日本光学工業製 Nikomat FTn (1967年10月)




Nikomat FTN+Nikkor-H Auto 2.8cm f3.5
Leica M3+Zeiss Opton Sonnar 50mm f2+Contameter+Kodak Gold 200にて撮影


ニコマートFTNの性能1)
発売 1967年10月
製造中止 1975年
製造台数 約100万台2)
製造番号帯 −3)
形式 露出計内蔵35oフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ
シャッター 上下走行式・メタルフォーカルプレーンシャッター
シャッター速度 B、1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500、1/1000秒(ファインダー内にも表示)
ファインダー ペンタプリズム使用アイレベルファインダー マイクロプリズム式距離計内蔵 マット面とフレネルレンズ使用
ファインダー視野率・倍率 約92% 50mm標準レンズ使用で無限遠の場合、約0.86倍4)
ミラー クイックリターン式
絞り込み ボデー上部の絞り込みボタンによる
巻き上げ レバー式 1作動 155度 露出計回路用スイッチと連動
コマ数計 自動復元順算式
巻きもどし クランク式
シンクロ接点 MおよびX接点 1/125秒以下の低速においてスピードライトに同調
露出計 中央部重点測光 シャッター速度と絞りに両連動する定点式CdS露出計(TTL方式) 水銀電池1.3V1個使用
寸法 148×95×545)(ボデーのみ)
重量 765g(ボデーのみ)


使用感など
 筆者の誕生年に父が購入したもの。1992年3月までに父より譲り受けました。製造番号は3782***(下三桁は省略)。使用感は一言でいうと「重い」です。ボディー重量のカタログ値765gはニコンFのカタログ値685gより80g重くなっています。堅牢性はニコンFにそれほど劣らないと思われ、2005年3月に新宿ニコンSSで検査したところ、シャッター速度などの調子は悪くないようです。

 1969年のカタログ『Nikonカメラガイド』によると、ニコンFアイレベルのボディのみの価格が44,200円、ニコマートFTnのボディのみの価格が32,000円となっています6)。ニコンFの普及版、廉価版たるニコマートはよく「中級機」に分類されますが7)、当時の金銭感覚を考えると現在(2005年6月)のフラッグシップ機ニコンF6(デジタルのニコンD2Xよりも安い)の価格と比較してもかなり高価であり、「高級機」と銘打ってよいでしょう。むろん、この場合、ニコンFは「最高級機」となります。

 なお、シャッターのしすぎで軍艦部がややへこんでいます。これについてはニコマートFTnの後継機種であるニコマートFT2を取り上げた『アサヒカメラ』1975年8月号の「ニューフェース診断室 ニコマートFT2」において上面カヴァーの地金の薄さが指摘されており、メーカー側からは「ニコマートFTNの長い間の実績」から一般的な使用では大丈夫との回答が為されていますが8)、35年間の使用の末にはへこんでしまったようです・・・。



1) 『Nikomat FTN使用説明書』(69.12.AO) C-10、p.5による。また、本機についての詳細な説明は、豊田堅二:『ニコンファミリーの従姉妹たち』、朝日ソノラマ、東京、2002年、p.33-38、および、株式会社ニコン公式ウェブサイトの下記のアドレスの記事に詳しい。
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/about/history/itoko/itoko06j.htm
2) 情報源を探索中。
3) 情報と情報源を探索中。
4) 本項のみ、ユニゾン編:『ニコンFのすべて』、竢o版社、東京、1999年、p.95による。竢o版社編:『趣味のニコンカメラ』、竢o版社、東京、2004年、p.82には、約91.7%、0.9倍とあるが、ファインダー倍率については、使用レンズが記述されておらず、データとして不完全。また木村伊兵衛、小穴純、土井康弘、貫井提吉:「ニューフェース診断室1968年1月 ニコマートFTN」、『アサヒカメラ ニューフェース診断室 ニコンの黄金時代 1)SP〜F3「診断室」再録』、朝日新聞、東京、pp.80-86、2000年、p.81には、上下89%、左右91%、「50mm標準レンズをつけて遠方の物体を見たときのファインダー倍率は0.86倍」とある。
5) 『ニコンFのすべて』、p.95、および、『趣味のニコンカメラ』、p.82の表には54.5mmとあるが、ここではオリジナルの使用説明書の記述に従う。
6) 『Nikonカメラガイド』CEOF7715-05、p.6、および、p.10を参照。
7) 『ニコンFのすべて』、pp.94-96、および、『趣味のニコンカメラ』、pp.82-83におけるニコマートFTNについての記事でも「中級機」として格付けられている。
8) 稲村隆正、小倉磐夫、中川一夫、貫井提吉、藤田武:「ニューフェース診断室1975年8月 ニコマートFT2」、『アサヒカメラ ニューフェース診断室 ニコンの黄金時代 1)SP〜F3「診断室」再録』、朝日新聞、東京、pp.104-112、2000年、p.110、および、p.112を参照。


外観写真
ボデーのみ・・・(1)、(2)
Nikkor N・C Auto 24mm f2.8付・・・(1)(2)
Nikkor H Auto 2.8cm f3.5付・・・(1)(2)
PC-Nikkor 28mm f3.5付・・・(1)(2)
Ai Nikkor 50mm f1.4S付・・・(1)(2)
Ai Nikkor 50mm f1.8S付・・・(1)、(2)
Micro Nikkor Auto 55mm f3.5・・・(1)、(2) *ボデーは筆者所有のものとは別のもの
New Nikkor 135mm f2.8付・・・(1)、(2)
Nikkor Q Auto 200mm f4付・・・(1)、(2)
Soligor Auto-zoom 90-230mm f4.5付・・・(1)、(2)


旧写真一覧

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