クレジットカードの選び方
クレジットカードの普及に伴ってクレジットカード各社も会員獲得のために様々なクレジットカードを発行しています。また提携カードの種類も増え提携企業が提供するサービスもいろいろなものがあります。こういった中でクレジットカードを一枚選ぶのは至難の業といえます。クレジットカードに関する情報はネットを検索すればすぐ目にすることができます。しかし、情報量が多すぎてどのカードを選んだらいいのか迷う人は少なくないでしょう。
何の目安もなくクレジットカードを選ぶことはできません。まず、自分がクレジットカードに対して何を求めているのかを知ることが必要です。クレジットカードは複数持つことが当たり前になってきている現在では、複数のクレジットカードを目的別に持つことが重要です。同じ機能をもつクレジットカードを何枚持っていても休眠カードになるだけで、意味がないどころか本当に必要なクレジットカード審査の妨げにもなります。
ここではクレジットカードを複数持つ場合の選び方について情報を提供しています。クレジットカード選びの参考にしてください。
■クレジットカードの平均所持枚数
クレジットカードは現在複数持っているのが当たり前のようになっていますが、実際に利用しているクレジットカードはメインカードの他にサブカードとして1,2枚利用するのが一般的ではないでしょうか。それ以上クレジットカードを利用するのは管理も大変になり、複数の支払が重なると返済も難しくなる場合があります。
日本で発行されているクレジットカードの枚数は、日本クレジット産業協会の調査では平成19年で3億枚を超えています。一方で日本の総人口は統計局の推定では平成19年10月で1億2777万人となっています。単純計算では一人あたり2.3枚ですが、これにはクレジットカード発行の対象外の人数も含まれています。同じ統計局の人口推計月報(平成20年9月)で、年齢別の人口を調べてみました。18歳未満というくくりになっていなかったので、20歳から74歳までの人口を計算すると約9000万人となります。これで平均枚数を算出すると3.3枚という数字になります。
クレジットカードの発行枚数には相当数の休眠カードが含まれています。クレジットカードの利用率はよくて60%程度と言われています。つまり3億枚発行されていても使われているのは1.8億枚で、9000万人で割るとちょうど2枚という数字になります。現在のところ日本での平均保有枚数は約3枚で、利用しているクレジットカードの平均枚数は2枚ということになります。
■メインカード
クレジットカードの平均保有枚数が3枚に近い状況となっている現在では、複数のクレジットカードを使い分ける必要があります。その方法の一つとしてメインカードとサブカードに分けて利用する方法があります。一般的な買い物などはプロパーカードをメインカードとして利用し、特典やサービスを中心に提携カードなどをサブカードとして利用する方法です。提携カードはプロパーカードに比べて一部のサービスが充実していることが多いので、専用サービスカードとして利用します。プロパーカードはサービスが広い範囲で提供されるので、メインカードとして持っておくと便利です。さらにプロパーカードは上位カードにグレードアップすることもできるので、さらにサービスを充実させることができます。
■サブカード
クレジットカードは複数持つことが一般的になったため、その用途を限定した「サブカード」という概念が生まれてきました。それまではクレジットカードといえばプロパーカードのことを指していましたが、提携カードの普及に伴って特定のサービスに強いクレジットカードが発行されるようになりました。一般的なショッピングに利用するカードをメインカード、特定のサービスを利用するために持つカードをサブカードとして使い分けをする時代になったのです。この使い分けは様々で、カードホルダーのクレジットカード利用目的に合わせて自由な組み合わせが可能です。
マイルを貯める場合にはフライトマイルを効率よく貯めることができるマイレージカードをメインカードとして、航空機利用時にカード決済を行います。ショッピング利用はクレジットカード本来のポイントが効率よく貯まるクレジットカードをサブカードとして利用することで、マイルが効率よく貯まることになります。
また公共料金の利用がポイント2倍になるカードをサブカードにすれば、公共料金の支払が一本化して家計簿をつけるのも楽になり、同時にポイントも貯まりやすくなるという効果があります。クレジットカードはただ現金払いの代わりにするだけではなく、様々なサービスを効率よく利用して賢く使う時代になっています。
■予備カード
クレジットカードに平均所有枚数が3枚以上となっている現在、メインカードとサブカードの他に予備カードという考え方が定着しています。予備カードは一見すると休眠カードと同じように見えますが、必要なときには使用するので、全く利用しない休眠カードとは根本的に違います。
