クレジットカードに関する似て非なるものの違い
クレジットカードに関する用語の中にはよく似ているけど本当は全く違うという言葉があります。これらの用語を同じように使用していると誤解を招いたり、間違った使い方をしたりということがあります。クレジットカード会社に問い合わせをしたときなどは正しく意味が伝わらないこともあります。
似ている言葉や用語というのは共通した意味を持つ場合があります。そのため逆に正しい意味が理解できなくなる場合もあります。ここではよく似たクレジットカードに関する用語の違いを明確に解説しています。普段、違った意味で覚えていた場合はこの機会に正しい言葉の意味を覚えましょう。
■クレジットカード引落と口座引落の違い
口座引き落としによる支払は電力会社などが直接金融機関に依頼して料金を引き落とす仕組みです。また、クレジットカード会社が口座引き落としの代行をする場合もあります。いずれの場合も直接集金する代わりに口座から引き落とすということになります。クレジットカードで決済した場合はクレジットカード会社が電力会社などに立て替えて支払い、後でカード会員にカード利用代金として請求を行います。この場合電力会社は加盟店となるので加盟店手数料を支払います。
利用する側のメリットとしてはクレジットカード決済することによって、支払が1〜2ヶ月後になることとポイントプログラムによってポイントが貯まるため0.5%程度は還元されることになります。1回払いでは手数料もかからないためクレジットカード決済は口座引き落としに比べて得になります。
■分割払いとリボ払いの違い
分割払いは日本だけの支払方法で海外では存在しません。ショッピングクレジットなどで多く利用されていて、信販系のクレジットカード会社がクレジットカードにも導入したことで普及しました。支払回数を指定するのが特徴で高額商品を利用するときには便利な方法ですが、繰り返し利用すると支払金額も大きくなるので注意が必要です。
リボルビング支払は支払回数ではなく支払金額を指定する返済方法です。残高が増えても支払金額がほとんど増えないという特徴があり、繰り返し利用する場合に便利な支払方法です。しかし毎月の支払金額を適正に設定しないと残高が減りにくく、手数料負担が大きくなるというデメリットもあります。
リボ払いと分割払いはうまく使い分ける必要があります。リボ払いは残高が大きくなると返済回数も長くなるので、なるべく少額利用するといいでしょう。高額な買い物は分割払いを利用して、残高がなくなるまでは追加で利用しない方法がベストです。
■キャッシングとカードローンの違い
クレジットカードに付随しているお金を借りることができる機能をキャッシングと呼んでいます。カードローンはそのキャッシング機能だけを取り出したカードで、ショッピング利用することはできません。銀行系のクレジットカードではキャッシング機能のほかにカードローン機能が付いている場合があります。キャッシングは1回払いのみで、リボ払い専用としてカードローン機能がありますが、この場合のカードローンはカードレスで別にカードが発行されるわけではありません。
キャッシングとカードローンは金利面でも多少違いがあります。利用枠の大きいカードローンは最低金利が7%台のものもあります。しかし、適用される金利は申込者の年収などで決められるため誰でも最低金利の適用が受けられるわけではありません。
しかし、いったん低金利が適用されると利用金額にかかわらず低金利で借りることができるので、年収が多い方はキャッシングではなくカードローンの方が金利の節約になります。
■ショッピングクレジットとクレジットカードの違い
ショッピングクレジットは月賦と呼ばれていた時代があり、クレジットカードが発行されるよりも以前から日本に存在したシステムです。まずはクレジットカード(ショッピング利用)との違いを説明する前に共通点を先に解説します。
ショッピングクレジットもクレジットカードも立替払い方式と呼ばれる契約で成り立っています。信販会社やクレジットカード会社が会員に代わって加盟店に売買代金を立て替えて支払うことからこの名称となっています。立替払い後は会員は加盟店ではなく信販会社やクレジットカード会社に支払うことになります。支払方法も1回払いや分割払い、ボーナス1回払いなど共通するものがあります。
ショッピングクレジットとクレジットカードの大きな違いは決済する場合の手間にあります。クレジットカードではカード発行前に審査を行って、一定の利用金額の範囲内であれば簡単な承認を受けるだけで商品を持ち帰ることができます。これに対してショッピングクレジットは利用するたびに契約書を作成して承認を受けるため、商品持ち帰りまで時間がかかります。
クレジットカードでは繰り返し利用するためリボルビング支払の利用もできます。クレジットカードの方が少額利用では使いやすいしくみですが、高額商品を利用する場合にはショッピングクレジットの方が便利です。ショッピングクレジットは長期の分割払いも可能で、連帯保証人を付けることで審査も通過しやすくなるメリットがあるからです。
総合的に考えると少額利用を繰り返し行う場合はクレジットカードで、高額商品を長期の分割で支払う場合にはショッピングクレジットを利用するといいでしょう。
■クレジットカード会社と信販会社の違い
クレジットカードを発行している会社にはクレジットカード発行専業会社と、他にも事業を行っている会社があります。信販会社はクレジットカード発行以外にも信販事業としてショッピングクレジットやオートローンも取り扱っています。従ってクレジットカード会社というくくりの中に信販会社も含まれることになります。信販会社は信販事業も取り扱っているクレジットカード会社という位置づけです。
