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ディープインパクトのレースを自分の目でしっかり見るというのが
今年の菊花賞の私のテーマだった。
特に4コーナーから直線にかかるところ、ディープインパクトが
shift-upするところをきちんと自分の目でとらえたいと思った。
今年の菊花賞は大変な混雑になる予感があった。
ダービーの時にもすでにその兆候があった。
これまでの菊花賞のように、ゆっくり家を出ていたのでは、
スタンドの通路に場所を確保することさえ難しく、
オーロラヴィジョンでディープの姿を追いかけるのが精一杯だろう。
朝の苦手な私が朝早く競馬場に着くには、近くにホテルを取って
前日泊まるしかない。
そう思っていながら、実際に行動を起こしたのは、
秋華賞が終わった後、10月16日の夕方。
もう遅いんですね、一週間前では。
京都競馬場は京阪電車の淀駅にある。
JR京都駅からだと、JR奈良線で一駅、東福寺まで行き、
京阪に乗り換えて8駅、20分くらいで淀だ。
近鉄京都駅からでも同じようなもので、途中の丹波橋で乗り換えて、
20分弱で行ける。
淀駅から、競馬場までは徒歩10分くらい。
京都駅周辺だと値段は少々高いが、ホテルは多いし、競馬場まで30分だ。
しかし、秋の京都で土曜日(しかも京都三大祭りの時代祭の前日)の
ホテルを1週間前にとろうなんて、やはり無理だった。
京都市南部の山科や伏見のビジネスホテルも空いていない。
もしかしたら、これは菊花賞も関係あるのだろうか?
結局予約できたのは、JR京都線の茨木駅のビジネスホテル。
私たちは普段、京都競馬場に行くには、家から、神戸市営地下鉄で
神戸の三ノ宮まで行き、JRの新快速に乗り換えて、大阪の高槻まで行き、
普通列車に乗り換えて一駅、山崎駅で降りて、バスに約20分乗るという
ルートをとる。
大阪方面から京阪に乗るのは乗り換えなどが結構面倒で、
こちらの方が便利なのだ。
JR茨木駅は山崎の3つ手前の駅だ。
では、何時に競馬場に行けば、席を確保できるのか?
今はなんでもネットで調べることができる。
その結果、例年通りなら、菊花賞は7時30分開門で、混み具合によっては
10〜15分くらいは早くなる可能性もあること、
開門1時間後にはすべての席がなくなってしまうということがわかった。
例年通りなら、7時30分くらいに競馬場に着けば、席を確保できるはずだ。
茨木駅のビジネスホテルを朝の6時20分くらいにでれば、
6時30分に茨木駅を出発、山崎には6時50分に着き、タクシーを捕まえれば、
7時30分には充分間に合うという計画をたてた。
セイコジャスティスさんには楽勝の計画だと思うが、
わたしにはこれでいっぱいいっぱいなのだ。
しかし、人生はなかなか計画通りに進まないもので、
私たちが菊花賞の当日、小雨の京都競馬場に着いたのは、なんと6時30分。
しかし、これが結果的に幸いする。
すでに、長い列ができていた。
京都競馬場の地図を見てもらえばわかると思うが、
入場は第2ゲートからで、そこから駅の方へ、人が8〜10列で並べる幅で、
競馬場の端近くまで、人の列ができている。
その距離は想像するに、京都の外回りの直線ほどの距離、
400mくらいはあると思われる。
1mの幅に20人ほど入るとすると、
20x400=8000人はすでに並んでいることになる。
私たちの後ろにもどんどん人が並んでいく。
開門は7時20分、少しずつ列が前に進んでいって止まる。
一定の人数だけ、入場させるシステムだ。
私たちが入場できたのは、7時40分くらいだったと思う。
プログラムをもらってから、2手に別れて、席を確保するためスタンドに向かう。
ゴールに近い側には席はないはずなので、4コーナー側を目指す。
誰も走って席を確保しようとはしていない。
当然のことながらスタンド内の人も少なく、
なんとなく、席は大丈夫な気になっていたが、
外に出るともうすでに空いた席がないように見えて一瞬あせった。
しかし、よく見れば、まだ、空きがあった。
天気が悪く、小雨ぱらぱら、そのうえ、風がふいているが、
自由席の上段、屋根がある部分に席を確保できた。
4コーナーから直線にかけてよく見えるはずだ。
ヒシミワクルに電話をかけると、彼女も席を確保していて、
後でお互いの席を確認すると、結構近くで探していたことがわかった。
この時点で7時50分。
5分後には席はなくなっていたはずだから、6時40分に並んだ人たちが
席を確保できるかどうかの境目だったことになる。
もし、計画通り7時以降に競馬場にきていたら、席はなかったのだ。
けんじぃが8時30分くらいに到着。
Y村さんも9時すぎに到着。
パドック派の彼らには、私たちが確保した席はパドックからは遠くて、
あまりよい席ではなかったが、今日は仕方がないだろう。
