父、帰る

◎概要

タイトル 父、帰る     原題:Vozvrashchenie
監 督 アンドレイ・ズビャギンチェフ(ロシア)  
製作年:放映時間 製作年:2003年   放映時間:111分
舞台となる国 ロシア連邦   Russian Federation
 在日大使館のHP
 外務省ホームページ(各国インデックス・ロシア)
空間的移動など 移動型:町から湖の島へ(自動車とボート)
アクティビティの
ポイント
○ロシアの自然の様子
感想一言 2003ヴェネチア・グランプリ作品。写真でしか見たことがない父が12年ぶりに帰ってきた。戸惑う子供たち、そして父の謎の行動。謎の解明を期待させる緊張感ある展開の中で、実は子供たちの成長物語を作り上げている。
配給会社 アスミック・エース
公式サイト 父、帰る 公式サイト
 注)ストーリーや登場人物などについては、上記の公式サイトかミニパラ を参照してください。

◎アクティビティ

Q1: ロシアの位置を地図で確かめよう。

A1: 下の地図に周囲の国の名前や、海洋の名称を記入してみよう。

 

Q2: 面積などをロシアと日本で比較してみよう。

A2: 比較表を作成してみました。

  ロシア連邦 日 本
面積 17,075千キロ平米 377千キロ平米
人口 14,326万人(2003) 1億2765万人(2003)
首都 モスクワ(830万人、1998年) 東京(区部人口808万人、2003年)
緯度 モスクワ 北緯55度45分
(札幌よりもかなり北)
札幌 北緯43度03分
東京 北緯35度41分
那覇 北緯26度12分
月平均気温 モスクワ   1月-7.5度
       7月18.4度
東京 1月 5.8度
   7月25.4度
年間降雨量 モスクワ 705.3mm 東京 1466.7mm
国の周囲 北は北極海、東はベーリング海峡(対岸はアラスカ)、オホーツク海、日本海(対岸は日本)、太平洋に臨み、南は北朝鮮、中国、モンゴル、カザフスタン、アゼルバイジャン、グルジア、西は、ウクライナ、ベラルーシ、ラトビア、エストには、フィンランド、ノルウェーなど多数の国と接している。 海に囲まれた島国
国 土 大きく3つに分けられる。西部:東経約60度にあるウラル山脈まで。中央部:ウラル山脈から中央シベリア高原まで。東部:中央シベリア高原から極東地域。 アジア大陸の東縁の島国
気候は南部が温帯、北部は冷帯
言 語 ロシア語、タタール語、ウクライナ語、その他多数の民族語 日本語
宗 教 東方正教(ロシア正教)、ウラル地方とカフカス(コーカサス)地方はイスラム教 仏教、神道、キリスト教

Q3: 兄弟が住んでいる町は大きな湖があり、また父親が兄弟を連れて行った場所も大きな湖の中に浮かぶ島でした。ロシアにある大きな湖の名をあげなさい。また、湖周辺の様子について述べなさい。
A3: カスピ海、黒海、アゾフ海などは、湖上警備のための軍や交易などを行う人の姿が全くなかったことから、この映画の舞台ではないだろう。しかし地図でみると広大なロシアには、この他にもダム湖を含め大きな湖が数多くあることに気づく。

Q4: 兄弟の住んでいる家はどんな様子でしたか。
A4: 構造的には、石とコンクリート製か? 部屋は分るものだけで、ダイニングと夫婦の寝室、子供たちの部屋、祖母の部屋がある。
子供たちは兄弟2人で部屋を使っているが、ベッドが2つあるのでそれほど広くない。
夫婦の寝室はかなり広く、家具なども少なく殺風景だった。(妻は12年間も夫が不在だったのに、こんな広くて殺風景なところに1人で寝ていたのかと不思議になった)


Q5: この映画では塔が象徴的な意味で使用されています。どんな場面に出てきましたか。
A5: 精神分析でいうと、塔は男性・父親のイメージになるのだろう。
冒頭のシーンで、家の近くの湖の見張り塔がでてきた。兄は見張り塔の上から湖に飛び込んだが、弟はそれができず、しかも塔から下りられなくなって泣き出し、結局母親に助けられた。
もうひとつは、父と行った島の中心部にあった塔。最初は、父の案内で塔に登った。この時は、兄は一番上まで登って島全体を見渡したが、弟は一番上まで登れなかった。
最後の方のシーンでは、弟はこの塔の一番上まで1人で登り、そして下りてきました。

Q6: 父親は12年間不在でした。この映画は2003年に作られているので、その12年前は1991年になります。この1991年にロシアではどんなことが起こりましたか。
A6: 1991年は旧ソ連の社会主義体制が崩壊し、新ロシアが誕生した年です。その際に、バルト3国やウクライナなどのヨーロッパ民族の多い国やカザフスタンなど中央アジアの国々が旧ソ連から分裂し独立しました。
12年ぶりに帰ってきた父のイメージは、旧ソ連の強権的、秘密主義的なイメージと重なります。社会主義体制を知らない子供たちにとっては、父は親しみにくい感じだったのでしょう。


■その他
 父の謎を全く解明しないところが、この映画の深みを増す演出となっている。これに対して、日本のテレビは謎を数え上げてはその説明ばかり繰り返す。だからツマラナイ。


2004.11.01 新宿武蔵野館
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