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■旅行記・2005年5月・その1■ | |
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シーズン終了間近、BVBでのアンドレ・ベルグドルモを瞼に焼き付けるラスト・チャンス! 居ても立っても居られず旅立った追っかけ顛末記。 |
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一日オランダ・サポ?!
■ 5月4日(水) 前回と同様、KLMオランダ航空でアムステルダム・スキポール空港へ。全席にパーソナルビデオ・システムが備え付けられた機内で、何本かの映画を観た。メニューの中にはオランダ映画もある。物珍しさに駆られて何気なく選んだ作品がかなりマニアックで、常日頃 まっ黄色 に萌える魂が、いきなり オレンジ色 に染まってしまった(笑)。まずはその映画の紹介から・・・。 "Johan Cruijff - En un momento dado" オランダが生んだスーパースター、 ヨハン・クライフ 。彼が選手として、監督として幾多の栄光をもたらしたFCバルセロナ時代を、地元の熱烈ファンが熱く語るドキュメンタリー(スペイン制作・英語字幕)。細かいエピソードは分からなかったが、当時の映像を見ているだけでも充分楽しめる作品だ。クライフターン、伝説のロングパス、監督席からの退場(笑)など、クライフのカリスマぶり満載。そしてそれらの場面を今も猛烈に愛し、思い入れたっぷりに真似て見せるファンのおじさんたち。いやー、クライフって凄い!本当に凄い人なんですね!(今更言うなよ) |
![]() オランダ映画(英語字幕)。未来の "Oranje Elftal" (オランダ代表)をめざす11才の少年・レムコの成長と自立を描いたサッカー映画。っていうか心のゴールネット揺さぶりまくりのファミリードラマだった。もう泣いた泣いた泣きまくったよ機内なのに(苦笑)。これ日本で公開されないんだろうか?話したくてたまらんのですけど私。 (以下勝手に粗筋語るのでネタバレ注意) レムコの夢はオランダ代表、そしてパパの夢は息子のオランダ代表入り!という猛烈サッカー父子鷹。けれどレムコの試合を応援中、パパは心臓発作で倒れて帰らぬ人に。いつも一緒だったパパを亡くしたレムコは、サッカーへのモチベーションも失ってしまう。そんなレムコの前に、突然パパが現れ・・・(そりゃぁ父ちゃん成仏しきれんわな)。二人はまた以前のように一緒にトレーニングに励み、レムコは念願のオランダ代表U-12に選出される。ところが折悪しく、レムコの脚の怪我は悪化の一途を辿る。果たしてレムコはU-12の試合に出場できるのか?! というお約束な展開なのだが、とにかくレムコが可愛い!可愛すぎる! (これ旅行記の筈では?) そしてパパからの自立(それは本当の別れを意味するのだけど)に至ってはもう涙なしには見ていられなかった。映画の中で歌われたオランダ国歌 "Wilhelmus" (ヴィルヘルムス)、これがまた印象的で(うるうる)見終わってからもずっと脳内で鳴りやまなかった。気分はすっかりオランダ・サポだ。頑張れレムコ!頑張れ、オランダ代表! ・・・って、要するにまんまと"ロイヤルダッチ・エアライン"に啓蒙されたというわけか(笑)。 |
![]() ドゥイベンドレヒト・・・この駅名を私は一生忘れることはないであろう。いやその、前回大ボケかまして降りそびれたのだが(汗)、今回はちゃんと間違えずに乗り換えられたもんね〜!(自慢にならないっつの)おまけに今回は写真を撮る余裕まであったのだ、ふふっ。 駅後方に聳え立つ アムステルダム・アレナ ・・・だよね?念のため近くにいたビジネスマン風のおじさんに 「あれ、アムステルダム・アレナですよね?」と尋ねると、 「そうだけど、この列車はあそこには行かないよ。もし行くのなら・・・」 と説明を始めるおじさん。いえいえスミマセン、行くつもりじゃないんですよ(汗)と慌ててしどろもどろの弁明(笑)。そういえばこの駅まで来る時も、乗り合わせた女性に 「この列車、ドゥイベンドレヒト行きますか?」と確認したら、 「ええ大丈夫よ。そこから先、どこまで行くの?ああ、ICE(ドイツの新幹線)に乗るのね。」 とわざわざ乗り換えホームを案内してくれた。オランダ人は1聞くと10教えてくれるような親切さがある。 で、アムステルダム・アレナを眺めながら想いを馳せる先は勿論、 アンドレ・ベルグドルモ 。 あのアレナで アヤックス 史上5000番目のメモリアル・ゴールとなったPKも決めてるんだぞ!(2002年3月・フェイエノールト戦。)アンドレが最も輝いていたこのシーズン、アヤックスはリーグ優勝を果たした。 オランダリーグと言えば、今年のエールディヴィジは断然 PSVアイントホーフェン が強かった。強いだけでなく、観ていて胸がすくような試合ぶりだった。愛しのBVBがボロボロだった今季、PSVの爽快な快進撃に何度癒されたことか(苦笑)。 ちょうどこの日はチャンピオンズリーグ準決勝、PSV - ACミランの試合日だったのだ。しかも決勝進出を決める2nd.レグ。ここドゥイベンドレヒトからアイントホーフェンまではIC(特急)で1時間ちょっとの距離。こんな近くまで来ておきながら素通りなんて勿体なくて仕方ないのだが、チケットは完売と聞いていたし、近隣のホテルも満杯だろう。ちょっと未練はあったが駅売店には機関誌 PSV INSIDE も売っていたのでこれで我慢。 ヨハン・フォーゲル の特集もあり大収穫♪ 他に新聞と食料品を買って、先を急いだ。 