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Core i3-530

2010/02/09



IntelのH55/57プラットフォームに対応した最新のデッアルコアCPU Core i3-530です。
HTT/SEE4.1,4.2を備えるローエンドモデルの性能はどの程度なのでしょうか。


Core i3-530



 発売当初から気になっていた32nmプロセスを採用したIntelのバリューセグメント向けGPU内蔵デュ
アルコアCPU「Core i3 530」を購入してみました。

先日Pentium G6950を購入したのですが、折線グラフマニアとしては4スレッド同時実行可能なHTTや
動画エンコードの高速化の期待できるSEE4.1,4.2の実効率が気になってしまい我慢できずに購入して
しまったという感じです(^-^;

Core i3-530は32nmプロセスで製造されるClarkdaleコアを採用したH55/57チップセットのLGA1156プ
ラットフォーム向けのローエンドモデルです。デュアルコアCPUのCoer i3/i5シリーズのなかでは最下
位モデル(Pentium G6950除く)となります。早速ベンチマークを計測してみましたのでレビューとして
紹介したいと思います。


●Clarkdaleコアとは
ClarkdaleコアはGPU機能を内蔵しているLGA1156(主にH55/57チップセット)向けのローエンド・デュ
アルコアCPU。GPUコアクロックは733MHzとPentium G6950の533MHzより200MHzほど差別化のた
めでしょうか高く設定されています。

GPU機能については内蔵といっても32nmで製造されたCPUコアと45nmで製造されたGPUコアの二つ
ダイが一緒のパッケージに乗せられているという代物です。そのためGPUコアの消費電力は高いとい
う検証結果もあるようです。


●Core i5シリーズからの変更点
今回購入したのはCore i3シリーズの最下位モデルです。Clarkdaleコアを採用した上位モデルCore 
i5-600シリーズからターボ・ブースト機能(TB)が削減されています。

TBはOCで十分カバーできるので不要ですのでお買い得感は高いと思います。

HTT(マルチスレッド対応アプリで効果あり)やSSE4.1,4.2(動画エンコードなどの処理の高速化が期
待できる命令セット)などの機能も搭載されているので、Pentium G6950より高速なのではないかと期
待しています。(実際のところは下記にベンチマークで検証しています。)

●HTTについて
HTT(ハイパースレッディング・テクノロジー)について簡単に説明すると、CPU内部で特定部分のみを
二重化して処理を行い論理的に2つのプロセッサのふりをすることが可能な技術です。(Wikiより抜粋)

HTTを備えるデュアルコアCPUのCore i3-530は、OS上からはあたかもCPUコア数が4個あるように見
えるというわけです。

実際にはデュアルコアなわけで4コア分の性能がでるわけではありません。海外サイトの検証では
Core iシリーズでは「HTTを有効化すると実効率で20%ほどの性能向上が得られる」という検証結果が
でているそうです。

●GPUコアについて
GPUコアはLGA775チップセットに内蔵されていた物から改良は加えられていますが大幅な進歩は無く
性能はまだまだです。45nmプロセスで製造されているため、あまり低消費電力ではないようで
「GeForce 220あたりを別に取り付けたほうがトータル消費電力は低くなる」との情報もあります。内蔵
GPUを使用するとメモリの帯域ロスが発生しますので、CPUの性能をフルに引き出したいなら別途
GPUを取り付けるのも良いかもしれません。

環境

CPU
Core i3-530 2.93GHz (Clarkdale,LGA1156,L2-256MBx4,L3-4MB)
CPUクーラー
Intelリテール
マザーボード
GIGABYTE GA-H55M-S2H (LGA1156,H55,BIOS F2d)
メモリ
Patriot PSD34G1600KH 4GB
/ PC3-12800 CL9.0 1GBx2 (533MHz,-)
VGA
オンボードGPU
サウンドカード
HDサウンド / on-Board
HDD
Western Digital WD500AAKS (500GB,S-ATA2,7200rpm,16M)
LAN
10/100/1000BASE-T Ethernetコントローラ / on-Board
光学ドライブ
I・O DATA DVR-S7200LE (S-ATA)
カードリーダー
-
ケース
-
電源
Amacrox FreeEarth AX550-GLN (550W)
OS
WindowsXP Professional 32bit SP3 (OEM)
消費電力
Core i3-530 2.93GHz(Auto)
Core i3-530 4.2GHz(1.300V)
49〜67〜74〜81〜94W
70〜89〜93〜104〜129W



 検証に使用したPCのパーツ構成は上記のとうりです。
オンボードGPUのドライバーはマザーボード付属の物を使用しています。


オーバークロック(OC)耐性について



 32nmプロセスのおかげでOC耐性が非常に高いという情報がありますので比較的低めな電圧で常
用可能なクロックを探ってみました。(写真3)

手始めにVcore 1.200Vと定格動作に近い電圧とBCLK 200MHzに設定して4.4GHz化してみたのです
が起動中にブルースクリーン。Vcore 1.300Vに昇圧しても変化無し(^-^;

