実用性重視

デートムービー最終兵器

The Lethal Weapon of the Date Movies


 

 デートムービー私的成功例・失敗例と

 「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」

 Date Movies - My Private Cases

 and "The Fabulous Baker Boys"

 かのこ

 by Kanoko

 

 「実用性としてのデート・ムービー」なんて今まで考えたこともなかったのですが、いつのまにかいわゆる交際相手(犯罪者みたい)の方とは観にいかないジャンルというのは自然にできてしまっているようです。

 とびきり素晴らしいルックスの男優さんが出ている王道ラブストーリーや、観た後食事もできそうもない吐き気催すスプラッターなどなど(手ぶれビデオ映像で吐き気という落とし穴もありますが)。

 その他の映画なら大体OKかと思うのですが、自分が素晴らしく気に入った映画や感動した映画になると、映画は覚えていても観た相手を案外忘れてることが判明。

 作品のほうにはいってしまった模様。

 逆にアクション映画(私的デートムービーの王道)や安いエロティツクサスペンス(?)、細部まで凝ったコメディや妙チキリンな邦画のほうが、観賞後の会話が可笑しく細部まで記憶に残っているという、つくづく嫌な事実に突き当たりました、この特集で。

 

 例えば、今となってはたぶん成功例だろうと判断してみたのですが、学生の頃ビデオで観た『トラック野郎 望郷一番星』

 これは、「ゴッドファーザー」と「ストリート・オブ・ファイヤー」が大好きな方で、嫌ってほど観たウンザリさに、「それ以外なら何でもいいよ」な空白でうっかり観せられた映画なのですが、あんまり凄かったので鮮明に覚えております。

 冒頭の菅原文太がうなるテーマソングも未知との遭遇でしたが、登場人物のネーミングも忘れがたい趣がありました。愛川均也は「やもめのジョナサン」(やもめにあらず)、梅宮辰雄が「カムチャッカ」だからふざけてるんでございます。

「粋なトラック野郎に礼はいらねえよ!」と、虎の子の○○○風呂代をサッと差し出し、パラマウントのロゴもどきで星引き連れて登場するヒロイン島田陽子に、「運輸省関係の仕事をしております、ハイ。」

 トラックが崖から落ちるとってつけたような大迫力シーンや、梅辰vs菅原文太の決闘シーン、都はるみの盆踊りシーン、決して自分のカレとは観たくないサービスシーンの数々など、嫌だったですよ、はっきり言えば(笑)。

 この映画は北海道が舞台なのですが、何故か一種の治外法権地帯のように描かれていて、梅辰が何かと「てめえら内地へ帰れ!」と凄むのが、道民として面白哀しいんです・・。

 私はさんざん笑ったその後、気持ち良く自分がレンタルした「トリコロール 赤の愛」を堪能することができました。

 カレ曰く、「フランス人はつまんないからやだ。」

 が、トラック野郎の後のキェシロフスキの運命的な物語は、ことさら美しいのでありました。徹底したマイペースぶりに格好つけない相手の性格を思い知った一本として、成功例だと思うんですけど(笑)。

 妙な邦画シリーズではこれと、一度行ってみたかったドライブ・イン・シアターで観た「天と地と」が金字塔。

 免許がなかったので(高校くらいかな?)、さんざん大絶賛し、映画なんて興味ない相手を騙くらかして車出して頂いたのに、思いきり面白くないので私の立場&信用ゼロ。

 「普通、映画好きな人ってこういうとこで観ないよね(笑)」と指摘されたくらいドライブ・イン・シアターは見づらいスクリーンでした。

 しかし、今となって素晴らしい(?)発見が!

 「天と地と」の冒頭、宇宙空間から曼陀羅図の前でブツブツやってる榎本@上杉謙信の後ろ姿へ・・・・・と、「五条霊戦記」とそっくりじゃないですか!

 「天と地と」、さてはパクったな・・・・年代的に逆です(笑)。

 

 失敗例は、一見いかにもな映画「恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」でしょうか。

 ジェフとボーのブリッジス兄弟共演も話題、ミシェル・ファイファーものっている時期だっただけに、彼女の魅力爆発なラブ・ストーリーでございます。

 ところが、一緒に観た相手の方がファイファー嬢の大大大ファンになり、遊びに行けばアホか?と思うほど「Ilove you baby〜♪」でサントラかけまくり、理想の女性と大絶賛。

 この時から、私にとって「恋のゆくえ」は、ジェフ、ファイファー、カレ=勝組。

 私、ボー=ないがしろにされ組 という印象しかありません(笑)

 私は断然ボーの味方です、今でも(笑)。

 要するに、あんまりファイファー嬢を絶賛するので心の中で面白くなかっただけなんですが、これは考えると男性側からすると楽しいのかも。

 ヤキモチ焼かれて、しかも危険度ゼロでおちょくれるし。

 こんな馬鹿らしいヤキモチ焼けるのもせいぜい10代が限度ですが。

 この話を女友達にしたら、「ミシェル・ファイファーと同じ立場でヤキモチ焼くって、別の意味で大馬鹿すぎて笑える。」ともっともなこと言われました。

 ミシェル・ファイファーにうっとりした後に我が姿を見るカレの気持ちは、さしずめジュード・ロウを堪能した後の私みたいなものかと思うと、なんかカレがお気の毒でしたわ(笑)。

 やっぱりこれは、私にとってもカレにとっても、こんな見方をされた映画にとっても不幸かと思いますの。

 

 

かのこ

札幌の映画ファン・かのこさんは、今回の原稿には珍しく悪戦苦闘。自らのサイトの映画感想文を後回しにしてまで書いていただきました。どうもありがとうございます。

cubby hole 

http://www.d4.dion.ne.jp/~ichiaki/

 

 

 

Date Movies - Index

"Chasing Amy" by Anno

"The Bodyguard from Beijin" by Misa

"The Natural Born Killers" by Tetsuya Maruyama

"Meitantei Conan" by Miyee

"Big" by Keisuke

"Boogie Nights" by Satoshi Ohkura

"Keeping the Faith" by natsumegu

"Follow Me" by Shutetsu

"French Kiss" by Mie

"Always" by Yama

"Hana-bi" by Naomi

"Groundhog Day" by Eiga-ya Hiroki

"An Autumn's Tale" by Shinichi Fuma

 

 

 

 Cinema Toy Box

 

 Warehouse Index

  

 HOME