
「さんまのまんま」

さんまさんとしのぶさんの出会いと言われている「さんまのまんま」。
昔の「さんまのまんま」の本に載っていたこの時のレポです。
さんまさん〈以下さ〉:大竹さんすんません、おにぎり、握っていただけますか。材料用意しといたんですけど。
しのぶさん〈以下し〉:まん丸しか握れないけどいいかな・・・。
さ:すんませんね。 し:〈具を見て〉何が好きかな。 さ:ぼく、たらこ。 し:たらこ・・・じゃあいっぱい入れてあげるね。
さ:〈心配そうにしのぶさんを見ながら〉それはちょっと・・・・、入れすぎじゃないですか・・・。
し:ほんと、まん丸なの。 さ:本当にまん丸ですねェ・・・・。
し:〈鼻をズーッ〉ティッシュペーパーありますか? さ:どうしたんですか。 し:風邪・・・ひいてるから・・・。
さ:鼻が出たんですか!?鼻ふいた手でにぎらんといてくださいね。
塩っ気がたらんとか言いながら、女優さんがあんまり、テレビで鼻たらしたとこ・・・鼻たらしながら、おにぎり握ったっていうのは・・・。
し:〈ティッシュをつかんで〉ちょっと鼻かんじゃおうっ!
さ:どうぞ遠慮無しに。あんまりプーンプンとかやめてくださいね。 し:かめた!!
さ:それ、食べさしていただきます。お茶入れますからあちらに座っててください。
し:おみやげをあげましょう。
さ:すんませんね、あけてもいいですか?
し:うん、いい。その缶詰、「焼きシリーズ」っていって、焼いたお魚が入ってるの。
さ:さんまの蒲焼き、さんまの照焼。“とれたて風味が不思議においしい、シーディッシュ”。
し:すごォーい(パチパチ)。宣伝みたい。
さ:宣伝したらいいんですよ。(CF調に)“缶切りが入らないシーディッシュ!”
し:“不思議な味ヨ!!”(とさんまさんに続く) さ:“さんまのカバヤキ。ボクも食べてます!” し:“私も!”
さ:アッハハハ・・・・。予想通りの人や。 し:エーッ。うそーっ。ちゃんと凛々しいでしょ。
さ:すばらしいですよ。“ファンシーギフトセット”。 し:もうやらない。
さ:アッ、そうですか。(が、再びクッションを持って)“座って気持ちいい、クッション!”。
し:・・・アア、出てこなかった(笑)。ところで、さんまちゃん、おいくつですか。
さ:もう三十歳になりました。 し:じゃあふたつちがいなんだ。 さ:三十二ですか。 し:ウウン・・・。
さ:じゃあ二十八ですか。 し:コクン。 さ:エエーッ!! し:ひどおーい!!
さ:エーッ、うっそやー、年下でしたん!? し:(クッションを投げつけて)エエエー!ひどおーい。
さ:ものすごく古くからいらっしゃるから。お芝居もお上手だし・・・。
し:エーッ、二十八歳ですよ、昭和三十二年生まれ。
さ:お芝居は違う世界でしょ。ぼくら、だからおもしろいんです。まったく責任感とかないしね、やってて。
こんなもんかなって思いつつ、俳優さんのうまい人見ればホーッと感心して、下手なヤツ見れば、
こんなヤツでもやれんのかいって優越感もてるしね、おもしろい。
ぼくら別に名演技とか期待されてるわけじゃないですからね。
し:でも、お芝居とか見て、さんまさん上手だなって思います。
さ:何をおっしゃいます。大竹さんにそんなこと言われたら、私ね、ほんまにね、めっそうもない。
し:『天皇の料理番』ものすごいステキだった。
さ:それ聞いて嬉しいです。天下の大竹しのぶさんに言われて。今日は何訊いていいかコワイです。
し:何も訊いてないね、まだ。 さ:そうですよね。 し:じゃあ、なんでも訊いてください。
さ:ケッタイな人や、ケッタイな人や、ケッタイな人やっていう評判がさきに。 し:うっそー。
さ:そうですよ。この話・・・・、ほんまですか? し:ナニ?
