Dell Inspiron 6400 分解
2009/09/01
好例のノートPC分解の生贄となったのは今回は Inspiron 6400 です。
内部構造はどのようになっているのでしょうか。

お待たせしました。好例のノートPC分解の時間(?)です。
CPUを交換するにはノートPC Inspiron 6400 を分解する必要があるのは当然です。
しかし、今回は交換するCPUも無く分解する理由もとくにないという状況。
「どうすればいいですか?」と自問自答しつつ内部の清掃をかねて分解してみることに(^-^;
管理人は携帯ゲーム機 PSPからハイエンド・ノートPCまでなんでも分解します。
「 人は何故機械を分解するのか? そこにネジがあるからさ! 」
と、いつもの意味不明な台詞を残しつつ Inspiron 6400 を 「 サクッ 」 と分解してみました。
< 注意! >
CPU交換などの筐体分解作業は故障する可能性のある危険な行為です。
参考にして作業を行って故障してもこちらでは保障はできません。
分解作業を実行する場合は自己責任でお願いします。

まずは筐体背面のネジ13箇所を外します。HDDのネジ2個は外す必要はありません。
ショートの恐れがあるためACやバッテリーは必ず取り外しておきましょう。

次に液晶ユニットを固定している後ろ側の2本のネジを外します。
このネジは目隠ししてあるので目隠しを無くさないように注意。

キーボード奥の蓋を右側の溝にマイナスドライバーを差し込んで外します。
このパーツは 「 返し 」 が多く付いているので取り外すのには勇気が要ります。
蓋は無理に外すと返しを折ってしまうので要注意!
事前にサービスマニュアルで 「 返し 」 の位置を確認しておくことをお勧めします。

キーボードを取り外すと無線LANユニットが顔を出します
キーボード奥の蓋を取り外した後はネジ2本で固定されているキーボードを取り外します。
キーボードの配線はフレキケーブルでメインボードに固定されています。
ケフレキケーブルを取り外すときはコネクタの破損に注意してください。
この時点で無線LANを交換することが可能となります。
ちなみに無線LANとキーボードを交換する場合は裏側のネジを外す必要はありません。
次は液晶ユニットを取り外します。
まずは液晶ユニットから出ているモニターからのケーブルと無線LANのアンテナ線を抜きます。
その後、ヒンジを固定している最後の2本のネジを取り外して液晶ユニットを取り外します。
液晶パネルはデリケートですので衝撃を加えないように注意しましょう。

ボタン電池はソケット式になっています
電源スイッチの基盤右側にあるネジと
無線LANの横のケーブルとタッチパッドのフレキケーブルを取り外して上蓋を取り外します。

上蓋を取り外すとメインボードやCPUにアクセスできるようになります。
XPS M1710同様筐体に厚みがあるので全体的に無理の無い配置と作りになっています。

せっかくなのでヒートシンクを取り外して清掃とグリスアップ。
ファンの後ろ側に位置するヒートパイプの先端のヒートシンク部分にはホコリが溜まりやすいです。
エアダスターなどを利用して清掃すると冷却効果も回復します。
むむむ・・・ここで気づいたのですがCPUはT7400のES品(B1)でした(^-^;
メーカーがES品をインストールすることは無いので前オーナーが自分で交換したのでしょうか。
ES品といってもB1は製品版と同じですので問題はありません。
XPS M1710同様光学ドライブの取り外しは筐体背面のネジ1本で可能です。
光学ドライブのみ交換する場合は筐体を分解する必要はありません。
今回分解した Inspiron 6400 についてまとめます。
基本的な作りはデザインが似ている上位機種 Inspiron 9400/XPS M1710 と同じでした。光学ドライ
ブ、キーボード、無線LANユニット(a/b/gの2端子タイプ)、メモリ、CPUなどは相互に流用可能です。
分解する上での注意点ですが、液晶フレームのヒンジを固定するネジは目隠ししてあります。目隠し
は一度剥がすと粘着力が弱いため張りつかない可能性が高いです。目隠し無しの状態でも問題ない
ですが目隠しを元のように貼り付けたい場合には薄めの両面テープを準備しておきましょう。
今回はミドルレンジノートPCということで内部もスカスカで分解するのは簡単でした。
やはり内部の敷き詰まった「GPU搭載モデル」を分解してみたいですね(?)
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