ICEに乗り、Boterham(サンドイッチ)を食べながらPSV INSIDEをめくっている私ってば、なんだかとってもオランダ贔屓(笑)。今夜のミラン戦、頑張れ PSV! 約2時間後、乗換駅Duisburgに到着。ここがまた曰く付きというか何というか、アンドレの移籍候補として名前の挙がっている MSVデュイスブルク があったりするわけで、心中穏やかでない。 おっと、物思いに耽っていてまた乗り換え間違えたら大変だ。我に返り、静かで快適なICEを降りると、年季の入った(要するにボロい)赤い車体のドイツ鉄道(DB)ローカル線に乗り込んだ。 エッセン、ボーフム経由で約40分、ようやくDortmundt Hbfに到着だ。 Hallo, また来たよ、愛しのドルトムント! 胸の高鳴り、はちきれそうな期待(邪念とも言う)、そして漠然とした不安と一緒にタクシーに乗り、ホテルに着いたのは夜8時過ぎだった。 ホテルの部屋に入ってまずTVをつけた。そろそろチャンピオンズリーグの試合開始のはず・・・リモコンで何巡もチャンネルを替えてみたが、あれ?・・・やってない?!TVガイドで確認しても、やっぱりどこも放送してない!隣国なのに〜!あーん、がっかり(涙)どうやらドイツでのチャンピオンズリーグはバイヱルン敗退と同時に終わったらしい。あーあ、こんな事なら今夜はオランダで一泊すれば良かったな・・・。とにかく頑張れよ、PSV!!脳内BGMではまた"Wilhelmus"が高らかに鳴り始めていた。 |
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WMフィーバー
■ 5月5日(木) 時差ボケなのか、早朝から何度も目が覚める。PSV-ミラン戦の結果が気になってリモコンをカチャカチャ・・・あー、負けたか(ガックリ)。映像はほんの一瞬しか流れなかったが、どうやら惜敗だったようだ。 さてと、今日は何をして過ごそうか。なんせ今日はお目当ての「練習見学」ができないのだ。 BVBのトレーニング日程は一週間単位で公式サイトの Termine に掲載される。大抵水曜が休みで、木曜日は朝10時からの予定になっていた。それを見越して昨夜のうちにドルトムント到着の旅程を組んだのに、今週に限って火曜にテストマッチが入り、木曜休みとの発表(うぇーん iдi)。おまけに今日は祝日・ Christi Himmelfahrt (キリスト昇天祭)なので、お店も軒並み閉店に違いない。とりあえず、ドルトムント市内観光でもしてみるか。 |
![]() 店の前には巨大なボール型のモニュメントが鎮座している。WMツアーのライゼ・ビュローの仮設テントも準備されており、WM熱の高まりを感じさせる。 ♪あーいにっひかいとぅん・れーひとぅん・ふらぁーいはいと ふゅーぁだす・どーいちぇー・ふぁーたぁらーんと・・・ 脳内にドイツ国歌が流れる(平仮名字幕付き)。ここドイツでの栄えある大会をめざして、今、世界中では予選の真っ只中だ。BVBの選手ではアンドレは勿論、イェンセン、スモラレク、コラー&ロシツキーが欧州予選を戦っている。皆、激戦を勝ち抜いて来年ドイツに来ようね!!頑張れノルウェー、デンマーク、ポーランド、チェ・・・ (・_・) プチッ。 (脳が覚醒する音) チェコ!そうだよチェコだよ!私が予選グループ1で応援してるのは!目下チェコはグループ中2位。1位はオランダ・・・お、オランダ・・・?! "Wilhelmus"が黄色く霞み、遠くへと掻き消されて行く。・・・が、頑張れレムコ、エースをねらえ!(激しく混乱中) こうして、マルクト広場で黄色く覚醒した私は、U-Bahn(地下鉄)でドルトムント市庁舎へと向かった。BVBが優勝したシーズン2001/02、盛大な祝勝パレードの舞台になったのが、ここ市庁舎前の Friedensplatz ( 和平 広場)なのだ。ここで何万人もの群衆が、選手たちと一緒に優勝を祝ったんだなぁ・・・いつの日かまた、この広場が黄色と黒の大歓声に包まれる日が来ますように! |
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お買い物フィーバー
■ 5月6日(金)午前 朝の空気はひんやりと冷たい。樹々は朝露に濡れ、うっすらと霧がたちこめている。とりあえず散歩でもしようと外に出たのだが、寒い寒い!慌ててカーディガンを着込みに部屋に戻った。先週のドイツが猛暑だったなんて嘘みたいだ。今回の旅行、こんな気まぐれな気候のお陰で衣類の選択はかなり迷ったのだが、結局、冬物衣料は現地調達に期待をかけることにした。 |
![]() 隣の Karstadt は、地下1階に WM2006公式ショップ が設けられており、あの脱力系ロゴマーク 入りのグッズで溢れていた。昔のヤク○ト・ミルミルのキャラに酷似している為か懐かしく生暖かい気持ちにはさせられるものの、高揚感を萎えさせること間違いなしのロゴマークだ。だが、フロア一杯に並べられたTシャツやパーカーの"GERMANY 2006"の文字は、お土産品の命であるレア感に溢れていた。そう思うとこの脱力系ロゴさえ「ドイツにいらっしゃ〜い♪」と予選参加国をドイツに導く無垢な微笑みに見えてくるから不思議なものだ。 ・・・このTシャツ着て欧州予選を応援するのって、ちょっとイイよね?(;´Д`) 購買欲に駆られた私は家族分のTシャツをゲット(笑)。ドイツ代表のトリコも売っていたのだが、スルー。だってメツケリの居ないドイツ代表なんて(以下略) |
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