主なカード会社
日本のクレジットカード会社は専業でないクレジットカード会社の比率が高くなっています。信販系クレジットカード会社は信販事業も行っていて、消費者金融系ではメイン事業はキャッシングとなっています。銀行系や流通系はクレジットカードの発行を専業としていますが、アメリカと比べるとクレジットカード発行の専業ではなく、同時に加盟店業務も行っているのが一般的です。
系列の種類が多いことも日本のクレジットカード会社の特徴のひとつです。また、歴史的に信販会社は当時の通産省(現経済産業省)の方針で、地域分割されたという経緯があります。そのため信販会社は各地域ごとに存在し、その後方針が変更になって全国展開が可能になると、全国規模の信販会社が増える要因となりました。
こういった経緯から日本のクレジットカード会社は人口の割には数多く存在していましたが、最近ではクレジットカード業界の再編成により合併が進み適正な数に近づいてきているようです。
クレジットカード会社の数が多いことはクレジットカードを申し込む側にとってはメリットもあります。各社のサービスの特長によってクレジットカードを選ぶ選択肢が多くなるからです。ここでは主なクレジットカード会社の紹介をしているので、自分に合ったクレジットカードを選ぶ参考にしてください。
■三井住友VISAカード
三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)の消費者信用部門の中心となるのが、三井住友VISAカードです。JCBカードと並ぶ日本を代表するクレジットカード会社で、古くからVISAと提携し日本ではVISAカードの代名詞ともなっています。他のクレジットカード会社が国際ブランドと提携して国際カードを発行するようになったのは1970年からですが、VISAブランドは1980年まで他社に解放されることはありませんでした。その背景には三井住友 VISAカード(旧住友VISAカード)の存在があったことは間違いありません。
同じSMFGの傘下にはOMCカード、セントラルファイナンス、クオークなどの信販会社とクレジットカード会社があります。これらの会社は2009 年4月に合併してセディナという社名になり、存続会社はOMCカードとなることが決定しています。この合併はクオークの救済という意味があると同時に三菱 UFJ フィナンシャルグループ(MUFG)の三菱UFJニコスに対抗する意味があるようです。SMFGの三井住友VISAカードとMUFGのJCBカードは国際ブランドとして、セディナと三菱UFJニコスは国内ブランドとクレジットカード会社として対立する図式ができます。
今回の合併には三井住友VISAカードがかかわっていませんが、MUFGとの関係によっては今後合併も含めた提携は十分に考えられるでしょう。
■三菱UFJニコス
三菱UFJニコスは信販会社の大手であった日本信販とUFJカードが合併してUFJニコスとなったのが前身です。その後UFJ銀行と三菱東京銀行が合併したことによって、さらにDCカードと合併し現在に至っています。ブランドはそのまま継続してニコス、UFJ、DCのブランドがありますが、さらにグループ名をブランドにしたMUFGカードの発行も行っています。金融グループ名のブランドを発行することで三菱UFJニコスがグループの消費者信用部門の中心であることが伺えます。
しかし1社で4つのブランドを抱えるのはイメージの分散や業務の効率化の上ではデメリットとなります。そのため近い将来はブランドの統一ということも考えられます。MUFGのブランドが中心となるでしょうが、長い間築き上げたニコスのブランドを捨てることも考えにくく二つのブランドが残るのではないかと推測されます。MUFGカードはすべてゴールドカードというコンセプトで富裕層向けに発行され、ニコスブランドが一般向けブランドとして発行されるのではないでしょうか。
■オリエントコーポレーション
オリエントコーポレーションは銀行の子会社となっていない唯一の大手信販会社です。みずほグループと深い関係にはありますが子会社化はされていないため、唯一の信販系クレジットカード会社ということもできます。みずほグループ自体が三菱UFJグループや三井住友グループと比較して、消費者信用業界への参入に積極的でないこともあります。今後方針が転換すれば子会社かも考えられますが、まだそういった動きはないようです。
オリエントコーポレーションはオートローンのシェアーが高いことでも知られています。中古車販売協会や整備工場のグループであるロータスクラブなどとの提携によりオートローンのシェアーを伸ばしてきました。国内信販が楽天に買収された際も国内信販の信販事業の譲渡を受けているため、信販事業でのシェアーはさらに大きくなっています。
オリエントコーポレーションの発行するクレジットカードの特長はポイントプログラムにあります。「オキテ破りの倍率」で有名な次年度のポイントがアップするシステムでは最大2.5倍のポイントが付与されます。1年間の利用金額に応じて次年度のポイント付与がアップするしくみですが、年間利用金額を確保することでクレジットカード会社にもメリットがあります。次年度もポイントがアップした分ショッピング利用が多くなることで、さらにクレジットカード会社のメリットが大きくなるしくみです。
■セディナ
2009年4月に合併によって設立されるクレジット会社がセディナです。三井住友フィナンシャルグループのOMCカードが存続会社となり、セントラルファイナンス、クオークと合併してできる会社です。この合併により三菱UFJフィナンシャルグループの三菱UFJニコスに対抗できる規模のクレジットカード会社となります。
【本日の一言】
‐‐‐日本経済新聞より引用‐‐‐ ソニー、米子会社で新たに2460万件情報流出の恐れ ソニーは3日、米ゲーム子会社のソニー・オンラインエンタテインメント(SOE、カリフォルニア州)がハッカーの不法侵入を受け、約2460万件の個人情報が流出した恐れがあると発表した。このうち約1万2700件はクレジットカード情報などを含む。ソニーはすでに別の子会社で約7700万件の情報流出の恐れを発表済み。合計1億件超という、かつてない規模に被害が広がる可能性が出てきた。 SOEはパソコン向けオンラインゲームを提供する米子会社。ハッカー侵入の被害を受けすでにサービスを停止した。日本の利用者の個人情報は約18万5000件で、うちクレジットカード情報は4317件。 流出の可能性があるのは、利用者の氏名や住所、電話番号、Eメールアドレス、生年月日、ログインIDなど。約1万2700件はクレジットカードやデビットカードの番号や有効期限も盗まれた可能性がある。ただ2007年当時の情報のため、有効期限が切れていないカード情報は約900件にとどまる。 ソニーは4月末、SOEとは別の米子会社が運営するゲームや映画、音楽などのインターネット配信サービス、「プレイステーション・ネットワーク(PSN)」と「キュリオシティ」がハッカーの不法侵入を受けたと発表した。計7700万件の個人情報が流出する恐れがあるとしている。SOEの被害についても米連邦捜査局(FBI)に捜査を依頼した。 ‐‐‐ここまで引用‐‐‐ クレジットカード情報が漏えいするニュースを見ない日はありません。今回は、あのソニーでクレジットカードの情報流出があったとのこと。非常にインパクトがありますね。言うまでもなく、クレジットカードが不正利用された場合は、その損害は全額補償されます。この補償があるから私たちは安心してクレジットカードを使うことができます。しかし、その保険料は巡りめぐって私たち会員が負担しているわけで、まったく関係ないわけではありません。情報流出がないようなシステムを作り上げることはカード会社にとっても私たち会員にとってもとても重要なことです。
【クレジットカードのネタ】
被害額を抑えるためにフロアーリミットは次第に引き下げられました。
>>フロアーリミット
(最終更新日:2011年5月4日)
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