイツ製の性教育ポルノとか医学ポルノあたりを連想させてしまう、かなり赤裸々なくせに異常にオープンで明るいイメージのセックス描写。ところが新郎が突然さらわれる。そこで新婦が単身で夫を探す事になる。途中で彼女を拾ったトラック野郎が義侠心の強い男で、彼の仲間も協力して捜査が始まる。だが、実際に捜査が始まるまでが結構長いらしく、こんなに時間が経ってちゃ夫は殺されてるんじゃないかと心配になるほどらしい。途中で「人の値段はいくらかな?」とかいう内容のフォークソングがのどかに流れるあたりも、サスペンスが大いにそがれる所以みたいだ。ヒロインのキャラクターもかなりアホな描かれ方で、敵の本拠地に乗り込んだらすぐに自分の正体をベラベラしゃべりだすし、ニューヨークで敵の手から逃れたと言うのに不用心にもセントラル・パークで居眠り。トラック野郎と共に夫の救出に乗り込んだ時も、夫だけ助けたらトラック野郎は見捨てそうになるし…かなりヘロヘロな内容のようだ。結局ヒロインの夫がさらわれた理由は、内蔵を取り出して売りさばくため…とのこと。冒頭の性教育ポルノ的な場面と、この医学サスペンスふうな仕掛けが、いわゆる当時の「西ドイツ映画」的なところなんだろうか(笑)? 要はヴィム・ヴェンダースやヴェルナー・ヘルツォークばかりがドイツじゃないってことだろう。

 

 

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