最終的に1.300V、BCLK 191MHz、GPU533MHz(ダウンクロック)の設定で4.20GHzで安定することが
わかりました。QPI Linkも5.8GHzから少し下げています。購入したロットがハズレなのでしょうか。
Pentium G6950より悪い結果と非常に残念です。

使用しているマザーボード「GIGABYTE GA-H55M-S2H」は廉価モデルながらもOC設定項目は非常
に充実しています。マニュアルで設定したのは下記の項目のみです。他の項目はAutoのままです。

今回はオンボードGPUについてはOCは試してません。CPUコアをOCするとGPUが足を引っ張るような
のでGPU性能よりCPU性能を優先し533MHzにダウンクロックしています(^-^;

<設定した項目>
・CPU Enhanced Halt(C1E):Enebre
・CPU EIST Runction:Enebre
・BCLK:191MHz
・QPI Link:x24(4.58GHz)
・Internal Graphics Clock:533MHz
・Vcore:1.281V
・メモリ:1528MHz(8倍)

CPU Enhanced Halt(C1E)とCPU EIST RunctionをAutoからイネ−ブルに変更している理由は、Auto
のままでは無効になってしまうためです。ベンチマークスコアのみ追求するなら無効でもかまわないの
ですが、アイドル時にクロックが下がらないのは個人的に許せないのでイネーブルに変更しています。

GPUは733MHzでは消費電力面での問題なのか安定しないため533MHzにクロックダウンしています。
CPU-Z 1.53.1のGPUクロック項目には反映されていないようです。


ベンチマーク

本体構成
H55
H55
H55
H55C
-
ドライバー
マザー付属
マザー付属
マザー付属
マザー付属
-
CPU
Core i3
530
4.20GHz
Core i3
530
2.93GHz
Pentium
G6950
4.20GHz
Pentium
G6950
2.80GHz
-
HTT
on
on
-
-
-
TB
-
-
-
-
-
GPU
オンボード
オンボード
オンボード
オンボード
-
π104万桁
10.281秒
17.437秒
10.875秒
18.235秒
-
FFベンチ3 H
5403
3841
5532
3746
-
MHFベンチ
1286
1253
1365
922
-
3DMark03
5155
4847
5462
3751
-
3DMark05
3519
3380
3729
2572
-
3DMark06
1771
1689
1871
1285
-

オンボードGPUは高速ではありませんので一昔前のベンチマークテストを中心に行ってみました。比較
用にPentium G6950のスコアも載せてあります。

定格動作での3Dベンチマーク系はL3キャッシュの容量とCPU/GPUのクロックの差の分、Pentium 
G6950より良好な結果となっています。

CPUを4.2GHzにOCするとSsuperPI以外の3DベンチマークはPentium G6950より低い結果となりまし
た。理由は分かりませんがQPIクロックの差でしょうか。低いといってもその差はわずかですから問題
ないレベルとは思います。


動画エンコード速度チェック

Core i3
530
2.93GHz
Pentium
G6950
2.80GHz 
Core2Quad
Q9450
2.66GHz
Core i5
750
2.66GHz 
Core i7
860
2.80GHz 
HTT
on
-
-
-
on
TB
-
-
-
on
on
動画変換君
200秒
181秒
167秒
142秒
143秒
Dr. DivX
656秒
744秒
603秒
484秒
448秒

Core i3
530
4.20GHz
Pentium
G6950
@4.20GHz
Core2Quad
Q9450
@3.2GHz
Core i5
750
@3.60GHz
Core i7
860
@3.80GHz
HTT
on
-
-
-
on
TB
-
-
-
off
off
動画変換君
124秒
124
140秒
114秒
116
Dr. DivX
447秒
500秒
398秒
393秒
354秒

 CPUの性能をテストするため動画のエンコード時間を計測してみました。
比較用に下位モデルのPentium G6950、Core i7-860、Core i5 750、Core2Quad Q9450のデータも
載せています。(補足:DivX6.85は8スレッド、AVCは4スレッドまでの対応のようです。)

動画変換君を利用して自前で用意した約25分のDivX動画ファイル(704x396,動画1200kb,音声192kb,
ファイルサイズ約250MB)をPSP向けに変換したときにかかる時間を計測しています。(動画変換君は
当サイトで紹介している FFmpeg rev.18607 を導入したものを使用しています。)

Dr.DivXは動画変換君で使用したものと同じ動画ファイルを「2pass 最高画質、解像度704x396、ビット
レート映像1200kb/音声192kb」の設定で変換にかかった時間です。

各CPUのOC時のクロックはまちまちですが、そのCPUで比較的設定が簡単で常用可能な数値となっ
ています。どれくらいOCして常用可能なのかもコストパフォーマンスに含めていると考えてください。


