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政治学原論やゼミの掲示板

ご回答、身に余る光栄です
Icon In Reply to: Re:Harvardni
伊藤文彦 - 2004年09月17日 12時50分27秒
引用
> どうもー。
>
> > はじめまして。
>
> って、「はじめまして」じゃないじゃん!
> もう、からかわないでよ、同期なんだから。(笑)

御意。からかいに来たんです(笑)。

しばらく会っていませんが元気ですか?
> 日記とか見てるとそうは見えないかもしれませんが、
> アメリカ暮らしは苦労の連続です。
> やはり若い学生時代に来るよりは適応力も落ちているだろうし、
> 辛いと思うことも少なくありません。
> でも、それはそれで、人が生きている場所に変わりはないので、
> 楽しいと思う事もたくさんあります。
> そういう小さな楽しみをつなぎつなぎしながら毎日を送っています。

レベルの差を度外視していただけるならば、
私もそのように生きております。
しばしば仕事中頭に「貧窮問答歌」とか浮かぶもんね(笑)。

> >さて、先生や私が小学生の頃は、 毎年どこぞの私鉄でストライキが行われて
> >学校が休みになったりして楽しみな年中行事の一つになっていたりしたのですが(笑)

> ね、それに比べると今の子供たちって真面目だよね。
> 自分は小学校の頃は学校抜けられたら抜けられた方がいいという感じの
> 子供だったので、大学とかでも学生が授業にちゃんと出てくるのとか見ると、
> 「なんでそんなに頑張って出てこられるんだろう???」
> って、?マークがいっぱいついちゃいますよ。
> 授業の時も学生に「なんで授業に来るの?」って言って、
> 「何で先生にそんなこと言われなくちゃいけないんですか!(怒)」
> って学生に怒られたりしてます・・・。

 仰る通りだと思います。養老孟司氏も「昼間からこんなじじいの話聞いてんじゃねえ、外に行け」と学生に言ったとのこと。優秀な先生ほど「自分が学生をダメにしちゃうんじゃないか」という悩みやおそれを必ず胸においていて(自分の授業に出てくれてうれしい)という気持ちの一方で(出ないでくれ)という思いも必ずもっているものですね。だからその種の発言こそまさしく優秀な教師の証だと思います。
 他方で目を輝かせて毎回授業に出てくる学生さんには、将来きっと「これだけ真面目にやっているのに何で報われないんだ」という絶望が待っているに違いないので、ちょっと心配ですね。虚無主義でなく、かつ、何も報われないのが普通、という態度の方が長い人生きっと楽しいと思います。私見ではむしろそのような真面目さの積み重ねと無限延長線上に存在しない知こそ大学の知ですが、そんな認識もう古いのかもしれませんね・・・

> > この種の紛争・闘争は続くことだろうと思っております。
> >実際、私は最近のNHKの報道で、先生がご留学中のハーバード大学を中心として
> >Living Wage運動なる労働運動(2000年)が起こったと聞き、
> >労働運動の再萌芽の形態の一つとして注目しております。
> >また、それと直接の関係はありませんが、日本でも現在プロ野球界において、
> >現在久々に団体交渉らしい団体交渉が行われている最中です。
> >先生は先進・修正資本主義諸国における今後の階級闘争ないし
> >労働運動について、どのような認識をお持ちでしょうか?
> >PSLMの現状に絡めてご高見を拝聴できれば幸いです。
>
> いや、全く知りませんでした、初めて聞きました。
> 今ググッてみたら、PSLMというのは
> Progressive Student Labor Movement
> の略称なんですね。
>
> 私自身はこのあたり専門ではないので何とも言えないのですけれど、
> ただアメリカに来て(アメリカに来たにもかかわらず、と言った方がいいのかな・・・)、
> 階級とか階層の問題が目の前にちゃんと見える問題なのだ、
> ということはとても強く感じています。
> 日本にいるときにはあまり意識する事がなかったのですが、
> 例えばロールズの『正義論』をはじめとする一連の議論を、
> 過度に理性に依存していると批判する議論の流れがあるんですね。
> これなどははっきりと、路上生活をしている人達などを念頭においていると思います。
> そうなると、理屈が通っていればいいというのとはやや違うタイプの立論をする必要があって、
> このあたりは日本の学界との感覚差になっているかもしれません。
>
> もっとも、では今後労働運動・紛争・闘争はどんな形をとるのか、
> あるいは取るべきなのかということについては、
> 私にはよくわかりません。
> また、これだけ問題が顕在なのにも関わらず、
> アメリカ政治の中で取りうる政策の選択肢の幅は非常に狭いように思えますし、
> (今回の大統領選でもこの争点について両者に殆ど違いがないという報道が多くみられます)
> ヨーロッパと比べて、どこがどうとは言えないのですが、
> 少なくとも運動の雰囲気、そして運動を取り巻く雰囲気も違うのではないか、
> という感じはもっています。
> そもそも一般化できるかどうかということ自体問題ですしね。

そうなんですよね。でもむしろ大きな運動の初期にはどこかこの種の一般化できそうにない感じがあって、その「一般化できそうにない感じ」が、参加者一人一人に、(自分の望まない形で運動に振り回されることはないだろう)という安心を与え、結果、逆説的に多くの人をひきつけいつの間にか一般的なものになってしまっているのかもしれないという予感もあるんです。

> このあたりの問題は、
> もちろんこの問題プロパーでやっている人たちのほかに、
> 比較政治の専門家で福祉国家の比較論みたいなことを
> 専門的にやっている人が詳しいと思うんですけれども、
> どんな風に捉えているんでしょうね。
>
> ちなみに、今年のAmerican Political Associationの大会でも、
> ヨーロッパの労働運動とか取り上げたセッションがあったと思います。
> マイケル・ウォルツァーが出ていたような気が・・・。
> APSAのホームページからペーパーが取れるかもしれませんよ。

ご紹介ありがとうございます。大感謝です。
ゆっくり拝読してみたいと思います。

> それでは、少しでも友人に対して優しい心を持っているなら、
> 質問じゃなくてねぎらいの言葉をかけてくださいね〜。
> またね。

わはは(笑)。しばし笑わせていただきました。

質問の前半部分で全身全霊を込めて
ねぎらわせていただいたつもりでしたが、
後半の意地悪の度が過ぎました(笑)。
ご活躍、心からお祈りしております。今年一年が
先生の研究生活で最も充実した年の一つと
なられますように(これも意地悪になるでしょうか? 笑)。



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