とにかく、こんなに朝早くから人の多いG1レースは関西では初めてだ。
私の今日の仕事は終わったも同然。
後は、ディープインパクトが勝ってくれるだけだ。
馬券は午前中はまずまず。
パドックをスタンドの3階から見て、馬を選んで、馬券を買う。
遠くてよくは見えないが、雰囲気はわかる。
今日は馬を見る目がまずまずだ。
人気のあまりない連対馬を何頭か見つけることができたが、
長打を逃して、単打のみ。
しかし、午前中の4レース中、3レースが的中して、昼休み。
昼休み後、当たり馬券をまとめて換金すると、なんと合計が7,770円。
7番ディープインパクトの7戦7勝無敗そして3冠達成の前祝いか。
午後は、当たってもマイナスの馬券ばかりで、だんだん疲れてくる。
ディープインパクトの単勝と、3連単を早めに買って、菊花賞に備える。
レースが近づき、ますます人が増えてくる。
ダービーほどではないが、通路にも人が座り込むようになり、
身動きがとりにくくなる。
いよいよ、菊花賞。
パドックのディープインパクトは入れ込みもなく、落ち着いてよく見える。
他の馬もよく見えるものが多い。
しかし、あまりまじめに見ていない。
普段のG1ほど当てようとする気が出てこない。
いよいよレースが始まるというときになって、立ち上がろうとすると、
私たちの席の前や回りでは誰も立ち上がらない。
誰も立たなければ座ったままで見える。
座って見るG1レースなんて記憶にない。
心配だったディープインパクトのスタートも問題なく、うまくゲートを出た。
ところが、よすぎたスタートのせいか、かかり気味だ。
いつものように、後ろからだんだんペースを上げていくという戦法がとれない。
中団より前、内にいる。
先頭は8番シャドウゲイト。
続いて、6番アドマイヤジャパン、4番ローゼンクロイツ、12番ピサノパテック、
その後に、1番コンラッドと14番フサイチアウステル。
その後ろがディープだ。
こちら側のホームストレッチにきても、まだ、かかっている。
しかし、一周目のゴールを過ぎたあたりから、落ち着いたようで、
2周目はいい感じで走っている。
縦長の展開で、シャドウゲイトが快調に逃げ、少し離れた2番手がアドマイヤジャパン。
そこから、ディープまではかなりの距離がある。
3コーナーから4コーナーの手前まで、そのままの状態で進む。
4コーナーを回って、直線に入りすぐ、アドマイヤジャパンがスパート。
シャドウゲイトは手応えがなくなり、さがっていく。
ディープは4コーナーで外に持ち出し、いつもように追い出される。
先頭のアドマイヤジャパンまでかなりの距離がある。
しかし、shift-upしたディープは、やはりディープだった。
あっという間に加速したディープを見ながら、思わず、立ち上がってしまった私は、
アドマイヤジャパンを抜き去ろうとするディープに、いけ!いけ!と叫びながら、
ゴールまでの幸せな瞬間を味わったのだ。
そして、多くの人の穏やかな喜びや満足感に包まれているように感じながら、
レース後の時間を過ごすことができた。
私たちがなぜ朝の6時半に競馬場に来てしまったのか、
ディープが夢の中で起こしてくれたと言えれば、出来過ぎた胡散臭い話になるが、
もちろん、そんなことなはい。
駅に近接した安ホテルに泊まった結果、スプリングのいかれた小さなベッドと
冷蔵庫の音、夜中にも走る列車の音のせいか、真夜中になっても眠れない。
朝の5時前になってから、ヒシミワクルが一度、家に帰って休んでから出直すという。
5時40分にチェックアウトした私たちは、茨木駅に行って、私は5時58分の
普通で山崎へ、ヒシミワクルは5時54分の普通で三宮へ向かうことにした。
その時間には快速はなく、普通のみだ。
待っているうちに、ヒシミワクルが少し元気になって、結局、一緒に山崎まで
行くことになった。
山崎には6時12分に着く。
タクシー乗り場にはすでに3人並んでいた。
2-3分待っているうちにお客を2人乗せたタクシーがやってくる。
乗り場の1番手の若い女性に2,3番手の年輩の夫婦が競馬場まで、
一緒に乗っていってよいかと聞いている。
降りた客が指定席はなくなったよ、と言うと、2,3番手の夫婦が
それなら行くのはやめた、といなくなる。
私たちは1番手の女性とともに淀に向かうタクシーに乗ることができた。
次のタクシーがいつ来たのかはわからない。
10分後なら、もう席はなかった。
いつもどおりのドタバタだが、それでも、ディープの三冠達成の瞬間を
自分の目でしっかりと見ることができたわたしたちにはまだ、
少し運が残っていたのかもしれない。
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というのはだいおーバージョンで、ここからヒシミワクルバージョン。