Pentium G6950同様に定格動作・OC時含めてCore i5/7などのクアッドコアに劣る結果となりました。
HTTを実装しているといってもデュアルコアですので当然の結果とも言えます。

動画変換君はOCすることでかなり高速に変換可能になりますが、Dr.DivXについては4.2GHz化しても
Core i7-860の定格動作と同等という結果となっています。Dr.DivXは8スレッドとSEE4に対応している
ため上位モデルのCPUと差が出ているようです。

HTTの実効率が低いのか変換スピードは予想より遅く、全体的にPentium G6950と同じ傾向でした。
Dr.DivXはPentium G6950より高速に処理できているようですが、HTTの効果というよりSEE4の効果
が大きいのかなという印象です。

Pentium G6950同様に4GHzオーバーにOCすることで約12,000円のCPUでもここまで高速に動画を変
換可能というだけでも価値はあるかと思います。


発熱と消費電力

本体構成
新規PC
新規PC
新規PC
新規PC
-
OS
WinXP SP3
WinXP SP3
WinXP SP3
WinXP SP3
-
ドライバー
マザー付属
マザー付属
マザー付属
マザー付属
-
CPU
Core i3
530
4.20GHz
Core i3
530
2.93GHz
Pentium
G6950
@4.20GHz
Pentium
G6950
2.80GHz
-
HTT
-
-
-
-
-
TB
-
-
-
-
-
Vコア
1.200
Auto
1.200
Auto
-
GPU
オンボード
オンボード
オンボード
オンボード
-
アイドル
70W
49W
70W
48W
-
Superπ
89W
67W
87W
66W
-
FFベンチ3
93W
74W
98W
77W
-
3DMark
104W
81W
101W
79W
-
Prime95
129W
94W
110W
84W
-

ワットチェッカーを使用して消費電力を計測してみました。

消費電力については所有している変換効率の高い電源は使用中のためAmacrox FreeEarth AX550-
GLN (550W)というすこし古めな電源を使用しての測定となります。
この電源はそれなりの変換効率はあることを確認しておりますが80Plus認定などない古いモデルです
ので参考までにお願いします。m(_ _)m


消費電力はPentium G6950よりGPUコアクロックが高い分消費電力も多くなっているようです。定格動
作でも負荷時には10Wほど開きがありますので省電力性はPentium G6950のほうが優秀です。


発熱

 CPUの発熱に関しては後日追記する予定です。

軽く試した感じではPentium G6950同様、非常に低発熱でした。


感想

 32nmプロセスで製造されたClarkdaleコアを採用するCore i3-530を試してみた感想です。

OC耐性についてはPentium G6950と同等と考えていたのですが、自分の入手したロットでは4.2GHz
動作可能電圧で僅かに及ばす。GPUコアを533MHzにダウンクロックしてVcoreも1.300V近く入れない
と4.2GHzで安定動作しませんでした。もちろん、比較しないで単体で考えれば1.300Vで4.2GHz常用
可能ですから悪くないと思います。

OC耐性についてはコアの性能というより消費電力面の問題の可能性もありますので、さらに高クロッ
クを狙うならCPU周りのフェーズ数の多いP55チップセットと組み合わせると良いかもしれません。P55
チップセットとの組み合わせは後日試してみたいと思います。

3D系ベンチマークは定格動作ではPentium G6950に差をつけていますが、OC時はQPIリンクとGPUク
ロックを下げている影響なのかPentium G6950に若干劣る結果となり誤差範囲内とは思いますが少し
気になります。QPIリンク速度については他のマザーボード(後日レビュー追加予定)では5.8GHz付近
でも問題なく動作することを確認しています。

動画のエンコードに関してはDivX変換の場合はHTTとSEE4.1,4.2の効果でPentium G6950より良好
な結果が出ています。HTTで4スレッドを同時実行可能のためクアッドコアCPUにどこまで迫れるかと
期待して購入したのですが、はやり本物のクアッドコアには遠く及ばずといった結果となりました。HTT
の実効率はアプリにもよりますが平均で20%くらいという検証結果がでているようですので、それに近
い結果がでていると思います。まあ「折線グラフマニア」としてはタスクマネージャで使用率のグラフが
4本表示されるだけでも満足ですが(^-^;

まとめると「Pentium G6950との性能差は価格相応。もう少しOC耐性や性能に差がつくと思いってい
たのですこし残念でした。OCするにはGPUコアが足を引っ張る可能性あり。HTTの実効率には過度の
期待は禁物。」といったところでしょうか。

Pentium G6950とCore i3-530の二種類を試した感想としては、32nmプロセスのおかげでOC耐性も
高く消費電力や発熱も非常に低くなっているのでライトOCユーザーや静穏PC用に最適なCPUと思い
ます。

CPUのOC耐性についてはロットや固体差もあります。
このコンテンツは4.2GHz動作を保障するものではりません。
OCは故障するリスクのある行為ですので実際に試す場合は自己責任で行ってください
m(_ _)m




  

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