実用性重視

デートムービー最終兵器

The Lethal Weapon of the Date Movies


 

 哀しみを共有する映画「ブギーナイツ」

 Sympathy for "Boogie Nights"

 大倉 里司

 by Satoshi Ohkura

 

 今回の特集はデート・ムービー特集だそうであります……夫馬様が何故自分に頼んだのかが、未だ判明しないが、頼まれたからには期待に添わなくては……

 

【警告】以下の文章は、同性愛に関して理解の無い方が御読みになると著しく心証を害するおそれがあります。次の人に廻ってくださいね←(注)ここでリンク♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一章 メモリアル(BGMは、マイケル・ナイマン作『コックと泥棒、その妻と愛人』)

 自分がバージンを棄てたのは、18歳の時……今はないけど、渋谷の円山町に「千雅」と言う男子同性愛の方専用のホテルがありまして、そこで寝ていたら、山岸涼子先生の『夜叉御前』では無いけれども、黒い物体が布団の上から乗っているんですね。(笑)暗くて良く顔が見えなかったけれども、まあ………良いかぁってことで素又で処理……♪後で知ったのですが、こうしたホテルで布団に寝るって事は、「お待ちしてますよ」(爆)ってことでした……あの時はウブだったからねぇ……。

 で……はじめて、バックを許したのは、20歳の時に神戸の某サウナにて……。旅行に行ったは良いけれど、宿が無くって……泊まり込み。サウナ室で入っていた叔父さんと仲良くなって……まあ、この人だったら良いかなぁ……と思い、シャワールームで喪失(痛)

痛いですよん。最初だし……石鹸を付けて入れて貰いました。終ったあと1本のコーラ缶を二人で飲んだのを覚えています。

 何でも「はじめて」は良く覚えているものですが……まあ、その後は、『トーチソング・トリロジー』のアーノルド姐さんの告白の様に、「寝た男の数は聖書に出てくる男の数よりも多い」のですよ……色んなところで行ないました。ハイ(^^ゞ

 25歳の時だったですねぇ……アメリカ横断旅行から帰って、上野の世界傑作劇場に行くと珍しく金髪の男性が座っておりました。悪くないなぁ……と思い隣に座ってお決まりコース……ですが、途中で抜けてホテルに時化込み。この頃からですねぇ。「外専」がはじまったのは……。日本人の方よりも映画を観ているし……あの大きさもある。そして………結構、ガタイが良い人が多かったんです。今では日本人のゲイの方もSG系ブームになり……自分の好みも半々ですが……。

 ここで通過するのは、サミット7ヶ国の内、ドイツだけが抜けている状態♪<何故?

 そんな生活を続けており、やがて一人のアメリカ人ジャーナリストと知り合うことに為りました。

 現在も日本に在住の方なんで、実名その他は伏せますが……今から10年前、自分なりに甘く切ない恋を味わったのですよ。

 彼は、ホントに頭が良かった………部屋に行くと夏目漱石の『こころ』とか森有礼等が原書(つまりは日本語)で置いてある状態。ですから御手紙も日本語、会話も日本語と言う有り難い状態♪ハイナ

そして、彼は無類の映画ファンだったんですねぇ……『アドン』の「通信欄」に「日本語堪能。映画大好き」と銘打っていたのは嘘では無かったのです(笑)

 彼と色々な映画を観に行きました……で、そこで得た教訓と反省編。

 

1.重い映画は避けよう♪

 B級戦犯の裁判物『アンボンで何が裁かれたのか?』を観たときですねぇ……喧嘩になったのですよ。やはり彼はアメリカ人で、自分は何だかんだと言って日本人だなぁと思ったのでありました。

 『わが心のボルティモア』を観たとき……映画は必ず彼が「ぴあ」を読んで決めるんですが、その時に「これが観たい♪」となったのですねぇ。自分も「現代アメリカ年代記」となれば異存はありません。が……嵌まってしまったのですよ。現在も生涯で観た映画ベスト10に入れているような作品ですから、映画の終盤では爆裂の涙……座席から流れた涙で最前列が水没してしまう程(T.T)ところが……彼はケロリとしているんですねぇ……「良かった」とは言っているんですが、どうも今ひとつらしい。この映画を観た後にラブホテルでセックスする筈がお流れになってしまった教訓があります。(涙)新宿のとんかつ屋「和幸」でキャベツにソースを掛けながら彼がポツリと言った言葉は複雑でして「君はアメリカ人なんだねぇ……」と。いいや……アメリカ人云々では無く、大河でしかも移民史となれば「ツボ!」しかも……「最後に一番楽しかった思い出に戻る」と言う基本が踏まえられているからです……と言う間もなく話題は変わってしまったのでありました。

 

2.観に行く客筋を考えよう♪

 スパイク・リーの『ドウ・ザ・ライト・シング』の初日の次の日曜日♪一緒に行きましたよ。まあ………廻りは見事にブラックのお兄さん達と詠美姐さんぽい感じの方ばかり……これで白人の彼と日本人の自分が居るものですから浮く浮く(笑)

 

 以上、二つの経験則を挙げたのですが、御参考になりましたでしょうか?