私はそんなにがんばってディープくんの三冠達成を観戦するつもりは、
さらっさらありませんでした。
ダービーのように、お昼前ぐらいに行ってオーロラビジョンに映し出される
彼の雄姿を同じ空間で味わえれば、それでよかったのです。
そのつもりでした。
ところが、だいおーはすっかり入れ込んでしまって
東京で午後からの学会でも前日から乗り込んで東京泊まりという
朝の苦手なひとのはずなのに開門時には到着しておかなくてはと、
京阪線とJR京都線沿線のホテルの手配を始めてしまいます。
京都競馬場には、京阪線の淀駅からだと徒歩で行けますが
JR京都線の山崎駅からだとバスかタクシーです。バスの始発は8時すぎなので
タクシーの予約の手配まで調べ始めます。
ところがタクシーは予約は受けつけないとのこと。
結果的にはこれが幸いしますが。
「今日さぁ、すっごいショックだったんだよ」
「えっ!?予算が通らなかったの?」
彼のショックの原因は、以下の書き込みでした。
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競馬場で働いてる者です。
G1の開門後の席の埋まり具合を毎年見てるのだが
ネオの三冠挑戦の時を参考にして予測してみると
開門後15分でゴール前の自由席2Fから4Fが埋まる
開門後30分でゴール前の自由席1F及び周辺が埋まる
開門後1時間で辺鄙な所も含めて自由席は全て埋まるでしょう。
11時ぐらいにはゴール前の通路も新聞ひいた場所取りで埋まります。
その後「座る場所ない」とさまよう難民多数発生、
レープロを置くだけで使用してない席をめぐり難民と席占有者のケンカ発生
14時頃、立見してもレースがよく見れない者多数発生、ターフビジョン頼み。
15時半頃、建物の中からターフ側に出ることが困難に。最悪モニターで観戦(>_<)
菊花の開門は7:30だろうと思います。
あまりにも多くの人に並ばれたら5分〜15分ほど早めるかもしれませんが
開門と同時にダッシュできるのは、おそらく徹夜組だけ
それ以外の奴は、前が完全に空くまで門からちょっと離れたところで待たされ
る(完全規制になる)から
その待ってる間に入場券を買える
徹夜する奴は回数券必須、それ以外は回数券を持ってても持ってなくてもほと
んど変わらないと思う
開門時に並んでいれば回数券がなくてもレープロ・メモリアルブック・席も大
丈夫!ただ席に関しては良い席は厳しい〜菊は例年7:30これより早くはお
そらくならないと思う
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「開門前には行ってないと席はないかもしれない」と
すっかりかかってしまって暴走・迷走するだいおーと、ますますさめていく私。
ベッドに横にはなったものの、なかなか寝付くことができません。
暴走するだいおーと折り合いをつけることができずに
彼のペースにはまってしまった自分にだんだんはらがたってきて
アタマがどんどんさえていってしまい、始発電車の音が聞こえたとき
「アタシ、カエルッ!」
「一旦家に帰って休憩してでなおすから」
JR茨木駅でだいおーは右へ私は左へのはずだったのですが
早朝のため快速がまだ走ってなかったのと、
現地調達を約束した馬券のこともあるし
ベッドから起きあがって冷たい雨の中を歩き始めたら、
心がおちついてきたこともあって
結局一緒に右方向に行くことになってしまいました。
京都競馬場は小雨が降って風も冷たく寒かったのですが
とりあえずスタンドに席を確保して中を歩いていたら
映画館のような室内席のシグネットホールというイベント用のスペースがあって
暖かいし、ここでゆっくり仮眠をとることができ少し元気もでてきました。
それも私が座席を確保してトイレに行ってるほんの10分ぐらいで
あっという間に満杯になりました。
レースについてはいろんなところでいろいろ書かれてますが
レース後のセレモニーでの花束のプレゼンターが井上W香ちゃんでした。
ところが彼女は、かんじんの花束を持ってくるの忘れてきてしまったのです。
彼女のミスだったのか、担当のひとが持ってくるのを忘れたのかどうかはわかりませんが、
武くんは優しくお花を受け取ったふりをしてくれて
両手でしっかりと握手されてました。
記念撮影でもW香ちゃんのお隣で、オーロラビジョンにどアップで
映し出された彼のおめめのめじりは、すっかりさがってましたよ。
会長さんっ!
彼もオトコノコなんだなぁって思いました。
私の後ろのおねぇさんは「なぁんでW香なのよ!」って怒ってました。
「アタシ、カエルッ!」のおかげで予定より1時間早く到着して席も確保できたし、
まぁ結果オーライですね。
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