予備カードの所有目的は人によって違いますが、多くの場合は利用できる国際ブランドを分散することから予備カードが存在します。普段は国内利用が中心となるので、国内利用に便利なメインカードを中心に利用します。特定のサービスやポイントを貯めるためにサブカードでメインカードを補い、海外旅行用に海外で利用しやすいブランドのカードを予備カードとして持つといった使い方をします。
JCBカードは一般カードでは海外旅行傷害保険が付帯されていませんが、海外にあるJCBプラザは日本語で対応しているので便利なサービスの一つです。そのため海外旅行向けにJCBプラザを利用するカードとしてJCBカードを予備カードとするといった使い方もあります。JCBブランドであれば提携カードでもかまいません。これをプラザ対策と呼ぶこともあります。
メインカードは自分で使いやすいブランドを選びますが、サブカードや予備カードはそれぞれ違ったブランドにすることが効率よく利用するコツです。一般的な国際ブランドにはVISA、マスターカード、JCBがあります。これらを分けて持つのが一般的ですが、人によってはアメリカン・エキスプレスやダイナースも組み合わせて持つといいでしょう。
■休眠カード
一定期間以上利用がないクレジットカードをクレジットカード会社では休眠カードと呼んでいます。また利用のない会員を休眠会員と呼ぶこともあります。多くの場合、付き合いで入会したり、特典目的で入会したりといった場合に休眠カードとなる可能性が高くなります。休眠カードはクレジットカード会社にとっても利益とならないため問題ですが、カード会員にとっても休眠カードが多ければ大きな影響があります。
クレジットカードを新規に申込する場合、休眠カードであっても利用枠の設定があるので新規申込が却下されることがあります。全く利用せずに解約となったクレジットカードが多い場合には、カードを発行しても利用しないと判断されて必要なカードが作れないことも考えられます。付き合いや特典目的で多くのクレジットカードに申し込むことはメリットよりもデメリットの方が大きくなります。
2009年12までに施行される改正割賦販売法では30万円を超える利用枠の場合は、年収や生活維持費を考慮した審査をすることが義務付けられています。また自社で50万円、他社も含めて100万円以上の利用枠となる場合も同様の審査が必要です。そのため利用せずに保有しているクレジットカードの利用枠が100万円以上あれば、新規申込をする場合、現在より厳しい審査基準で審査を受けることになります。これからは利用していないクレジットカードは解約して整理しておく必要があります。
【本日の一言】
‐‐‐日本経済新聞より引用‐‐‐ ソニー、米子会社で新たに2460万件情報流出の恐れ ソニーは3日、米ゲーム子会社のソニー・オンラインエンタテインメント(SOE、カリフォルニア州)がハッカーの不法侵入を受け、約2460万件の個人情報が流出した恐れがあると発表した。このうち約1万2700件はクレジットカード情報などを含む。ソニーはすでに別の子会社で約7700万件の情報流出の恐れを発表済み。合計1億件超という、かつてない規模に被害が広がる可能性が出てきた。 SOEはパソコン向けオンラインゲームを提供する米子会社。ハッカー侵入の被害を受けすでにサービスを停止した。日本の利用者の個人情報は約18万5000件で、うちクレジットカード情報は4317件。 流出の可能性があるのは、利用者の氏名や住所、電話番号、Eメールアドレス、生年月日、ログインIDなど。約1万2700件はクレジットカードやデビットカードの番号や有効期限も盗まれた可能性がある。ただ2007年当時の情報のため、有効期限が切れていないカード情報は約900件にとどまる。 ソニーは4月末、SOEとは別の米子会社が運営するゲームや映画、音楽などのインターネット配信サービス、「プレイステーション・ネットワーク(PSN)」と「キュリオシティ」がハッカーの不法侵入を受けたと発表した。計7700万件の個人情報が流出する恐れがあるとしている。SOEの被害についても米連邦捜査局(FBI)に捜査を依頼した。 ‐‐‐ここまで引用‐‐‐ クレジットカード情報が漏えいするニュースを見ない日はありません。今回は、あのソニーでクレジットカードの情報流出があったとのこと。非常にインパクトがありますね。言うまでもなく、クレジットカードが不正利用された場合は、その損害は全額補償されます。この補償があるから私たちは安心してクレジットカードを使うことができます。しかし、その保険料は巡りめぐって私たち会員が負担しているわけで、まったく関係ないわけではありません。情報流出がないようなシステムを作り上げることはカード会社にとっても私たち会員にとってもとても重要なことです。
【クレジットカードのネタ】
被害額を抑えるためにフロアーリミットは次第に引き下げられました。
>>フロアーリミット
(最終更新日:2011年5月4日)
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