 

 

第二章 究極のデート・ムービー

 伴侶を選ぶ基準は、人それぞれなんでしょうが……自分が一番重く見ている項目は、「マッチョ」である……(爆)は置いておいてっと……(^^ゞ

 世間一般では、よく「優しい人が良い」って言いますよね……自分も、ほぼ同意なんですが……それを突き進めて「哀しみを共有出来る人」を挙げたいのです。かと言って『シンプル・プラン』や『黙秘』のレヴェルになると……うう〜ん。と夜の営みにも響きますので、それは避けましょう♪

 そこで、「哀しみの共有度」と「夜の営み」に大いに励みになる……一度で二度満喫出来る御得な映画!それが『ブギー・ナイツ』なんです。

 奇麗事を言っても、やはり惚れたからには一緒に寝たいですよねぇ……

 相手が居なかった場合どうするのかって?それは、自分で処理して貰うしか無いでしょうし……現在、恋人が居る人でも、男性であれば何回かはお世話になっているんじゃないでしょうか?(笑)

 御存知の方も多いとは思いますが、この『ブギー・ナイツ』とは、77年から83年に掛けて……洋物ポルノ業界がフィルム画からビデオ画に切り替わる時代を背景にして、一つのスタジオに集う人たちの群像劇なんです。

 群像劇ですから……何人かのキー・マン&ウーマンでも良いけど…実に多種多彩な性格の方が出てきます。その中の誰に「自分が」……又は「相手」が似ているか?でも観たあとは盛り上がれるでしょう。ただ……この群像には、とある一つの共通項があるんです。それは「世間から疎外されている」と言う点。

 ヘザー・グラハム御嬢様演じたローラーガール御嬢様は、高校時点からポルノ映画に出演しているだけで同級生から嫌がらせを受けるし……ジュリアン・ムーア様が身体を晒して演じた母親格のアンバーは、逮捕歴とポルノ業界に居る理由で息子と会せて貰えない……実際に巨根で売り出したマーク・ウォールバーグ様演じた、主役のダークは、家庭内が不穏で戻る家が無い……それらを全て束ねている存在が、70年代後半……この映画の背景として描いた時代に頂点を極めたバート・レイノルズ御大が演じたジャック……実際にバート・レイノルズ御大は『シャーキーズ・マシーン』で監督も兼任していますが、映画の中のジャック・ホーナー監督よりも力量があり決してヘボ監督ではありません。(^^;;

 この映画を観ると……自分が過ごしてきた時代とも重なるのですが……一緒に遊んできた仲間たちのことを思い出すんですね。そして、自分が昔受けてきた古傷も痛むのです。

 例えば……ローラーガール御嬢様とジャック・ホーナー監督が、映画史上初の試み「街角で〜」の撮影時、拾った相手がかつての同級生……彼は州立大学で……恐らくフットボール・プレイヤーなんでしょう。と言うことは女性からモテる筈なんですね……。その彼が……撮影中、彼女の素性をバラしてしまうんですが……その際に彼女が言ったセリフが良い!

 「馬鹿にしないでよ!アンタなんかに指一本、私の身体は触れさせないわ!」

 これを読んでいる男性諸氏は、9割以上がストレート(異性愛者)の方だと思うんですが……自分の場合、相手が男ですが……このシーンで泣いていたら即座に惚れますね!(断言)

 「ああ……判ってくれているのね……自分のことを」と僕は考えます。今迄散々ケツの穴云々と言うことも含めて書いてきたのは、自分が「入れられる側」だからなんです。少なくても普通の男よりは、女の気持ちが判っていると言う自負があります。

 男は入れて出せば、スッキリでして、車中の彼も、「勃たせたままであんまりだ!」と語っております。これは半分以上の男の自分から見れば判るセリフ。事実、僕の場合でも余程のことが無い限り、最後まではイカセますよ……。但し、侮辱された場合、セックスの最中に殴りはしませんけど、「もう、良い!」と憤然と離れたことはあります。この時は完全に「女」の人格なんですね……。

 「馬鹿にしないでよ!アンタなんかに指一本、私の身体は触れさせないわ!」

 ほんとうに彼女の気持ちが判るんですよ。(涙)身体は許しても、心だけは触れさせないわ!(キッパリ)

 そういうものなんですよ……

 最後に、この映画のことを思ったときに常に感じる言葉があります……それを書いて御仕舞にします。

 「あなたがたのうちで罪のないものが、最初に彼女に石を投げなさい。」(ヨハネによる福音書 8章7節)

 ビデオを観てお世話になっている自分には、絶対にポルノ業界のことを悪く言う資格はありません……

 

 

大倉 里司

恐怖のホームページえんま帳「月曜瓦版」でおなじみの大倉さんのサイトでは、マダム・DEEPの毒のこもったコメントも読めます。

マダム・DEEPのシネマサロン Madam Deep's Cinema Salon 

http://www.bekkoame.ne.jp/ha/madam-deep/

 

 

 

Date Movies - Index

"Chasing Amy" by Anno

"The Bodyguard from Beijin" by Misa

"The Natural Born Killers" by Tetsuya Maruyama

"Meitantei Conan" by Miyee

"Big" by Keisuke

"Keeping the Faith" by natsumegu

"Follow Me" by Shutetsu

"French Kiss" by Mie

"Always" by Yama

"Hana-bi" by Naomi

"Groundhog Day" by Eiga-ya Hiroki

"The Fabulous Baker Boys" by Kanoko

"An Autumn's Tale" by Shinichi Fuma

 

 

 

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