講義シラバス


学習院大学 政治と人権 

特殊講義(政治と人権T):人権論と多文化主義
Politics and Human Rights

授業の目的
人権論の意義と歴史的展開を、市民権概念とのつながりを軸に検討する。人権概念は自由権から社会権へと直線的に発展してきたという理解があるが、現在ではグローバリゼーションの進行や民族問題に見られるように、国家機能の融解という理由で新たな問題が生じている。この変化を、特に多文化主義論の視点から分析したい。

授業内容
1.人権論の前提
2.人権論と市民権
3.人権論の拡張
4.人権論と多文化主義論1―理論的前提―
5.人権論と多文化主義論2―政策的対応―
6.人権論と多文化主義論3―比較政治的分析1―
7.人権論と多文化主義論4―比較政治的分析2―
8.多文化主義からの展開1―少数派内の少数派問題―
9.多文化主義からの展開2―フェミニズムの観点から―
10.多文化主義からの展開3―共和主義論の観点から―
11.多文化主義からの展開4―日本における議論―
12.まとめ及び予備

授業方法
受講者が多数の場合には、講義形式で進める。受講者が少数の場合には、文献の予習を前提としたゼミナール形式で行うことも考えている。

成績評価の方法・基準
学期末試験を実施する。

教科書
現代政治理論 川崎修・杉田敦編 有斐閣 2006年 第1版

参考文献
樋口陽一、人権、三省堂、1996
T.H.マーシャル、シティズンシップと社会的階級、法律文化社、1993
キムリッカ、多文化時代の市民権、晃洋書房、1998年


特殊講義(政治と人権U):人権論とグローバリゼーション
Politics and Human Rights

授業の目的
現代の人権論について、国際的な観点からの議論を中心に検討する。特に1990年代以降、民族紛争の多発により、人道的介入や正戦論等の議論の中で人権に言及される例が多くなっている。これらを素材に人権をめぐる議論を再構成し、人権の普遍性や実現可能性について検討したい。

授業内容
1.グローバリゼーションと人権
2.人権と普遍性1
3.人権と普遍性2
4.人道的介入と人権1
5.人道的介入と人権2
6.正戦論と人権1
7.正戦論と人権2
8.テロリズムをめぐる問題
9.現代リベラリズムにおける国際政治と人権1
10.現代リベラリズムにおける国際政治と人権2
11.現代リベラリズムにおける国際政治と人権3
12.まとめ及び予備

授業方法
受講者が多数の場合には、講義形式で進める。受講者が少数の場合には、文献の予習を前提としたゼミナール形式で行うことも考えている。

成績評価の方法・基準
学期末試験を実施する。

教科書
現代政治理論 川崎修・杉田敦編 有斐閣 2006年 第1版

参考文献
ダニエル・ベル、「アジア的価値」とリベラル・デモクラシー、風行社、2006
最上敏樹、人道的介入、岩波新書、2001
山内進編、「正しい戦争」という思想、勁草書房、2006


北海道大学 政治学講義

授業の目標
自由民主主義思想を中心に、歴史上および現代の政治理論の基本的議論を紹介する。具体的には、近代以降の自由民主主義の思想の意義および現代の諸問題と論争について基本的な知識の習得をめざす。あわせて、これらの議論を行うために必要な政治学上の基本概念及び理論を習得することをめざす。

到達目標
上述のテーマにかかわる基本問題を理解し、これを適切な用語を用いて表現できること。

授業計画
第1部 準備段階として、近現代政治理論の中核概念となる権力論と自由論の概括的な説明を行う。その上で、自由主義思想と民主主義思想の歴史的展開と変容過程を、現代の平等主義的リベラリズム論に至るまで概観する
第2部 第1部で得られた知見を前提に、現代政治理論の取り組む先端的な問題をいくつか取り上げ、検討する。特に、多文化主義論、新しい民主主義論、人権論の変容等を中心に講義を進める予定である。
成績評価の基準と方法

講義の最終日に筆記試験を行う。上述のテーマについて授業の内容を理解し、これを適切に表現できた者には「優」を与える。テーマについて一応の理解がなされているが、授業内容の理解や、その表現に不適切な点がある者は「良」、「可」、テーマについての理解自体が不十分な者は「不可」とする。

テキスト・教科書
『現代政治理論』
川崎修・杉田敦編
有斐閣 2006年
講義中に教科書を参照しながら進めるため、初回授業から必ず携行すること。

参照ホームページ
http://www.geocities.jp/collegelifecafe3666/

備考
電子メールやWeb掲示板等での質問も受け付ける。上記ホームページを参照のこと。