5.政治と私たち

A.みんな投票に行ってますか?

 民主主義の世の中ではみんなが政治に参加することを許されています。しかも、現代流行しているのは間接民主主義ですから、普通政治への参加というのは選挙への参加ということになります。さらに、選挙で立候補する人ばかりじゃないですから、選挙で投票をする、というのがごく一般的な政治への参加の形になりますよね。

 ところがところが、みんなちゃんと選挙に行っているのかというと、どうもそうでもないようです。新聞やテレビのニュースを見ていても、最近は「投票率」が低いとよく言われていますよね。つまり、政治に参加する権利を認められているのにもかかわらず、棄権してしまう人が結構いるわけです。

 もっとも、これが100パーセント悪いというわけでもありません。だって、投票率100パーセントっていうのもなんか怖いでしょ?近所の人たちはみーんな投票に行っていて、行かないとジッと白い目で見られる、なんてあんまり気持ちのいい社会じゃないですよね。どうしても抜けられない仕事が入ってしまったり、家族が病気になったりとそれぞれ事情があるかもしれません。それに、みんなが自分の意見を全部あれやこれやと言い出しても、残らずそれを実現できるわけじゃないから、かえって政治が混乱してしまう、と主張する学者さんもいるんです。

 そうは言っても、自分で投票したくなくてしない人は良いとして、投票したいのにできないという人もいるかもしれません。誰に投票したらいいのかよくわからないとか、いろいろ勉強してみたのだけれどどうしても意見のあう候補者がいなくて投票しようがないとか。だから、棄権している人は必ずしも「無関心層」というわけではなくて、関心がある場合も多いんです。この場合、どうしたらいいでしょうか?

 1つは、政治家に頑張ってもらう。政策や主張をテレビでも新聞でも積極的に広める。それもただ広めるだけではなくて、わかりやすく噛み砕いて説明することが必要です。つまり、質の高い「情報公開」を!というわけですね。でも、もう1つどうしても考えておかなければならないのが、私たち自身の関わり方。政治の問題は難しいし、ワイロや汚職で政治家が嫌いになることもあるでしょう。でも、自分で立候補しない限り、たとえ信用できなくても少しでも「マシ」な政治家に任せるしか、選択肢はありません。決して格好の良い作業ではないけれど、マシな政治家を選ぶという作業を粘り強く実行していくことこそ、私たちが良い政治を実現する一番の近道だということを忘れてはいけませんよね。

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