具体的にはオリエントコーポレーション、ジャックス、セントラルファイナンス、ライフ、クオーク、アプラスなどが信販会社となります。旧日本信販と旧国内信販は信販事業を他社に譲渡して、それぞれ三菱UFJニコスと、楽天KCとしてクレジットカード専業会社となっています。クレジットカード専業会社として設立された会社にはJCBカードや三井住友VISAカードなどがあります。銀行系クレジットカード会社として設立された会社はすべてクレジットカードの専業会社です。
■クレジットカード会社と消費者金融会社の違い
クレジットカード会社も消費者金融会社も消費者に対して貸付を行うという点では全く同じです。銀行以外で貸付を行う場合は貸金業法に基づいて貸金業の登録を行う必要があります。そのためクレジットカード会社も消費者金融会社も貸金業者としての登録を行っています。
クレジットカード会社が貸金業の登録を行う目的はクレジットカードでのキャッシング業務を行うためです。カードローンの取り扱いも同様に貸金業の登録が必要です。消費者金融会社は基本的に貸付のみを行っているので、貸金業登録は必須となります。専門に貸付を行うことから専業と呼ばれることもあります。
クレジットカード会社と消費者金融会社に違いをまとめると、共通する貸付業務はありますが、クレジットカード会社のメイン事業はクレジットカードのショッピングで、消費者金融会社は融資がメインということになります。
■ETCカードとETCデポジットカードの違い
ETCカードも ETCデポジットカードもETCを利用できるという点や割引・マイレージサービスに関しては同じです。しかし、そのしくみとカードを発行する会社は全く違います。まずETCカードのしくみについて解説します。
ETCカードはクレジットカード会社が発行するカードで、クレジットカード付随して発行します。そのためクレジットカードを持っている必要がありますが、ない場合にはクレジットカードとETCカードを同時申込することになります。ETCカードは年会費無料ですが、基本になるクレジットカードは年会費がかかる場合があります。クレジットカードのしくみを応用しているので、利用する場合には年会費以外のお金はかかりません。ただし、クレジットカードの審査を受ける必要があるので審査で却下された場合にはETCカードは利用できません。
ETCデポジットカードはパーソナルカードとも呼ばれ、高速道路会社が発行しています。事情によりクレジットカードを作れない人や、クレジットカードを利用したくない人のためにあるカードと考えてもいいでしょう。利用するためにはデポジット(保証金)を高速道路会社に預けます。デポジットの金額は毎月の平均利用額や1年間での最高利用金額を参考に算出します。利用金額によってはデポジットを追加する必要があります。
デポジットは高速料金に使うことはできません。デポジットカードを解約するまで高速道路会社に預けることになります。高速料金は口座からの自動引き落としで支払いますが、未納の場合には保証金から相殺されることになります。
【本日の一言】
‐‐‐日本経済新聞より引用‐‐‐ ソニー、米子会社で新たに2460万件情報流出の恐れ ソニーは3日、米ゲーム子会社のソニー・オンラインエンタテインメント(SOE、カリフォルニア州)がハッカーの不法侵入を受け、約2460万件の個人情報が流出した恐れがあると発表した。このうち約1万2700件はクレジットカード情報などを含む。ソニーはすでに別の子会社で約7700万件の情報流出の恐れを発表済み。合計1億件超という、かつてない規模に被害が広がる可能性が出てきた。 SOEはパソコン向けオンラインゲームを提供する米子会社。ハッカー侵入の被害を受けすでにサービスを停止した。日本の利用者の個人情報は約18万5000件で、うちクレジットカード情報は4317件。 流出の可能性があるのは、利用者の氏名や住所、電話番号、Eメールアドレス、生年月日、ログインIDなど。約1万2700件はクレジットカードやデビットカードの番号や有効期限も盗まれた可能性がある。ただ2007年当時の情報のため、有効期限が切れていないカード情報は約900件にとどまる。 ソニーは4月末、SOEとは別の米子会社が運営するゲームや映画、音楽などのインターネット配信サービス、「プレイステーション・ネットワーク(PSN)」と「キュリオシティ」がハッカーの不法侵入を受けたと発表した。計7700万件の個人情報が流出する恐れがあるとしている。SOEの被害についても米連邦捜査局(FBI)に捜査を依頼した。 ‐‐‐ここまで引用‐‐‐ クレジットカード情報が漏えいするニュースを見ない日はありません。今回は、あのソニーでクレジットカードの情報流出があったとのこと。非常にインパクトがありますね。言うまでもなく、クレジットカードが不正利用された場合は、その損害は全額補償されます。この補償があるから私たちは安心してクレジットカードを使うことができます。しかし、その保険料は巡りめぐって私たち会員が負担しているわけで、まったく関係ないわけではありません。情報流出がないようなシステムを作り上げることはカード会社にとっても私たち会員にとってもとても重要なことです。
【クレジットカードのネタ】
被害額を抑えるためにフロアーリミットは次第に引き下げられました。
>>フロアーリミット
(最終更新日:2011年5月4日)
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