さ:洗濯してて洗濯機の水槽、回ってんの一日中、見てはったちゅうのは。
し:一日は見てない。終わるまで(笑)。それはでも、結婚する前ですよ。
さ:なんで、そんなの見とったんですか?
し:なんでっていっても、「アッ、洗濯してる」っていう・・・。 さ:ハッ?
し:なんか、こうお風呂のお水とか入れてると、「アッお風呂のお水が入っていく」っていうのをひしひしと・・・。
さ:かんじながら水が入っていくのを見てるわけですか。
し:そういうときには、なんか歌をうたったりとかね。 さ:どういう?
し:♪サンタァールーチィーアー、って感じかな。
さ:その間に何か料理を作ろうとか、テレビ見ておこうとかいうのはないんですか。
し:なんか、落ち着かないでしょ。いつ止めに行かなきゃとか思うから。
それならずっと見てたほうがいいかナーって思っていた時期もあっったけれども、そんなことしてたらいけないって思うから、
いまはお風呂に水入れたら、いろんなことしてると・・・、そのうち“ジャーッ”って音が聞こえてくるから、
行ったら(水が)溢れてるっていう・・・・。
さ:でも、お母さんになっちゃったんですよね。子供ってケッタイなものでしょ。
し:おもしろいです、すごく。
さ:遊ばはるんちゃいますか、子供を。子供をもてあそぶっていうか、お尻つついたら、泣くかなって思って、突くとか。
し:そうですね、わりといろいろなカッコをさせたりとかしている。海苔つけたりとか。 さ:どこに。
し:(鼻の下をさして)ヒゲだーっ、とか言って、貼って、ハチマキさせて、ハラマキつけさせたりとか。
あと、デップつけてサングラスかけさして・・・。
さ:子供、災難ですね。いくつですか。 し:イチです。
さ:イチですか・・・・(笑)。大竹さん!あのね、お母さんが子供の年を訊かれて、イチですっていう答えは初めてですよ。
し:フフフフ。
さ:それやったら手がかかるでしょ。泣いたり、やれ・・・。 し:あんまり、泣かないんです。
さ:泣かさんようにしてるんじゃないですか、口ふさいだりとか。 し:わりとボーっとしてる。 さ:子供も? し:うん。
さ:大竹さんに似てポワーンとしてるんですか?
し:それはすごく、近頃感じますね。公園とかいって、おもちゃとか他の子供にとられちゃうのね。ふつうだったら泣いたり、
嫌だとか言うんだけど「とられた」って顔して、下向いて、その子が飽きるまで待ってるっていう・・・・ハハハハ。
さ:ホーッ。 し:だから、これは出世はしないだろうなって思うけど。
さ:いやいや出世しますよ。そういう子は。人が倒れるまでじっと待ってるんでしょ。
ジィーッと、いい性格ですよ、人に好かれるしね。
し:最近、覚えた言葉が「ハイ」なの。昨日も寝るまでひとりでずうーっと「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ」って言ってね、寝ちゃった!
さ:私の、「ハイーハイッ」のCMで覚えたんじゃないでしょうな。
し:わかんない。でも“パーでんねん”は知ってるよ。
さ:教えましょうか? し:どうやるの?
さ:ほんまにパーにならなあかんのです。アホを越えるのがパー。“アホちゃいまんねん”のときは、まだアホなんです。
“パーでんねん”のときはパーになっちゃうんですよ。大竹さん、いきますよ、「お前アホちゃうか?」。
し:(思いっきり)アホちゃいまんねん!
さ:(大きくコケて)大竹さん、それはやりすぎです。すでに越えてしまってますよ。
すでに、この時、良介と桃子の掛け合いの面白さの兆しみたいなものが、見えますよね。それにしても「アホちゃいまんねん」で越えてしまったしのぶさん(笑)。さんまさんにとってもこんな女性、初めてだったんでしょうね。
→トーク後